ドイツ系アメリカ人(ドイツけいアメリカじん、英語: German American、ドイツ語: Deutschamerikaner)は、ドイツおよびオーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、アルザス(アルザス=ロレーヌ)などのドイツ語圏に住んでいた者やその国籍所持者、またはその子孫で、アメリカ合衆国の国籍を持つ者のこと。 民族構成はゲルマン系ドイツ人[2]をはじめ、ドイツ語圏に住居しドイツ化したソルブ人やカシューブ人(西スラヴ系)およびロシア系とマジャル系(ハンガリー系)なども含む東ヨーロッパ系、バルト系、フランス系、イギリス系、イタリア系のドイツ人(その逆も含む)やロマ(シンティ)およびユダヤ系などの他のヨーロッパ系・中南米系・アメリカ・インディアン・アジア系・黒人などのアメリカ国内による移民との混血も含めた人口は5000万人にも上り(ドイツに定住した民族の祖先がいれば、純血・混血は問われない)、アメリカでは最多である。 そのため一概に「ドイツ系」の民族といっても、ヨーロッパ各地からドイツに定住したさまざまなグループが数多く存在し、それぞれルーツが異なるため宗教もアメリカの各州ごとに異なる。 17世紀末から18世紀初にかけて、または19世紀後半から20世紀前半にかけて、約110万人以上のドイツ人(ソルブ系、カシューブ系、ロシア系、東欧系、バルト系、フランス系、イギリス系、イタリア系、ユダヤ人も含む)が神聖ローマ帝国(オーストリア帝国およびオーストリア=ハンガリー帝国)、ドイツ帝国(プロイセン帝国)の失政が続いたために、多くの人々が職業を失い生計を立てるために移民としてアメリカに移住した。ドイツにおける1848年革命で移民した人々はフォーティエイターズとも呼ばれた。 ドイツ革命以降も増加傾向にあり、オーストリア(オーストリア人)、スイス、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、フランス領のアルザスなどのドイツ語圏からの移住者も多くいたが、隣接する同民族国家なので同じグループで括られることが多い。
概要
歴史