トール
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したがってトールの頭の中には砥石が入ったままになっている[22]
ユングリング家のサガ

ユングリング家のサガ』にもトールの名が見られる。第5章においてトールは、ログ湖(現在のスウェーデンメーラレン湖)のほとりの古シグトゥーナ(英語版)にあるスルーズヴァンダオーディンから与えられた[23]。また第7章においては、人々がオーディンやトールをはじめとする首長らを神として崇め、トール(ソール)にあやかった「ソーリル」「ソーラリン」「ステインソール」「ハヴソール」という名前ができたと語られている[24]
トール讃歌詳細は「ソール頌歌」を参照

詩人エイリーフル・ゴズルーナルソン(英語版)によるスカルド詩『トール讃歌(ソール頌歌)』においては、トールはシャールヴィと共にゲイルロズの館に行き、一族を倒している。
デンマーク人の事績

サクソ・グラマティクスが記した歴史書『デンマーク人の事績』では邪神として登場する。ホテルス(ヘズ)と対決したトールはミョルニルで応戦するが、彼の持つ魔剣の前にミョルニルを柄から真っ二つにされる。
トールの呼称

トールの呼び名としては

あらゆる神の首領

車のトール
[25]、戦車を駆る者

轟く者

広くさすらうもの

オーディンの子[26]、ユッグ(オーディン)の子[27]、シーズグラニ(オーディン)の子[28]ヴィーザルの身内[29]

フィヨルギュンの子[30]フロージュンの音の聞こえた息子[30]

シヴの夫[27]、メイリの兄[26]、マグニの父[26]、モージの父[31]、スルーズの父[32]、ウルの父[32]

ミズガルズの尊い守護者

国土の神

大地の子[33]

人間たちの友[34]

フロールリジ[27]

ヴェーオル[34]

ヴィングトール(「ヴィング」は「(武器を)ふるう者」の意か)[33]

フローズ(巨人)の敵[35]、女巨人泣かし(殺された巨人の妻が泣くため)[35]、巨人殺し[36]

山羊の主人[36]

ビルスキールニルの侯[32]

などが挙げられる。
トールの名を持つ著名人

北欧諸国では男性名として定着している。スペルはThorとTorの二種類、カタカナ表記は「トール」か「トル」が多く「ソー」と表記されることは少ない。また「トールの石(Dorsteinn)」を意味するトルステン(Torsten,Torstein)は北欧諸国とドイツ語圏で、英語に転訛したダスティン(Dustin)も男性名として定着している。

トル・フースホフト(Thor Hushovd) - ノルウェー出身の自転車プロロードレース選手。名前に引っかけて「雷神」と呼ばれることもある。


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