世界最大の人工港ジェベル・アリーと、国際ハブ空港として機能する24時間空港であるドバイ国際空港を持ち、中東地域の人と物の流れの中枢、中継貿易都市として繁栄している。
1960年に開港したドバイ国際空港はエミレーツ航空の拠点であり、同社が全ての大陸との間に定期便を就航させている他、世界各国から多くの航空会社が乗り入れている。2008年に巨費を投じた最新鋭の第3ターミナルが完成した。なお、南西部にはアール・マクトゥーム国際空港(ドバイ・ワールド・セントラル国際空港)も完成。将来的には4,500mの平行滑走路6本を持つ世界最大の空港となる計画である。 ドバイは交通渋滞のひどさで知られる。タクシーに依存した町であったが、近年、公共交通手段の整備が急がれている。 現在、エミレーツ航空がドバイ国際空港と、関西国際空港、成田国際空港、東京国際空港の間に1日1便ずつ直行便を日本航空とのコードシェアにより運航している。過去には中部国際空港からの直行便も就航していたが、2009年3月に廃止された。 国民の大部分が沿海地域に居住する[28]。 2016年1月時点では人口は2,440,350人。隣接するシャールジャ(約80万人)と合わせると300万人規模の都市圏人口となる。 1980年の時点でわずか28万人足らずだった総人口は、その後15年間のうちにおよそ2.5倍に膨れ上がり、1995年におよそ70万人、2007年初頭にはおよそ120万人となっている[15][27](ただし、2008年5月放映のNHKスペシャル<沸騰都市>第1回「ドバイ 砂漠にわき出た巨大マネー」によると、その大半は登記上の人口であるといい、定住人口はこれを大幅に下回るという)。一方、人口の約半数がインフラ整備のために低賃金で働くインドやバングラデシュなどから来た出稼ぎ労働者であるが、ビザの発行に際してスポンサーとなる雇用主には彼らの宿泊所を提供することが義務付けられている。 民族構成(2013年) 2013年初頭において、住民の実に83%が外国人である。殊に「世界で最も美しいインド人の町」と言われるほどにインド人が多く、全人口のうち約75%を、インド人を主とする南アジアからの出稼ぎ労働者が占めている。「もはやアラブの都市にあらず」と言われる所以である[50]。 なかでも建設業を主力として、社会のあらゆる職種にインド人の姿を見ることができる[51]。 また、フィリピン人も多く、多くがサービス業や家政婦、看護師業などに従事している。その他、欧米人やロシア人なども多く、在留邦人は2,603人(2013年)となっている。 国語はアラビア語、官公庁の公文書に使われる公用語もアラビア語である。英語、ヒンディー語(インド人)、ウルドゥー語(パキスタン人)、タガログ語(フィリピン人)なども多く会話に用いられる[9]。外国人労働者の多くはアラビア語を解せず、南アジア諸国とフィリピンなどの旧英米植民地からの労働者が多いことから、英語が共通語として使われるケースが多い。実際には英語がアラビア語以上に使われており、アラビア語と英語の二言語併記となっている。 イスラム教を国教とするアラブ首長国連邦にありながら[52]、非イスラム教徒の外国人が多く住むドバイは、イスラム色の薄い、宗教的制約の極めて薄い都市である。飲酒、服装、娯楽、食生活についての制約は少なく、イスラム教で不浄とされる豚肉の料理を出すレストランさえある[53]。 飲酒については、イスラム教の規律は通常これを禁じているが、ドバイでは許可されたホテルやレストランがあり、警察署の発行する許可証があれば酒類を市中で購入することができる[52]。
国内
アブラ・・・ドバイ・クリーク(運河)を結ぶ交通手段の渡し船。
ドバイメトロ・・・2005年に、ドバイ国際空港とジェベル・アリ港を結ぶ都市鉄道の建設に着手、日本企業4社を含む5社が建設を行った。4路線の計画路線のうち、2009年9月9日に「レッド・ライン」が開通し、2011年9月9日には「グリーン・ライン」が開通した[49]。
パーム・ジュメイラ・モノレール・・・パーム・アイランドへ向かうモノレールで丸紅が出資し、2009年に完成。
ドバイ・トラム・・・2014年に開通したトラム路線。ドバイ・マリーナ地区を走る。ドバイメトロ、ジュメイラ・モノレールとも接続されており、市内中心部からドバイメトロ、ドバイ・トラム
ドバイ・トロリー・・・2015年に開通したトラム路線。ダウンタウン・ドバイの開発地域を中心とした環状線である。路線を3段階で建設中であり、現在は第1段階である。車両は2階建ての伝統スタイルであり、回生ブレーキ用バッテリーと燃料電池を採用している。
国内
ドバイのバス
アブラ
E 11 道路
ジュメイラ・モノレール
日本との交通
住民
人口「ドバイの人口動態」も参照
外国人の町
インド人 53%
アラブ首長国国籍 17%
パキスタン人 13.3%
バングラデシュ人 7.5%
フィリピン人 2.5%
スリランカ人 1.5%
その他 6%
ドバイの住民の多くを占める南アジア人労働者たちは、建設業を主に数多の業種に携わる。
言語
宗教福音教会
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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