※日本語吹替:正味120分。KADOKAWAから発売のBDに収録[3]。※日本語字幕:清水俊二[4] 当初、フランソワ・トリュフォー監督に依頼が寄せられたが、イギリスからの電話を受けとったプロデューサーのアラン・ヴァニエ 1978年12月9日、東宝東和配給により全国公開された際のフィルムは、エンディングの楽曲がサンディー(サンディー・オニール名義)のヴォーカルによる『ミステリー・ナイル』に差し替えられた。この曲は日本独自のイメージソングであり、ニーノ・ロータ作曲による叙情的なBGMおよび本来のエンディング曲とは相容れないアップテンポなポップス・ナンバーだったが、サビがテレビCMで印象的に用いられたこともあって人々に受け入れられ、興業的成功をもたらすと共にシングル盤もヒットした。それによって、以後の『クリスタル殺人事件』『地中海殺人事件』でも同様にエンディング曲を女性ヴォーカルのポップス・ナンバーにする改変が行われた。 差し替えられた『ミステリー・ナイル』は本来のエンディング曲とは出だしのタイミングが異なり、ラストシーンでポアロがレイス大佐に台詞を告げ終わった瞬間にイントロが始まる。本来のニーノ・ロータ作曲のエンディング曲は、台詞を言い終わらないうちに始まる。よって、音声トラックと音楽トラックが分離しているマスターを使用しなければ、東宝東和版とまったく同じエンディングの再現は不可能である。 エンディング曲の差し替えと並行し、エンド・クレジットの途中で『これからご覧になる方のために、結末は決して話さないで下さい』というキャプションが表示される改変があった。『結末は決して話さないで下さい』のフレーズはテレビCMのキャッチコピーにも使用され話題になった。 現在発売されている日本版DVDは本国版によるもので、上記のエンディングの改変は行われていない。 日本版ポスターのみ、夜間にライトアップされたギザのピラミッドやスフィンクスが、大きく写真で掲載されている(アメリカ版はツタンカーメンを強調したもの)。このシチュエーションは映画本編には登場しないが、公開の1年前にヒットした『007 私を愛したスパイ』に同様のシーンがあり、流行に乗る形で注目度の向上に結び付けようとしたものである。映画の成功によりこれも慣例として踏襲され、『クリスタル殺人事件』はロンドン郊外の牧歌的な農村が舞台にもかかわらず、夜間にライトアップされたビッグ・ベンや国会議事堂の写真が大きく掲載された。今日では議論の対象となるであろう広告の方針であるが、当時は『ランボー』でも映画に登場しない摩天楼がポスターのメインに描かれるなど、東宝東和の宣伝の常套手段だった。 Rotten Tomatoesによれば、18件の評論のうち高評価は78%にあたる14件で、平均点は10点満点中6.6点となっている[6]。 allcinemaは「クリスティ推理劇の醍醐味が存分に堪能出来る推理映画の傑作」「文句のない第一級の推理映画」と評価している[7]。
エピソード
日本公開時の改変
作品の評価
舞台『ナイル殺人事件』、キャストは北大路欣也、岩崎良美、小林高鹿、森ほさち、淡路恵子、友井雄亮、松田かほり、愛佳
出典^ “Death on the Nile” (英語). Box Office Mojo. 2020年5月14日閲覧。
^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社、2012、380頁。
^ ナイル殺人事件:角川シネマコレクション 。DVD・ブルーレイ
^ ナイル殺人事件(1978) - 作品情報・映画レビュー -KINENOTE(キネノート)
^ 山田宏一、蓮實重彦『トリュフォー 最後のインタビュー』平凡社、2014年、69頁。
^ .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}"Death on the Nile". Rotten Tomatoes (英語). 2023年2月4日閲覧。
^ “ナイル殺人事件”. allcinema. 2020年5月14日閲覧。
関連項目
ナイルに死す
ナイル殺人事件 (2022年の映画)
外部リンク
ナイル殺人事件 - allcinema
⇒ナイル殺人事件 - KINENOTE
Death on the Nile - オールムービー(英語)
Death on the Nile - IMDb(英語)
Death on the Nile - TCM Movie Database(英語)
Death on the Nile - Rotten Tomatoes(英語)
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