ドラゴンクエストIII_そして伝説へ…
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また、パーティーキャラクターを使用せずに主人公だけで冒険に出発することが可能である[注 3]

このゲームに登場するプレイヤーの扱うパーティーキャラクターは必ず一つの「職業」(キャラクタークラス)を持っており、装備できる武器や防具、レベル上昇時のステータス成長の傾向などは就いている職業によって決定される。また、今作では、主人公とキャラクターメイキングで登録される各パーティーキャラクターのいずれにも性別が設定される。男女どちらの性別を選んでも能力には影響しないが、移動画面でのグラフィックが男女で異なるほか、女性専用の武器・防具などが複数存在する。性別は、主人公であれば新しくゲームを始める際に、それ以外のキャラクターであれば登録する際に決定する。

勇者の性別において、パラメータの上がり方やゲーム内容の違いはなかった[6]

呪文の数は前作の22種類から倍以上の60種類に増えるとともに、呪文が系統別に整理され、以後のシリーズにおける呪文体系が本作で確立された。解説文中の呪文についての詳細はドラゴンクエストシリーズの呪文体系を参照。
ルイーダの酒場

出発点となるアリアハンに「ルイーダの酒場」があり、パーティーの編成はここで行う。
ルイーダの店
登録されているキャラクターをパーティーに迎え入れたり、現在のパーティーメンバーを預けることができる。ゲーム開始時にはあらかじめ3人のキャラクター[注 4]が登録されている。また、一度ゲームクリアした冒険の書では主人公も他のキャラクターと同様にパーティーから外せるようになり、主人公のいないパーティーも可能となる。
冒険者の登録所
名前、性別、職業を入力してキャラクターを登録し、ルイーダの店で仲間に入れられる状態にする。ステータスはキャラクターメイキングごとに変化し、登録確認時にステータスが表示される。なお本作では主人公を含めて「ろと」および「ロト」とついた名前をつけることはできない。また、すでにいるキャラクターと同じ名前をつけることもできない。登録できるのは最大11人までで、それ以上登録する場合は誰かを消去してから登録することになる[注 5]
ダーマの神殿

主人公以外のキャラクターはこの神殿で別の職業へ「転職」させることができる。転職資格は主人公以外のレベル20以上のキャラクター。転職後はレベルが1に戻るが、ステータス値が転職前の半分となるだけで、それまでに覚えた呪文はそのまま使える。例えば、魔法使いが戦士に転職すると、重い武器と呪文の両方を扱える戦士となる。また、僧侶が魔法使いに転職すると、回復呪文と攻撃呪文の両方が使える魔法使いが誕生する。ただし、覚えた呪文以外の前の職業の特性は失われる。

転職直後、装備していた武器・防具は全て外される。

特殊能力をもつキャラクターが転職した場合、以前のその能力は失われる。

武闘家が転職した場合、「会心の一撃が出やすい能力」は失われる。

商人が転職した場合、「アイテムを鑑定する能力」や「戦闘終了後に余分にお金を拾う能力」は失われる。


呪文の使えるキャラクターが転職した場合、以前の職業の呪文は新たに覚えることができなくなる(それまでに覚えた呪文しか使えない)。

呪文の使える別の職業に転職した場合、以後その職業の呪文しか覚えられない。

僧侶が魔法使いに転職した場合、以後魔法使いの呪文しか覚えられず、僧侶の呪文はそれまで覚えたものしか使えない。


本来呪文の使えない職業(戦士など)に転職した場合、以後新たに呪文を覚えられず、最大MPも増加しない。

なお、呪文の使えるキャラクターが特殊能力のある職業に転職した場合はその職業の能力を得ることができるため、武闘家の能力と呪文の両方を扱える武闘家や、商人の能力と呪文の両方を扱える商人を作ることができる。
職業一覧
勇者
主人公専用の職業。勇者から他職業への転職はできず、主人公以外が勇者になることもできない。ステータスはちから・HPが高く、他の能力も平均的だが、MPが低い。レベルアップ速度は最初は遅めだが、レベルが上がるにつれ速くなる。また、呪文は回復呪文から、勇者のみが使える攻撃呪文デイン系まで幅広く覚える。FC版では、ちから・たいりょくが戦士に比べ劣るが、SFC以降は高レベル帯に入ると戦士を上回るようになり、物理攻撃性能に重きを置いたバランス型となっている。他の職業と異なり男女でのグラフィックの違いがない。パッケージ・取扱説明書で描かれているイラストは男性のみである。
戦士
剣や斧などの武器を使いこなす戦闘のプロ。ちから・HPが高く、多くの種類の武器・防具を装備することができる。勇者に次ぐ攻撃力の高い武器や、呪文やブレスなどの特殊攻撃に耐性のある防具なども多く装備できる。すばやさ・うんのよさが低いため敵に先制されやすい。本作ではすばやさの値と装備している防具の守備力でそのキャラクターの守備力が決定されるため、防具を装備していない場合の守備力は低い。男女ともグラフィックやイラストは剣を持ち赤色の鎧をまとった姿である。女戦士は、発売当時に流行していたビキニアーマーの外見で露出度が高い。男女とも、後の『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』、『ドラゴンクエストIX』の一般人キャラクターとして再登場する。
武闘家
戦士のような武器を使わず、体を使っての闘いを得意とする職業。レベルが上がるほど高確率で会心の一撃を繰り出すようになる。ただしレベルアップが遅く、賢者に次いで上がりにくい。ちから・すばやさが高いが、剣や斧など普通の武器を装備すると逆に攻撃力が低下する。基本能力は全体的に高いが有効な装備が極度に少ないため、装備が揃った戦士には能力が劣る。男女とも拳法着を着用しており、後に『ドラゴンクエストVIII』、『ドラゴンクエストIX』、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の一般人キャラクターとして再登場する。
魔法使い
文字通り、多数の魔法を使いこなす職業。主に攻撃呪文(メラ系・ギラ系・イオ系・ヒャド系)や補助呪文を覚え、成長していくと「メラゾーマ」や「イオナズン」などの強力な攻撃呪文を習得する。MP・すばやさが高いが、その反面、ちから・HPなどは低く、装備できる武器・防具の攻撃力・守備力も低いため、武器を使った戦闘力は低い。男性は老人の姿。女性はとんがり帽子をかぶった若い魔女の姿。
僧侶
に仕える職業で、回復呪文のエキスパート。回復・解毒・蘇生の呪文や攻撃呪文(バギ系・ザキ系)を覚える。魔法使いと比べ多くの武器・防具を装備でき、ある程度打撃戦もこなすが、少し打たれ弱い。また、後半になると攻撃力もあまり成長しなくなる。男僧侶は、後に『ドラゴンクエストVIII』の一般人キャラクターとして再登場する。男性は口髭の姿。女性は青く長い髪の若い姿。
商人
武器で魔物と戦う能力を身につけた旅の商人。男性は頭にターバンを巻いている。アイテムの鑑定能力を持ち、戦闘後に余分にお金を拾うこともある。レベルアップが最も早く、能力も比較的満遍なく伸びる。序盤は勇者や戦士とほぼ同等の武器・防具を装備できるため非常に頼りになる反面、高レベル帯に入ると能力の伸びが鈍化する。本作ではある町でパーティーメンバーの商人1人を離脱させそこに住ませるイベントがあるため、クリアするまでに必ず一度は商人を連れていかなければならない。堀井は、イベント後に離脱した商人がレベルアップしてパーティーに戻ってくるようにしたかったが、登録キャラクター数の都合で断念したと語っている[7]


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