ドワーフ
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現在残されている資料[要文献特定詳細情報]では地に住まう闇のエルフ、デックアールヴ(dokkalfar)と共通する部分も見られ、古エッダの「巫女の予言(Voluspa)」には名前の接尾に"-alfar"をもつドヴェルグも登場する。
ドイツにおけるドワーフ

グリム童話』に収載されたドイツ民話白雪姫に登場する「7人の小人」はドイツ語では「sieben Zwerge」といい、つまりドワーフである[2]。『グリム・ドイツ語辞典(ドイツ語版)」では、ツヴェルク(Zwerge)はもともとゲルマン神話、英雄譚(ドイツ語版)、メルヒェンに登場する小さく超自然的な生き物の名称だった、としている[3]

民間伝承[要文献特定詳細情報]の中の妖精ドワーフは更に奇怪な姿をしており、その姿は醜く、老人のような皮膚を持ち、立った姿勢のままで腕が地面に付くほど長いとも言われる。3歳で成人し、7歳で老人になるといわれる。また、女性が存在しない為、新しいドワーフは石から作られるともいわれる。
トールキンのドワーフ詳細は「ドワーフ (トールキン)」を参照

J・R・R・トールキンは、これらの北欧やドイツの伝承をベースとして、自身の想像した架空世界である中つ国に住む種族としてドワーフを導入した。

中つ国におけるドワーフは背の低い頑健な種族であり、女性も含め全員がひげを生やしている。他種族に対して植物や動物を含めてあまり親密とは言えず、植物を愛でることや乗馬などを苦手とし、ホビットに対してはまだ友好的な場合が多いが、エルフに対しては昔から不信感を抱いている。典型的なドワーフは鍛冶石工を職業としており、かれらが作り出す作品の中にはエルフの作品よりも優れたものもある。

本来、英語における「dwarf」の複数形は「dwarfs」であったが、トールキンが『ホビットの冒険』と『指輪物語』で「dwarves」を使ったことにより、特にファンタジー文学では後者の綴りも多く用いられるようになった。

トールキンによるドワーフの描写は後世の創作に大きな影響を与え、矮躯でありながら屈強、豊かな髭を生やしているといったイメージが共有されるようになった。髭が生えるのは男性だけとするものと女性にも生えるとするものに設定が分かれる。大酒飲みで意地汚いが、手先が器用であり、鉱夫あるいは細工師や鍛冶屋などの職人であると同時に戦士[注 1]のイメージが強い[2]
蔑称としてのドワーフ

現実世界でも、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}遺伝子異常により成人で比例的に短躯短肢の人を「ドワーフ」、躯幹は成人と同じで四肢が短い人を「ミゼット」と呼ぶ[要出典]ことがあった。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 木を切りまくったり鍛冶を能くすることから斧やハンマーが主武器とされることが多い。

出典^ a b "dwarf", Online Etymology Dictionary
^ a b 安田 1996, pp. 240?248.
^ 大野寿子「【コラム】「小人」は「妖精」か?-グリム童話を考えるB-」『東洋通信』第46巻10・11、東洋大学通信教育部、2010年、4-7頁、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}CRID 1050282813457240960、ISSN 18837859。


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