ドラゴンボールGT
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なお、前作『Z』までは音声面はモノラル放送で、提供クレジットはブルーバック画面であったが、今作より音声面はステレオ放送となり[注釈 4][注釈 5] 、同時に提供クレジット画面は、イラスト入りの静止画となっている[注釈 6]

今作の最終回は、『GT』のみならず『元祖』放送開始以来11年間続いてきた「ドラゴンボール」のアニメ全体の最終回ともいえるため、本放送の終盤には『元祖』と『Z』、『GT』のハイライト映像をバックにスクロールで全主要声優と主要スタッフの名が流れた。しかしDVD版や再放送では流れていない。

『ドラゴンボール』シリーズ最後の4:3制作アニメであり[注釈 7]、フジテレビ・東映アニメーション共同制作作品としては最後のセル制作によるテレビシリーズでもある[注釈 8]
原作者の関与

原作者である鳥山明は、物語の脚本制作には関わっていない[9][4]が、企画段階のみ以下の点で協力している。

タイトルにある『GT』を提案したのは鳥山で「Grand Touring(グランド・ツーリング)」(壮大なる旅)という意味を込めて命名された[10]。「Galaxy Tour(ギャラクシー・ツアー)」(銀河の旅)[2]、「Galaxy Touring(ギャラクシー・ツーリング)」(銀河の旅)、「Great Touring(グレート・ツーリング)」(偉大なる旅)などの意味も含めている[7]。また、タイトルロゴのデザインも、放送開始の約2ヶ月前の1995年12月に鳥山の手で完成させた[11][12]

鳥山は他に、本作の主要キャラクターとなる、子供になった孫悟空、パン、トランクス、ギル、髭を生やし髪を切ったベジータ、眼鏡をかけネクタイを締めた孫悟飯、髪型を変えた孫悟天、白髪になり髭を生やしたクリリン、生え際がさらに後退したミスター・サタン、ブルマ、チチビーデル、ブラ、悟空の下で修業したウーブと、タコ型宇宙船のデザインに加え、「怪物らと戦う悟空たちが描かれた荒野の星」、「巨人と悟空たちが描かれた惑星モンマース」、「巨大なアリジゴクモドキと悟空たちが描かれた砂漠の惑星カーラ(作品では惑星ルーデゼに改名)」のイメージボード3点[2][13]を提出。鳥山がイメージボードで描いた荒野の星の怪物は、第64話において地獄で暴れピッコロに撃退されるキャラクターとして登場している。『週刊少年ジャンプ』の1996年13号に掲載された「よろしくドラゴンボール」では、鳥山が『GT』について語り、子供になった『GT』の悟空のイラストも描いた[14]

その他の登場キャラクターなどのデザインは中鶴勝祥によるものであり、初期プロットと鳥山によるキャラクター原案を基にして中鶴の手で13点のイメージボードも描かれた[15]が、このイメージボードを目にしたとき鳥山は「あれ、こんな絵描いたかな?」と勘違いしたことがあると語った[16]。超サイヤ人4のデザインも中鶴で、中鶴は「重要な設定の超サイヤ人4も僕がラフを描くことになって、試行錯誤しながらカタチにして、鳥山先生にお送りしたところ、少し修正は入っていたと思うんですけど、アイデア自体の変更は無かったので嬉しかった」と証言している[17]。後に、『ドラゴンボールGT DVD-BOX』において同梱されたブックレットには、コメントと共に鳥山が、中鶴のデザインを見て描いた超サイヤ人4の悟空のイラストを描き下ろしている[5][6]

東映アニメーションから挙がってきた初期プロットはロードムービー的な展開で、星々を旅するという話が26話分程度であった[2]。鳥山は、当初の大まかな脚本やストーリーからなる初期プロットをチェックして少しアドバイスを行ったと語り[18][19]、その初期プロットを「だいたいこんな感じでという大まかな脚本を見せていただいた限りでは、なかなかよく考えてあって面白そうな雰囲気[19]」と語った。作品開始時期には「今回お話のほうにはノータッチなんで一視聴者として作品を楽しめると今からワクワクしております。皆さんも楽しみにしていてください[9]」、「私はまだ全然観ていませんが、どんな展開になるのか楽しみなような、心配なような…。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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