トルコ
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アジアヨーロッパの2つの大州にまたがる。北は黒海マルマラ海、西と南は地中海(西はエーゲ海)に面する。陸上国境は、西でブルガリアギリシャと、東でジョージア(グルジア)、アルメニアアゼルバイジャンイランイラクシリアと接する。
象徴詳細は「トルコの国の象徴(英語版)」を参照
国花トルコの公式ロゴ

トルコはチューリップ国花と定めている。チューリップは元々、パミール高原ヒンドゥークシュ山脈天山山脈を原産地[8]としているが、中央アジアからのテュルク系民族の移住によってアナトリアへ持ち込まれ栽培された。

その後のトルコ地域でチューリップは品種改良を経て、数多くの園芸種を生み出されるなど国民的なものとして扱われ、今日に至るまで象徴的な植物となっている。
国獣ハイイロオオカミ
トルコでは国の歴史を通じて縁深い動物とされている

ハイイロオオカミはトルコにおいて神聖かつ国民的な動物として特別視されている。トルコ人の国民的象徴である理由は、トルコ人が「自分たちはオオカミの子孫である」という伝承を信じている点にある。

ケマル・アタテュルクによって国の象徴の一つと宣言され、現今も多くの場所でハイイロオオカミをモチーフにしたロゴなどが使用されている。一例として共和国発足から最初の数年間、紙幣にはハイイロオオカミの絵が印刷されていた点が挙げられる。「トルコのナショナリズム(英語版)」も参照
ナショナルカラー

トルコはの2色をナショナルカラーとしている。代表的なものには国旗が挙げられる。また、宝石の一種のターコイズはトルコ文化の一部であると同時に、トルコの象徴色の1つと考えられている。更にこの3色は現在、様々な分野で頻繁に使用されている。

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国名

トルコ語による正式国名は、Turkiye Cumhuriyeti [?ty?.ci.j? d?um.?hu?.ri.j?.ti] ( 音声ファイル)(テュルキイェ・ジュムフーリイェティ)、通称 Turkiye(テュルキイェ、テュルキエ[9]、トゥルキエ[10])である。2022年以降の公式の英語表記は Republic of Turkiye、通称 Turkiye[11][12]日本語名のトルコは、ポルトガル語で「トルコ人(男性単数)」もしくは「トルコの(形容詞男性単数)」を意味する turco に由来する。国名の漢字表記は土耳古、略称は土。

英語など諸外国語では、トルコ共和国の前身であるオスマン帝国の時代から、Turkey、Turquie など、「トルコ人の国」を意味する名でこの国家を呼んできたが、元来多民族国家であったオスマン帝国の側では「オスマン国家」などの名称が国名として用いられており、自己をトルコ人の国家と認識することはなかった。

Turk(テュルク)は、アナトリアへの移住以前、中央アジアで暮らしていたトルコ人が、モンゴル高原を中心とする遊牧帝国突厥を築いた6世紀ごろには既に使われていた民族名だが、語源には諸説ある。現在のトルコ共和国では一般に、突厥の建国をもって「トルコの建国」と考えられている。
英語表記の変更

2021年12月4日、トルコ政府は英語表記を Turkey(ターキー) から Turkiye へ変更することを決定した[13]。またドイツ語(Turkei)、フランス語(Turquie)などの外名も同様の変更を行うとしている。これについてエルドアン大統領は「Turkiye はトルコの国民、文化、価値観を最も表した言葉である」と述べた。国際的認知度を高めるためトルコ製を表す「Made in Turkey」は「Made in Turkiye」として輸出される[14]。2022年1月、国際連合へ国名変更の通達を行う計画が報じられ[15]、国連のグテーレス事務総長宛ての書簡でチャヴシュオール外相が正式に変更を通報し、2022年6月1日にこの通報が受理された[12]

英語の Turkey は国名のほかに鳥類で食用としても振る舞われる七面鳥(ターキー)、英語圏の俗語で「失敗する」「愚かな人」といった意味を持つ。そのため反イスラム・反トルコ主義者はしばしトルコを七面鳥に例えて攻撃した。国名の英語表記をトルコ語名と同じにすることで英語話者の混乱を避け、更に国家のブランドを維持する思惑があると言われている[15]
歴史詳細は「トルコの歴史」を参照

トルコの歴史

この記事はシリーズの一部です。
先史時代(英語版)
青銅器時代

トロイ3000-700 BC
原ハッティ2500-2000 BC
アッカド帝国2400-2150 BC
ルウィ語2300-1400 BC
アッシリア1950-1750 BC
アカイア人1700-1300 BC
キッズワトナ1650-1450 BC
ヒッタイト1680-1220 BC
アルザワ(英語版)1500-1320 BC
ミタンニ1500-1300 BC
アッジ(ハヤサ)(英語版)1500-1290 BC
リュキア1450-300 BC
アスワ同盟(英語版)1300-1250 BC
ディアオキ(英語版)1200-800 BC
シロ・ヒッタイト国家群(英語版)1200-800 BC
フリギア1200-700 BC
カリア1150-547 BC
ヘクサポリス(英語版)1100-560 BC
アイオリス1000-560 BC
テュアナ1000-700 BC
イオニア1000-545 BC
ウラルトゥ859-595/85 BC

鉄器時代

ディアオキ(英語版)1200-800 BC
シロ・ヒッタイト国家群(英語版)1200-800 BC
フリギア1200-700 BC
カリア1150-547 BC
ヘクサポリス(英語版)1100-560 BC
アイオリス1000-560 BC
テュアナ1000-700 BC
イオニア1000-545 BC
ウラルトゥ859-595/85 BC
メディア王国678-549 BC
リュディア685-547 BC

古典古代

アケメネス朝559-331 BC
アレクサンドロス大王334-301 BC
カッパドキア322-130 BC
アンティゴノス朝306-168 BC
セレウコス朝305-64 BC
プトレマイオス朝305-30 BC
ポントス302-64 BC
ビテュニア297-74 BC
アッタロス朝ペルガモン282-129 BC
ガラティア281-64 BC
パルティア247 BC-224 AD
アルメニア王国190 BC-428 AD
共和政ローマ133-27 BC
コンマゲネ王国163 BC-72 AD
ローマ帝国27 BC-330 AD
サーサーン朝224-651 AD

中世

東ローマ帝国330?1453
正統カリフ時代637?656
セルジューク朝1037?1194


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