ナイトメア・アリー
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2020年3月にはCOVID-19パンデミックの影響を受け、デル・トロが撮影の中止を決定した[34]。彼は決定について、後に「当時は中止することが義務ではなかったけど、もし中止せずに誰かが感染したらと2人で考えて中止しなきゃって言ったんだ。誰もそんなこと期待してなかった。皆ランチを食べて、6か月後には戻って来たよ」と語っている[18]。デル・トロが撮影の中止を決めた直後、サーチライト・ピクチャーズの親会社であるウォルト・ディズニー・スタジオが正式に撮影の中止を決定した[35]。デル・トロによると、撮影が中止された時点で全体の45%の撮影が終わっており、中止期間中は映像の編集作業を行っていたという。同時に、2020年後半の撮影再開を目指し、80ページにおよぶ安全予防ガイドラインを作成していた[34]バラエティ誌によると、ブランシェットの出演シーンは撮影中止前に全て撮り終わっていたという[36]

2020年9月からトロントで撮影が再開された[37]。コレットによると、撮影現場では全員がマスクを着用し、1日に複数回手を消毒していたという[23]。また、トロントでは約4時間の映像を撮影したと語っている[23]。主要撮影は11月に終了し、続けて再撮影が行われた[38]。最終的に製作が終了したのは12月に入ってからだった[6]
公開

2021年12月1日にニューヨークのアリス・タリー・ホール(英語版)でワールドプレミア上映が行われ、ロサンゼルスのアカデミー映画博物館(英語版)とトロントのTIFFベル・ライトボックス(英語版)でも同時上映された[39][40]。当初、公開日は2021年12月3日の予定だったが延期され、同月17日から公開された[41]。同日、サーチライト・ピクチャーズは本作のモノクロ版『Nightmare Alley: Vision in Darkness and Light』を、2022年1月14日からロサンゼルスの一部劇場で最大6日間上映することを発表した。上映後、モノクロ版が好評だったことを受け、他の都市でも追加上映することが決定した[42][43]。また、2月1日からHuluHBO Maxでストリーミング配信された[44][45]。3月20日までにHuluとHBO Maxの合計で310万世帯が視聴し、このうち210万世帯は2月8日に本作が第94回アカデミー賞にノミネートされて以降に視聴しており、ノミネート作品の中で最も多い視聴世帯数を記録する作品となった[46]

日本では当初2022年2月25日に公開予定だったが、本作と同じディズニーグループ(20世紀スタジオ)製作の『ウエスト・サイド・ストーリー』の公開日を2021年12月10日から2022年2月11日に延期した影響で、公開日が重複する『ナイル殺人事件』を同年2月25日に変更した。この煽りを受ける形で本作の公開日も同年3月25日に変更することを2021年11月15日にウォルト・ディズニー・ジャパンから発表された[1]

2022年5月6日、ウォルト・ディズニー・ジャパンは本作品を同月11日からディズニー傘下の定額制動画配信サービスであるDisney+スターにて見放題作品として追加することを発表した[47]
評価
興行収入

『ナイトメア・アリー』は木曜日のプレミア上映で22万5000ドルの興行収入を記録し、金曜日までの推定興行収入は119万ドルを記録した。オープニング成績は低調だったが、これはターゲット層が高齢者(主にCOVID-19パンデミックの影響で劇場から遠退いた年齢層)だったこと、映画ファンの関心が低かったこと、公開時期が『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と重なったことが原因と分析されている[48][49][2]。オープニング週末の興行収入は280万ドルを記録し、週末興行成績第5位にランクインした[50][2]。観客層は男性が56%、年齢層は25歳から54歳が55%(このうち45歳以上が29%)となっている。人種層は白人63%、ヒスパニック系・ラテン系11%、アフリカ系9%、アジア系・その他17%となっている[48]。公開第2週末の興行収入は120万ドルを記録し[51][52]、公開第3週の興行収入は96万6,875ドルを記録し、週末興行成績第11位にランクダウンした[53]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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