ドゥーワップ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

職業作家の手によらないシンプルなラブソングが増え、新たにテンポの速いリズムを強調したドゥーワップ・アップテンポ[注 1]の曲や、コミカルでユーモラスな曲も出てくるようになり、ロックンロールとともに若者文化の流行を担った。

アーティストの多くは黒人のグループで、一部に白人のグループや白人・黒人混合のグループもいた。商業音楽としての可能性が見出されると、音楽性をより大衆向けに変えて成功したグループも現れた。「オンリー・ユー」で知られるプラターズや、「ラストダンスは私に」などがヒットしたドリフターズは、ポップなグループと見られている。これらよりもファイブ・サテンズ、ザ・ムーングロウズオリオールズ[3]などの方が、正統的なドゥーワップ・グループである。ブームによって楽曲が大量消費されたことやブリティッシュ・インヴェイジョンの影響などにより、他の多くのアメリカのポップ・ミュージックと同様にブームは1964年頃に終わりを迎えたが、ドゥーワップは1960年代モータウンに代表されるソウルミュージックの隆盛をもたらすルーツのジャンルとなった。

ドゥーワップの歌唱スタイルはその後のソウル/R&Bだけでなくロックポップスにも大きな影響を与えた。初期のビーチ・ボーイズの楽曲にはドゥーワップの要素を取り入れているものが少なくない。日本のムード歌謡のコーラスの少数にも、ドゥーワップの影響が見られることがある。フランク・ザッパルー・リードジョージ・クリントンらは、アメリカの熱心なドゥーワップ・ファンとして知られている。
特に重要なグループ

ザ・ムーングロウズ[4]

ファイブ・サテンズ[注 2]

スパニエルズ

ペンギンズ

ハープ・トーンズ

ジャイブ・ファイブ

ハート・ビーツ

シェップ&ライムライツ

ホワイト・ドゥーワップ

クレスツ

スカイ・ライナーズ

デュプリーズ

ダイヤモンズ
[注 3]

日本のドゥーワップ

ザ・キング・トーンズ (和製ドゥーワップのオリジナルとも呼ばれ、日本にドゥーワップを広めたグループ)

シャネルズ /ラッツ&スター(キングトーンズの後継者的グループ)

チェッカーズ

関連項目

テンプテーションズ(ドゥーワップの影響大)

スモーキー・ロビンソン(ドゥーワップの影響大)

ブルース

ゴスペル

ファンク

ブラックミュージック

ソウル・ミュージック

ロカビリー

ロックンロール

脚注[脚注の使い方]
注釈^ マーセルズの「ブルームーン」などが代表的な曲である。
^ 代表曲は「イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト」
^ アメリカのグループと錯覚されやすいが、カナダのグループである。

出典^ a b [1] - Encyclopedia.com
^ “[ ⇒Roots of Rock: Doo-Wop. In Survey of American Popular Music, modified for the web by Robert Birkline.]”. 6 August 2020.閲覧。
^http://www.allmusic.com/artist/the-orioles-mn0000402509
^ムーングロウズ 2021年1月7日閲覧

Books

『リズム&ブルースの死』:著者:ネルソン・ジョージ(早川書房)

The Top 1000 Doo-Wop Songs:著者:Anthony Gribin

Appen, Ralf von / Frei-Hauenschild, Markus (2015). ⇒
"AABA, Refrain, Chorus, Bridge, Prechorus ? Song Forms and their Historical Development". In: Samples. Online Publikationen der Gesellschaft fur Popularmusikforschung/German Society for Popular Music Studies e.V. Ed. by Ralf von Appen, Andre Doehring and Thomas Phleps. Vol. 13, p. 43-48, 61-63.

Baptista, Todd R (1996). Group Harmony: Behind the Rhythm and Blues. New Bedford, Massachusetts: TRB Enterprises. ISBN 0-9631722-5-5.

Baptista, Todd R (2000). Group Harmony: Echoes of the Rhythm and Blues Era. New Bedford, Massachusetts: TRB Enterprises. ISBN 0-9706852-0-3.

Cummings, Tony (1975). The Sound of Philadelphia. London: Eyre Methuen.

Engel, Ed (1977). White and Still All Right. Scarsdale, New York: Crackerjack Press.

外部リンク

THE DOO WOP STREET CORNER(日本語)










リズム・アンド・ブルース
リズム・アンド・ブルース

クリスチャン・R&B (en)

ニューオーリンズ・R&B (en)

ビーチ・ミュージック (en)

ソウル

ディープ・ソウル

ノーザン・ソウル (en)

ブリティッシュ・ソウル (en)


ドゥーワップ

ブリティッシュ・R&B (en)

リバプールサウンド

ブーガルー

スムーズジャズ

ポスト・ディスコ

ブギー

コンテンポラリー・R&B

ブリティッシュ・ソウル (en)

クワイエット・ストーム

ネオ・ソウル

ニュージャックスウィング

ヒップホップ・ソウル

Snap&B (en)

ラテン・R&B (en)

RnBass (en)

Crunk&B

オルタナティブR&B

リズム・アンド・グライム (en)

アフロスウィング (en)

関連項目

モータウン

スロージャム (en)

ブラック・コンテンポラリー

アーバン・コンテンポラリー (en)

アダルト・コンテンポラリー・ミュージック

レア・グルーヴ


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:34 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef