トーマス・エジソン
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

ニコラ・テスラやウェスティングハウスとの戦いでは、「交流電流は危険」とのイメージを人々に持たせるために、交流電流を利用した処刑椅子の発明等様々な汚いプロパガンダ工作を行ったことなどの汚点でも知られている[注 9](またジョルジュ・メリエスの傑作『月世界旅行』を公開前に無断で複製し、アメリカ中の映画館に売りつけ巨額の富を得たという事実も存在する[E 4])。
Hello

英単語の「Hello」を最初に使い出したのはエジソンだという説がエジソン信奉者によって唱えられたことがあったが、これより以前のマーク・トウェインの作品で既にこの語が用いられている。「Hello」は19世紀前半に使われるようになったが、電話の挨拶に頻繁に使われるようになり、1883年には辞書に載った。
健康と思想
菜食主義

1905年、左の乳様突起膿瘍の除去手術を受けた。病を機に、肉を完全に断つ菜食主義を実践した。そして、他の生き物に危害を加えない非暴力こそが、最高の倫理につながり、進化の目標であると説いている。[31]
スピリチュアル

エジソンには超自然的、オカルト的なものに魅せられていたという一面もあった。ブラヴァツキー夫人やバート・リーズの降霊術を信じており、ブラヴァツキー夫人の開く神智学会に出席したこともある。また、来世を信じ、後半生は死者と交信する電信装置(Spirit Phone)を研究していた。ただし、あくまでエジソンは合理主義者を自負しており、1920年代を通じて常に自由思想家協会を支持していた[注 10]

エジソンは「人間のもエネルギーである」と考え、「宇宙のエネルギーの一部である」と考えていた。「エネルギーは不変なので、魂というエネルギーは人間の死後も存在し、このエネルギーの蓄積こそが記憶なのだ」と考えていた。エジソンの言葉によれば、自分の頭で発明をしたのではなく、自分自身は自然界のメッセージの受信機で、「宇宙という大きな存在からメッセージを受け取ってそれを記録することで発明としていたに過ぎない」のだという。
名言
Genius is one percent inspiration, 99 percent perspiration.
一般に日本語では「
天才は1%のひらめきと99%の努力」であると翻訳され[32]努力の重要性を物語る発言として広く知られているが、日本の政治家である浜田和幸は、この表現の本当の意味を「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」とした[33]。しかし適切な翻訳にはバックエンドを加味する必要があり、エジソンが多数の失敗を乗り越えて発明を繰り返してきた経歴を鑑みると、努力を無駄とする翻訳はエジソンが主張したかった点を取り違えている可能性がある。また、エジソンはさまざまなインタビューにおいて努力こそがひらめきに必要なものであり、努力がもっとも重要であるという趣旨の発言を多くしている[34]。また当の発言はエジソンの死後1932年に発表されたものであり、まったく同じ発言をしたという明確な証拠はない[35]。現代アメリカでも「天才には努力が必要」の意味で用いられている[要出典]。
I never did a day’s work in my life. It was all fun.
私は一日たりとも、いわゆる労働などしたことがない。何をやっても楽しくてたまらないからだ
If there is no good initial inspiration, it’s useless even if much effort. But people that effort alone, not only are wasting energy.[要出典]
最初のひらめきが良くなければ、いくら努力してもダメだ。ただ努力だけという人は、エネルギーを無駄にしているにすぎない
Just because something doesn't do what you planned it to do doesn't mean it's useless.
何かが君の考えたとおりに運ばなかったからといって、それが役立たずだという意味にはならない[注 11]
後世の評価、顕彰等

この節に雑多な内容が羅列されています。事項を箇条書きで列挙しただけの節は、本文として組み入れるか、または整理・除去する必要があります。(2015年7月)
石清水八幡宮境内の隣にあるエジソン記念碑(京都府八幡市

エジソンプロジェクトという、エジソンが残した500万枚以上のメモや記録を整理、分析するという計画がアメリカで進行しているが、全貌の解明には至っていない。

映画の発明に関して様々な説があり、その特許紛争や対立する各社との経緯、エジソン作品の内容については、マック・セネット著『<喜劇映画>を発明した男 帝王マック・セネット、自らを語る』(作品社・刊)に詳しく述べられている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:87 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef