ナイル殺人事件_(2022年の映画)
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

5億4000万円[6]
$137,307,235[5]
前作オリエント急行殺人事件
次作名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊
テンプレートを表示

『ナイル殺人事件』(ナイルさつじんじけん、原題:Death on the Nile)は、2022年に公開されたアメリカ合衆国イギリス合作によるミステリスリラー映画。原作はアガサ・クリスティの1937年の小説『ナイルに死す』で、1978年の映画と2004年のテレビシリーズ『名探偵ポワロ』のエピソードに続く3度目の映像化である。監督はケネス・ブラナー、脚本はマイケル・グリーン。ブラナーが主演も務め、そのほかにガル・ガドットアーミー・ハマーエマ・マッキートム・ベイトマンレティーシャ・ライトアネット・ベニングらが出演する。ナイルの川下りツアー中に、新婚旅行中の夫妻の妻が何者かに殺害され、ポワロがその謎を解く。

本作は2017年公開の『オリエント急行殺人事件』の続編[注 1]にあたり、さらに本作の続編も製作が決定している。
ストーリー

1937年。ベルギー人の名探偵エルキュール・ポアロは、エジプトで友人のブークと再会した。現在は無職のブークは金持ちの母親とツアー旅行中だが、同行している有名歌手の姪でマネージャーでもあるロザリーに夢中になっていた。ツアーのメンバーは金持ちばかりで、メイドなどの使用人たちも同行していた。

新婚旅行でツアーを主催しているリネットは、友人だったジャクリーンの存在に悩まされていた。莫大な財産を相続したリネットはジャクリーンから婚約者のサイモンを奪い、結婚したが、それを恨んだジャクリーンはツアーに付きまとい、どこまでも追って来るのだ。

ナイル川クルーズの客船を借り切り、ツアーメンバーとポアロも誘って乗り込むサイモン。そんな客船にジャクリーンが現れ、夜遅くにラウンジでサイモンを撃った。ジャクリーンを部屋に閉じ込め、足を撃たれて立てないサイモンを医務室に運ぶ乗客たち。

翌朝、客室のベッドでリネットの射殺体が発見された。死亡時刻は昨夜の騒ぎの頃だったが、夫のサイモンは医務室で休み、ジャクリーンは見張られていて、殺人犯の目星はつかなかった。ツアーにはリネットの以前の婚約者や、管財人としてリネットの財産を着服している従兄弟など、リネットに関わりのあるメンバーばかりが同行していた。

ポアロは実はブークの母親から、ロザリーの人柄の調査を依頼されてエジプトにやって来ていた。ロザリーは申し分ないと報告するポアロ。そんな時、リネットのメイドのルイーズが殺された。彼女はリネット殺害の犯人を見たと仄(ほの)めかし、それとなく金を要求したために消されたのだ。

最後にブークを尋問するポアロ。ブークは、ジャクリーンがサイモンを撃った夜にリネットを起こしに行ったはずだった。しかし、リネットはすでに殺されていた。無職で結婚資金の欲しいブークは、思わずリネットの高価なネックレスを盗んだのだ。ポアロがネックレスを探し始めたために、返しに行こうとしたブークは、ルイーズ殺害の現場を目撃していた。ポアロに詰問されて犯人の名を言おうとしたブークは、部屋の外から何者かに射殺された。

最後に推理を披露するポアロ。事件はジャクリーンとサイモンの共犯によるものだった。愛し合う二人はリネットの財産を狙い、リネットがサイモンを奪って結婚するよう仕向けたのだ。ジャクリーンがサイモンを撃った弾は空砲だった。ラウンジから客たちが出て行った後に、サイモンは客室に走ってリネットを殺し、改めて自分の膝を撃ったのだ。後の2件の殺人はジャクリーンによるものだった。全てを見抜かれたサイモンとジャクリーンは、その場で自殺して果てた。
キャスト

※括弧内は日本語吹替[7][8]

エルキュール・ポアロ: ケネス・ブラナー広瀬彰勇[注 2]
世界一の名探偵。本作では過去の一部が明かされる。また、ある人物を眼前で殺されたことで犯人に対しての怒りを爆発させるなど感情的な一面も見せる。

リネット・リッジウェイ・ドイル: ガル・ガドット甲斐田裕子
莫大な遺産を相続した大富豪の女性。

サイモン・ドイル: アーミー・ハマー津田健次郎
リネットの夫。

ジャクリーン・ド・ベルフォール: エマ・マッキー森千晃
リネットの親友でサイモンの元婚約者。愛称はジャッキー。

ブーク: トム・ベイトマン中村悠一
ポアロの親友。『オリエント急行殺人事件』より続投し、前作ではオリエント急行を運営する鉄道会社の重役だったが後に退職し、本作では母親と旅行している。ポアロと親しい人物である一方、ロザリーと互いに惹かれ合っている、リネットのネックレス盗難の疑いをかけられるなど、原作のレイス大佐及びティム・アラートンに相当する人物。

ユーフェミア: アネット・ベニング榊原良子
ブークの母親。絵描き。やや過保護な気難しい性格で、息子とロザリーの恋に反対している。原作のミセス・アラートンに相当する人物。

サロメ・オッタボーン: ソフィー・オコネドー桜井ひとみ


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:84 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef