ドリームワークス
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あまり重要でない事項が過剰に含まれているおそれがあり、整理が求められています。(2023年5月)



ドリームワークスSKG設立

ヒット作は出るものの、現代の映画会社の経営が過去の作品の映像ソフト化やテレビ放映権収入に多くを依存しているのに対し、同社は過去のストックが少ないために経営状態は苦しく、財務体質の改善を目的として、2003年には音楽部門であるドリームワークス・レコードをユニバーサルミュージックに売却。翌2004年にはアニメ部門をドリームワークス・アニメーションSKGとして分社化し、ニューヨーク証券取引所に株式上場した(これにより、共同創設者だったジェフリー・カッツェンバーグも退社し、ドリームワークス・アニメーションSKGのCEOに就任した)。
パラマウント傘下の時代

さらに、2005年12月には、バイアコム傘下のパラマウント・ピクチャーズが16億ドルでドリームワークス自体の買収を発表(2006年2月に正式合意)。

ところが、2007年にはバイアコムのフィリップ・ドーマンCEOが「スピルバーグ監督は不要」と発言し、両者の関係は険悪化。
リライアンスとスピルバーグの合弁会社

2008年9月、スピルバーグはインドコングロマリットであるリライアンス・ADA・グループと、JPモルガン・チェース証券がメインとした複数の銀行からの出資を受け、元・パラマウント映画社長ステイシー・スナイダーと共にパラマウント映画から独立し、スナイダーがCEOに就任した。しかし、この分離・独立の時期がリーマン・ショックと重なったため、当初はリライアンス・ADA・グループから5億5000万ドル、銀行から7億5000万ドルの計13億ドルを調達するはずだった計画が、リライアンスからの出資3億2500万ドル、銀行からも同額の3億2500万ドルの計6億5000万ドルの出資となってしまった[4]

2009年2月にはディズニーとの配給契約を締結し、2011年公開の『アイ・アム・ナンバー4』から実写作品の配給が開始された。ただし、アニメーション作品はこの契約には含まれず、2012年までパラマウントとの契約を継続するほか、実写作品についてもパラマウントとの共同製作および配給されるものもある。

先述のリーマン・ショックによる影響のため、2012年の年明けには資金が底をついて新作の企画開発が遅れていたが、2012年4月11日にインドのリライアンス・エンタテインメントから新たな出資契約を取りつけたと報じた。詳細な契約内容は明らかにされていないが、ドリームワークスは今後も年間3 - 5本を製作する予定[5]
アンブリン・パートナーズの子会社
日本での配給会社の変遷

設立当初、日本における配給はUIPを通して上映され、ビデオ・DVDはCIC・ビクター ビデオ株式会社、2001年からはユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン株式会社によって発売されていた。

2004年に角川ホールディングスが同社との提携を発表した結果、ドリームワークス関連事業を角川グループが独占できるようになった。映画配給はアスミック・エース エンタテインメントが、DVD販売は角川エンタテインメントがそれぞれ担当している(角川エンタテインメントが販売する作品はアスミックなどが発売する方式をとっているが、ドリームワークス作品のみ一社発売、販売体制をとっている。ドリームワークス設立当初に製作された作品に関しても、徐々にユニバーサルから角川に発売・販売権が移行された。)。その後は実写映画を角川映画が、アニメをアスミックがそれぞれ配給する役割分担が行われ、角川エンタテインメントとの共同配給での公開となった。

バイアコムの買収により、日本でも2008年11月以降の作品はパラマウント ピクチャーズ ジャパン(パラマウント ジャパンの配給部門)配給で公開されており、DVDの発売・販売権も2009年4月10日発売分からパラマウント ジャパンへと移行した。しかし、実写作品はディズニーとの提携により、2010年以降ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン配給に変更された。但し、ディズニー配給前の作品のソフト化はパラマウントが引き続き担当し、同社の日本法人解散後はNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンに引き継がれている。

その一方、アニメ作品は『マダガスカル3』を最後に日本での劇場公開が途絶えており、全世界の中でも日本のみ劇場公開を見送られて、『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』、『クルードさんちのはじめての冒険』、『ターボ』、『天才犬ピーボ博士のタイムトラベル』、『ホーム 宇宙人ブーヴのゆかいな大冒険』、『トロールズ』ではビデオスルーとなる事態が続いていた。アニメ作品の配給を担当していた20世紀フォックスの日本法人は、2010年代に入るとアニメ映画の日本公開に消極的な傾向となり[6]、日本で公開実績のある作品の続編であっても未公開または限定上映となっていた。2015年3月19日には『ヒックとドラゴン2』が東京アニメアワードフェスティバル2015で初公開後、全国各地で無料イベントとして上映された。2015年11月14日には『ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー』がシネプレックスで限定上映された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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