トロント
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トロント議会は一院制で構成されており、各地区を代表する44の市会議員によって成り立っている。市長と市会議員の任期は4年で、再任に制限はない。

2006年度におけるトロントの年間予算は76億カナダドル。歳入には税収入のほかオンタリオ州からの交付金が加えられ、予算の36%は州が策定し義務づけている行政計画に割り当てられている。53%は市の主な行政サービスに割かれ、トロント交通局やトロント公共図書館、トロント動物園などの財源も予算に含まれる[25]
教育詳細は「トロントの教育」を参照

トロントには公立と私立の教育機関が多岐に渡ってあり、トロント教育委員会(Toronto District School Board)は451の公立小学校と102の中学と高校を運営している。これはカナダ国内で最も大きな規模を持つ教育委員会である。これにロマン・カトリック系の公立学校を運営するトロント・カトリック教育委員会(Toronto Catholic District School Board)がある。フランス語教育の公立学校を運営する教育委員会もあり、オンタリオ教育委員会(Conseil scolaire de district du Centre-Sud-Ouest)とオンタリオ・カトリック教育委員会(Conseil scolaire de district catholique Centre-Sud)がその役割を担っている。そのほか、多くの私立学校がある。

また、高等教育機関としてトロント内に設立されている州立大学は全部で4校あり、アルファベット順に並べると、オンタリオ州立芸術大学ライアソン大学トロント大学およびヨーク大学がある。

これらの大学とは別に学位が取得できるコミュニティ・カレッジが5つあり、これはセネカ・カレッジ、ハンバー・カレッジ、センテニアル・カレッジ、シェリダン・カレッジ、ジョージ・ブラウン・カレッジが該当する。トロント王立音楽院のグレン・グールド学校は、代表的な音楽学校の一つで、カナディアン・フィルム・センターは映画、テレビ、メディアの専門学校で映画製作者であるノーマン・ジュイソンによって設立された。

トロント公共図書館は国内で最大規模の公共図書館システムを構成しており、99の図書館と1,100万冊以上の書籍所蔵数を持つ。
交通詳細は「トロントの交通」を参照
空港

カナダ最大の空港であるトロント・ピアソン国際空港IATA:YYZ、ICAO:CYYZ)が市内西部、ミシサガ市との境界にまたがった場所にある。2つのターミナルがあり、24時間運営している。

また市街地近くに浮かぶトロント島にはビリー・ビショップ・トロント・シティー空港(通称:トロント・シティー空港またはトロント・アイランド空港、IATA:YTZ、ICAO:CYTZ)がある。ポーター航空ハブ空港であり、ボンバルディアDHC-8-400を使用しカナダ国内及びアメリカに運航している。毎年9月に開催されるトロント航空祭に出演する航空機も多くこの空港を使用する(滑走距離の足りない機材はピアソン国際空港などを離着陸に使う)。

マークハムのバトンビル空港は定期便がほとんどないが一般的な航空設備を持つ。ダウンズビュー空港は市内北部にあり、ボンバルディア・エアロスペース社の航空機製造工場を兼ねている。
鉄道ユニオン駅

VIA鉄道アムトラックおよびGOトランジットユニオン駅はフロント・ストリート・ウェスト65にある[26][27][28][29]

VIA鉄道は下記の列車が発着する。夜行大陸横断列車のトロントとバンクーバーを結ぶカナディアン号が週3往復(春・夏ダイヤ)、週2往復(秋・冬ダイヤ)発着する[30][31]。昼行中長距離列車コリドー号(英語版)のトロントとオタワ間への列車が1日8往復(平日)発着[32][33]モントリオール間への列車が1日6.5往復(平日)発着[34][35]ウィンザーへの列車が1日4往復(平日)発着[36][37]サーニアへの列車が1日1往復(平日)発着[38]、季節運行のナイアガラ・フォールズへの列車が発着する。

アメリカへはアムトラックのトロントとニューヨーク間の昼行国際列車メープルリーフ号が1日1往復が発着している[39]

GOトランジットは下記の路線が発着している[40]レイクショア・ウェスト線 … トロントとハミルトン間を運行ミルトン線 … トロントとミルトン間を運行キッチナー線 … トロントとキッチナー間を運行バリー線 … トロントとバリー間を運行リッチモンド・ヒル線 … トロントとリッチモンドヒル間を運行ミルトン線 … トロントとミルトンを運行スタウフビル線 … トロントとウィッチチャーチ・スタウフビル(英語版)間を運行

その他の鉄道では、2015年開業のトロント・ピアソン国際空港とトロント・ユニオン駅を結ぶユニオンピアソンエクスプレスの列車と[41][42]コクレーンへのオンタリオ・ノースランド鉄道(英語版)[43]の列車の発着駅でもある。
公共交通網トロント市電詳細は「トロント交通局」および「GOトランジット」を参照

一般にTTCと呼ばれるトロント交通局は、地下鉄、市電(路面電車)、路線バスを運行する公共交通である。トロント市地下鉄はU字型をした南北を結ぶヤング・ユニバーシティ線と、東西を結ぶブロア・ダンフォース線、北部の東西を走るシェパード線がある。また、トロント市電は路面電車としては北米最大規模の広範囲な路線網を有している。加えてバスが市内隅々まで運行されている。TTCは北米の公共交通網としてはニューヨーク市都市交通局メキシコシティ・メトロに続いて第3位の規模を持つ。

オンタリオ州政府によって運営されているGOトランジットは7つの鉄道路線をもち、周辺の小都市を結んでいる。鉄道のない地域には都市間輸送用の大型バスが主要な鉄道駅から発着しており、鉄道の枝線のような役割をしている。トロントを中心として半径140kmの範囲をカバーしており、毎日およそ16万人の利用客がある。
道路網

トロントとグレータートロント(GTA)を走る高速道路は数多くあり、400番台オンタリオ・ハイウェイのひとつ、ハイウェイ401号線(Highway 401)は市内中心部のバイパスとして東西を横断している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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