ドラゴンボール
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ジャンプにおける地位を不動のものとする[36][注釈 4]。天下一武道会編で読者アンケート1位を獲得し、その後、連載終了まで不動の1位となる[38][注釈 5]。その人気は漫画の枠を越え、アニメ『ドラゴンボール』第47話で最高視聴率29.5%を記録。ファミコンソフト『ドラゴンボール 神龍の謎』は120万本の出荷を記録した[38]

1995年の連載終了については、鳥山の強い要望によるものであったとはいえ、最終的には関係各社のトップ級会議などの調整や各社の上層部による経営判断を必要とし、関連企業の株価・業績への影響を最小限に抑えるべく様々な配慮や下準備を行った上でようやく実現できたという、前代未聞の事態となった[40]。後に鳥山はブウ編について「漫画を描いている自分でさえイヤになるほど激しくくどい闘いの連続。血圧高めで薄味好きのオジサンになってしまった今では、もうこんな闘いは描けない。というか、これ以降、闘いの漫画を描く気がなくなってしまった」と告白している[41]。前述のように、ブウ編開始前において鳥山は鳥嶋と連載終了の約束を取り付けていたが、当時の編集長であった堀江信彦はその事実を途中まで知らされていなかったという[42]

こうした背景もあって、本作は延べ10年半に及ぶ長期連載となった。最終話は巻頭カラーであり、これはジャンプにおいては『リングにかけろ』に続いて2度目であった[43]。最終話もまだ悟空の冒険が続くようなシーンで終了している。

かつての週刊少年ジャンプ編集長であった西村繁男によると、それまで守っていた600万部の発行部数が、ドラゴンボール終了直後に割れこみ、あっという間に部数が急落したことである[39]
連載終了後の展開

連載終了後の『週刊少年ジャンプ』1995年26号から35号にかけて、10週連続特別企画として原作や各メディアでの展開を振り返る「HISTORY OF DRAGON BALL」が掲載された。

鳥山は連載終了直後のメッセージで「やりたいっすよ、次(の新しい作品)を。そのために(ドラゴンボールの連載を)やめたいと思ったってのもあるし。不器用だから他をやりながらってのがダメなんです。この作品をやって純粋にストーリー漫画の面白さってのもわかりましたし、自分では動きのある絵もやっと描けるようになってきたなあと思い始めた[44]」とコメントした。ドラゴンボールGTのロゴマーク

連載が終了した翌年の1996年2月、アニメ『ドラゴンボールGT』の放送が開始された。完全オリジナルストーリーで描かれたこの作品に、鳥山はキャラクターデザインや設定画を書き下ろす形で参加した。全64話と番外編1話が放送され、第2話で視聴率19.7%を記録する人気アニメとなった[45][46]。この当時を鳥山は2013年のインタビューで「その頃、連載はもう終わっていたので、僕の頭は次の仕事に向いていました。だから…正直に言うと、そこでまた『DB(GT)』のデザインというのは、ちょっとだけ抵抗がありました(笑)。続けていただけるのは、本当にありがたいと思いましたが[47]」と語っている。
リバイバルブーム到来

2002年12月4日から完全版コミックスが発売され、累計発行部数2000万部を超えるベストセラーとなった[2]。また、完全版の発売を皮切りに2003年3月には『ドラゴンボールZ』を収録したDVDBOX『DRAGON BOX VOL.1』が発売。10万円を超える高額商品にもかかわらず驚異的な売上を記録し、その後もアニメ『ドラゴンボール』シリーズのDVDが立て続けにリリースされた。同じく2003年には家庭用ゲームソフト『ドラゴンボールZ』がリリースされ、人気キャラクターが総登場するこの作品から、現在に続くDBゲームの流れが出来上がった[46]

コミックス完全版の描き下ろしカバーイラストを描く仕事のため鳥山は初めて本作をまともに読み[47]、完全版では最終話の最後も修正されたが[48]、鳥山は「何年もたって完全版が出ましたが、その時最後を少し描き足しました。何だか最後がシャキッとしない気がしたんだと思います。悟空の闘いは終わって、世代交代というか、そういう意図を明確にしたかったんです[48]」と語っている。

シリーズ累計1億5000万部突破したことを記念して、2005年7月16日の読売新聞朝刊に特別広告が掲載された[49]
新展開へ

2013年3月30日に劇場版アニメとしては17年ぶりとなる新作『ドラゴンボールZ 神と神』が公開され、2015年4月18日には劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』が公開された。2015年7月5日から放送開始した『ドラゴンボール超』では、鳥山はテレビアニメで初となる原案に携わっている[50]。また、とよたろうによる漫画版が『Vジャンプ』2015年8月号から連載が開始されている[51]ドラゴンボール超のロゴマーク

『週刊少年ジャンプ』創刊45周年記念として2013年33号 - 44号まで、『銀河パトロール ジャコ』が短期連載された。その内容はDBの前日譚として、悟空が地球に送り込まれる前の話が描かれており、主人公のジャコは劇場版やテレビアニメにも登場し、『ドラゴンボール』においても主要キャラクターの1人となっている[50]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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