トロント
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トロントではキリスト教が最大の宗教で、2001年統計ではカトリック教会(31.1%)、プロテスタント(21.1%)、正教会(4.8%)、他のキリスト教宗派(3.9%)となっている。他の宗教では、イスラム教(6.7%)、ヒンドゥー教(4.8%)、ユダヤ教(4.2%)、仏教(2.7%)、シク教(0.9%)、その他(0.2%)となっており、無宗教の立場の人々も18.7%いる。

トロントの人々の間では英語が圧倒的に優勢であるが、フランス語イタリア語広東語スペイン語ポルトガル語タミル語パンジャーブ語ヒンディー語ウルドゥー語などもかなり多く話されている。職場で話される言語としてはイタリア語および広東語が2番目に多い言語とされる[22][23]。その結果、救急サービスの911番では、150以上の言語に対応できるようになっている[24]
行政トロント市庁舎詳細は「トロント市行政」および「トロントの政治」を参照

トロントは単一層自治体で議会は市長制を敷いている。市の行政はトロント市の法令によって規定されており、市長は市の最高責任者として直接投票で選ばれる。トロント議会は一院制で構成されており、各地区を代表する44の市会議員によって成り立っている。市長と市会議員の任期は4年で、再任に制限はない。

2006年度におけるトロントの年間予算は76億カナダドル。歳入には税収入のほかオンタリオ州からの交付金が加えられ、予算の36%は州が策定し義務づけている行政計画に割り当てられている。53%は市の主な行政サービスに割かれ、トロント交通局やトロント公共図書館、トロント動物園などの財源も予算に含まれる[25]
教育詳細は「トロントの教育」を参照

トロントには公立と私立の教育機関が多岐に渡ってあり、トロント教育委員会(Toronto District School Board)は451の公立小学校と102の中学と高校を運営している。これはカナダ国内で最も大きな規模を持つ教育委員会である。これにロマン・カトリック系の公立学校を運営するトロント・カトリック教育委員会(Toronto Catholic District School Board)がある。フランス語教育の公立学校を運営する教育委員会もあり、オンタリオ教育委員会(Conseil scolaire de district du Centre-Sud-Ouest)とオンタリオ・カトリック教育委員会(Conseil scolaire de district catholique Centre-Sud)がその役割を担っている。そのほか、多くの私立学校がある。

また、高等教育機関としてトロント内に設立されている州立大学は全部で4校あり、アルファベット順に並べると、オンタリオ州立芸術大学ライアソン大学トロント大学およびヨーク大学がある。

これらの大学とは別に学位が取得できるコミュニティ・カレッジが5つあり、これはセネカ・カレッジ、ハンバー・カレッジ、センテニアル・カレッジ、シェリダン・カレッジ、ジョージ・ブラウン・カレッジが該当する。トロント王立音楽院のグレン・グールド学校は、代表的な音楽学校の一つで、カナディアン・フィルム・センターは映画、テレビ、メディアの専門学校で映画製作者であるノーマン・ジュイソンによって設立された。

トロント公共図書館は国内で最大規模の公共図書館システムを構成しており、99の図書館と1,100万冊以上の書籍所蔵数を持つ。
交通詳細は「トロントの交通」を参照
空港

カナダ最大の空港であるトロント・ピアソン国際空港IATA:YYZ、ICAO:CYYZ)が市内西部、ミシサガ市との境界にまたがった場所にある。2つのターミナルがあり、24時間運営している。

また市街地近くに浮かぶトロント島にはビリー・ビショップ・トロント・シティー空港(通称:トロント・シティー空港またはトロント・アイランド空港、IATA:YTZ、ICAO:CYTZ)がある。ポーター航空ハブ空港であり、ボンバルディアDHC-8-400を使用しカナダ国内及びアメリカに運航している。毎年9月に開催されるトロント航空祭に出演する航空機も多くこの空港を使用する(滑走距離の足りない機材はピアソン国際空港などを離着陸に使う)。

マークハムのバトンビル空港は定期便がほとんどないが一般的な航空設備を持つ。ダウンズビュー空港は市内北部にあり、ボンバルディア・エアロスペース社の航空機製造工場を兼ねている。
鉄道ユニオン駅

VIA鉄道アムトラックおよびGOトランジットユニオン駅はフロント・ストリート・ウェスト65にある[26][27][28][29]

VIA鉄道は下記の列車が発着する。夜行大陸横断列車のトロントとバンクーバーを結ぶカナディアン号が週3往復(春・夏ダイヤ)、週2往復(秋・冬ダイヤ)発着する[30][31]。昼行中長距離列車コリドー号(英語版)のトロントとオタワ間への列車が1日8往復(平日)発着[32][33]モントリオール間への列車が1日6.5往復(平日)発着[34][35]ウィンザーへの列車が1日4往復(平日)発着[36][37]サーニアへの列車が1日1往復(平日)発着[38]、季節運行のナイアガラ・フォールズへの列車が発着する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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