チーフデザイナーの辻忠直以外のスタッフは、 前番組の『Dr.スランプ アラレちゃん』から引き継いだ東映動画のスタッフ陣で、脚本や作画監督、演出、美術なども前番組の『Dr.スランプ アラレちゃん』から引き継いでいるが、原作の人気に反して視聴率は徐々に落ちていった。当時、鳥山の担当編集者だった鳥嶋和彦が悟空がピッコロ大魔王を貫くアニメのシーンを観て、「『Dr.スランプ』の甘い感じを引きずっておりアクションに徹しきれていない」「これは駄目だ」と思ってフジテレビと相談してプロデューサーに降りてもらい、新番組『Z』開始へとつながった[10]。
「アラレフィーバー」を起こした前番組の『Dr.スランプ アラレちゃん』と比べると関連商品は不振に終わり、放映途中でバンダイは「(『ドラゴンボール』の)マーチャン(ダイジング)はおしまい」と述べている[11]。当時の東映動画も同時期では『聖闘士星矢』の方が商品化収入が大きいと語っている[11]。ただしファミリーコンピュータソフトのみは売れた。鳥嶋和彦は1作目『ドラゴンボール 神龍の謎』のヒット後、当時の代理店を通じてスポンサーを降りると申し出たバンダイの橋本真司に対し、「じゃあゲームの許諾を取り消すから2本目はないよ」と言ったことで降板を取り消させており、以降はアニメのスポンサードしないゲーム化は全て断るようになった[12]。
第56話・第57話は、『Dr.スランプ アラレちゃん』のキャラクターが登場し、本作の主人公である孫悟空とブルー将軍以外の『ドラゴンボール』のキャラクターは登場しない[注釈 3]。原作とアニメではペンギン村の季節や登場する住民が一部異なり、『Dr.スランプ アラレちゃん』のBGMが使用されている。第56話『うほほーい!アラレ雲にのる』は29.2%で、本作で2番目に高い視聴率だった[注釈 4]。
平均視聴率:21.2%(関東地区)、最高視聴率:29.5%(1987年1月21日放送 第47話「KAME HOUSE発見さる!!」・関東地区)[13]。全シリーズ中最高視聴率。
登場人物「ドラゴンボールの登場人物」および「ドラゴンボールのアニメオリジナルの登場人物」を参照
スタッフ
企画(東映動画) - 七條敬三(1話 - 153話)、森下孝三(132話 - 153話)
フジテレビプロデューサー - 土屋登喜蔵(1話 - 101話)、清水賢治(1話 - 28話、92話 - 153話)、石川順一(131話、132話)
原作 - 鳥山明(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
製作担当 - 岸本松司
シリーズディレクター - 岡崎稔、西尾大介
シリーズ構成 - 小山高生(131話 - 153話)
音楽 - 菊池俊輔
チーフアニメーター - 前田実
チーフデザイナー - 辻忠直(1話 - 153話)、池田祐二(102話 - 153話)
美術進行 - 森英樹 → 中村実
特殊効果 - 橋本由香里、熊井芳貴、山本公、朝沼清良、中島正之、青木麻美、桜田和哉、平尾千秋、河内正行
撮影 - 池上元秋、佐伯清、鈴木典子、佐藤隆郎、中村哲、立仙裕俊、大藤哲生、前原勝則(スタジオコスモス)
編集 - 福光伸一(タバック)
録音 - 二宮健治(タバック)
音響効果 - 新井秀徳 (フィズサウンド)
選曲 - 宮下滋(ビモス)
オーディオディレクター - 小松亘弘(テアトル・エコー)[14]