アーティストの多くは黒人のグループで、一部に白人のグループや白人・黒人混合のグループもいた。商業音楽としての可能性が見出されると、音楽性をより大衆向けに変えて成功したグループも現れた。「オンリー・ユー」で知られるプラターズや、「ラストダンスは私に」などがヒットしたドリフターズは、ポップなグループと見られている。これらよりもファイブ・サテンズ、ザ・ムーングロウズやオリオールズ[3]などの方が、正統的なドゥーワップ・グループである。ブームによって楽曲が大量消費されたことやブリティッシュ・インヴェイジョンの影響などにより、他の多くのアメリカのポップ・ミュージックと同様にブームは1964年頃に終わりを迎えたが、ドゥーワップは1960年代のモータウンに代表されるソウルミュージックの隆盛をもたらすルーツのジャンルとなった。
ドゥーワップの歌唱スタイルはその後のソウル/R&Bだけでなくロックやポップスにも大きな影響を与えた。初期のビーチ・ボーイズの楽曲にはドゥーワップの要素を取り入れているものが少なくない。日本のムード歌謡のコーラスの少数にも、ドゥーワップの影響が見られることがある。フランク・ザッパやルー・リード、ジョージ・クリントンらは、アメリカの熱心なドゥーワップ・ファンとして知られている。
特に重要なグループ
ザ・ムーングロウズ[4]
ファイブ・サテンズ[注 2]
スパニエルズ
ペンギンズ
ハープ・トーンズ
ジャイブ・ファイブ
ハート・ビーツ
シェップ&ライムライツ
ホワイト・ドゥーワップ
クレスツ
スカイ・ライナーズ
デュプリーズ
ダイヤモンズ[注 3]
日本のドゥーワップ
ザ・キング・トーンズ (和製ドゥーワップのオリジナルとも呼ばれ、日本にドゥーワップを広めたグループ)
シャネルズ /ラッツ&スター(キングトーンズの後継者的グループ)
チェッカーズ
関連項目
テンプテーションズ(ドゥーワップの影響大)
スモーキー・ロビンソン(ドゥーワップの影響大)
ブルース
ゴスペル
ファンク
ブラックミュージック
ソウル・ミュージック
ロカビリー
ロックンロール
脚注[脚注の使い方]
注釈^ マーセルズの「ブルームーン」などが代表的な曲である。
^ 代表曲は「イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト」
^ アメリカのグループと錯覚されやすいが、カナダのグループである。
出典^ a b [1] - Encyclopedia.com
^ “[ ⇒Roots of Rock: Doo-Wop. In Survey of American Popular Music, modified for the web by Robert Birkline.]”. 6 August 2020.閲覧。
^ ⇒http://www.allmusic.com/artist/the-orioles-mn0000402509
^ ⇒ムーングロウズ 2021年1月7日閲覧
Books
『リズム&ブルースの死』:著者:ネルソン・ジョージ(早川書房)
The Top 1000 Doo-Wop Songs:著者:Anthony Gribin
Appen, Ralf von / Frei-Hauenschild, Markus (2015). ⇒"AABA, Refrain, Chorus, Bridge, Prechorus ? Song Forms and their Historical Development". In: Samples. Online Publikationen der Gesellschaft fur Popularmusikforschung/German Society for Popular Music Studies e.V. Ed. by Ralf von Appen, Andre Doehring and Thomas Phleps. Vol. 13, p. 43-48, 61-63.
Baptista, Todd R (1996). Group Harmony: Behind the Rhythm and Blues. New Bedford, Massachusetts: TRB Enterprises. ISBN 0-9631722-5-5.
Baptista, Todd R (2000). Group Harmony: Echoes of the Rhythm and Blues Era. New Bedford, Massachusetts: TRB Enterprises. ISBN 0-9706852-0-3.
Cummings, Tony (1975). The Sound of Philadelphia. London: Eyre Methuen.
Engel, Ed (1977). White and Still All Right. Scarsdale, New York: Crackerjack Press.
外部リンク
⇒THE DOO WOP STREET CORNER(日本語)
表
話
編
歴
リズム・アンド・ブルース
リズム・アンド・ブルース
クリスチャン・R&B (en)
ニューオーリンズ・R&B (en)
ビーチ・ミュージック (en)
ソウル
ディープ・ソウル
ノーザン・ソウル (en)
ブリティッシュ・ソウル (en)
ドゥーワップ
ブリティッシュ・R&B (en)
リバプールサウンド
ブーガルー
スムーズジャズ
ポスト・ディスコ
ブギー
コンテンポラリー・R&B
ブリティッシュ・ソウル (en)
クワイエット・ストーム
ネオ・ソウル
ニュージャックスウィング
ヒップホップ・ソウル
Snap&B (en)
ラテン・R&B (en)
RnBass (en)
Crunk&B
オルタナティブR&B
リズム・アンド・グライム (en)
アフロスウィング (en)
関連項目
モータウン
スロージャム (en)
ブラック・コンテンポラリー
アーバン・コンテンポラリー (en)
アダルト・コンテンポラリー・ミュージック
レア・グルーヴ