ナイトメア・アリー
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8月にはケイト・ブランシェットが出演交渉中であると報じられ[19]、9月にはクーパー、ブランシェット、ルーニー・マーラの起用が決まった[20]。同月にはトニ・コレットが起用され、スケジュールの都合で降板したマイケル・シャノンの代わりにデヴィッド・ストラザーンが起用された[21][22]。コレットはデル・トロの才能を高く評価しており、『ナイトメア・アリー』についても「時代劇ドラマ」であり「彼の他の作品とは異なるものになる」と評している[23]。10月にウィレム・デフォーの出演が決まり[24]、11月にはホルト・マッキャラニーが起用された[25]。2020年1月にロン・パールマンとリチャード・ジェンキンスの出演が決まり[26]、2月にはメアリー・スティーンバージェンロミナ・パワー(タイロン・パワーの娘)の出演が決まった[27][28]。3月にはポール・アンダーソンの出演が決まった[29]
撮影バッファロー市庁舎

2020年1月からトロント主要撮影が始まり[30][31]、2月にはバッファローでも撮影が行われた。デル・トロはバッファローをロケ地に選んだ理由について、「観客にとって馴染みがなく、本当に興味を惹かれるような街を探していたのです」と語っており、ナイアガラ・スクエア(英語版)やバッファロー市庁舎で撮影が行われた[32]

当初の撮影開始は2019年9月の予定だったが、クーパーのスケジュールの都合で延期されていた[33]。彼によると撮影は映画の後半部分から行われたが、「そういう撮影のやり方はしたくなかったんだ。撮影セットや他の俳優のスケジュール、水や雪など色々なことが起こったけど、原因は僕だったんだ。ニューヨークに引っ越したばかりで、"今は何もできない。落ち着いてからやろう"って言ったんだ」と語っている。2020年3月にはCOVID-19パンデミックの影響を受け、デル・トロが撮影の中止を決定した[34]。彼は決定について、後に「当時は中止することが義務ではなかったけど、もし中止せずに誰かが感染したらと2人で考えて中止しなきゃって言ったんだ。誰もそんなこと期待してなかった。皆ランチを食べて、6か月後には戻って来たよ」と語っている[18]。デル・トロが撮影の中止を決めた直後、サーチライト・ピクチャーズの親会社であるウォルト・ディズニー・スタジオが正式に撮影の中止を決定した[35]。デル・トロによると、撮影が中止された時点で全体の45%の撮影が終わっており、中止期間中は映像の編集作業を行っていたという。同時に、2020年後半の撮影再開を目指し、80ページにおよぶ安全予防ガイドラインを作成していた[34]バラエティ誌によると、ブランシェットの出演シーンは撮影中止前に全て撮り終わっていたという[36]

2020年9月からトロントで撮影が再開された[37]。コレットによると、撮影現場では全員がマスクを着用し、1日に複数回手を消毒していたという[23]。また、トロントでは約4時間の映像を撮影したと語っている[23]。主要撮影は11月に終了し、続けて再撮影が行われた[38]。最終的に製作が終了したのは12月に入ってからだった[6]
公開

2021年12月1日にニューヨークのアリス・タリー・ホール(英語版)でワールドプレミア上映が行われ、ロサンゼルスのアカデミー映画博物館(英語版)とトロントのTIFFベル・ライトボックス(英語版)でも同時上映された[39][40]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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