2022年2月24日にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始すると[26]、2月26日、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダ、欧州委員会は、国際銀行間の送金・決済システムである国際銀行間通信協会(SWIFT)からのロシア排除に合意した[27]。2月27日、岸田文雄首相は「この措置に日本も加わる」と表明[28]。3月1日、メドヴェージェフは、ウクライナ侵攻に伴う制裁の一環で日本国政府より資産凍結の対象者に指定された[29]。
同年3月21日、ロシア外務省は、日本による制裁を受けて、北方領土問題を含む日本との平和条約締結交渉を中断すると発表した[30]。3月22日、メドヴェージェフは自身のTelegramチャンネルを更新。北方領土をめぐる日露間の協議と交渉は「常に儀式的な性質」を帯びていたと主張した。また、ロシアと日本が北方領土問題に関してコンセンサスを見つけることは決してないであろうという見通しについて、両国はこれを理解していたと述べた[31]。
2023年1月14日、ウクライナにおいてロシアが核使用を示唆したことについて米国のバイデン大統領と共に警告した日本の岸田首相に対し「恥であり切腹するしかない」と発言した[32]。
2024年1月30日、岸田首相が施政方針演説で対露制裁の維持や北方領土問題の解決後に平和条約を結ぶ方針を堅持する姿勢を示したことに対し、「いわゆる『北方領土』は協議対象の土地ではなく、ロシア領だ」「われわれは日本人の『北方領土に対する感情』など何とも思わない」などと交流サイト(SNS)に投稿し、反発した。その上で「つらい思いをしたサムライは日本の伝統的なやり方で命を絶つのがよい。切腹するのだ」とも言い放った[33]。 ウクライナをロシアの一部と発言しており、国家の存在そのものを否定している。ロシア人とウクライナ人はひとつの国民だとし、ウクライナ政府は「崩壊しなければならない」とも述べている[34]。
ウクライナ
私生活妻のスヴェトラーナと
家族は妻と1男がいる。妻のスヴェトラーナ・メドヴェージェワとは小学校・中学校時代の同級生であり、後に結婚。学生時代から夫人とは付き合いがあり、1982年に学校を卒業後、数年間の交際を経て結婚した[35]。1995年には夫人との間に長男のイリヤが誕生している。
学生の頃からロック音楽を好み、特にピンク・フロイド、ブラック・サバス、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリンがお気に入りのバンドである。ソ連時代にロックは「西側の退廃的な文化」とされ、聞くことが禁止されていたが、その時代にメドヴェージェフは友人と海賊版を交換し合っていた[36]。その後アルバムを本格的に収集し始め、今ではディープ・パープルの全コレクションを所有していると語っている[37]。なお、2008年2月に行われたガスプロム創設15周年を記念したディープ・パープルのコンサートにもセルゲイ・イワノフと一緒に行っている。
プーチンと同様にスポーツマンであり、ソチでプーチン大統領と休暇を過ごし、共にトレーニングやバーベキューに興じる写真が公表された事もある[38]。大学時代は重量挙げの選手で、今でも朝と夕方に一時間重量挙げのトレーニングをしているという。自身が選手であった重量挙げの他にヨーガ・ジョギング・水泳などもする。スポーツ観戦の方では、サンクトペテルブルクのサッカークラブであるゼニト・サンクトペテルブルクのファンであることを公言している。
ペットは「ドロテウス」という名前の猫を飼っている。ロシアの大衆紙『モスコフスキー・コムソモーレツ』2008年3月15日号で、この猫はメドヴェージェフの隣人であったミハイル・ゴルバチョフの飼い猫と喧嘩をしたが負けてしまい、その後1ヶ月間、抗生物質を投与される治療を受けたことがあると報じられている。