トリニダード・トバゴ
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このころ、先住民カリブ族アラワク族がいたが、スペイン征服される。

1532年 スペインの植民地となる。その後、両島ともイギリスオランダフランスバルト海ドイツ系クールラント公国と次々に統治者が入れ替わった。最終的に両島ともイギリス領となった。

1797年 スペインの支配下だった、トリニダード島がイギリスの植民地になる。

1802年 フランスの植民地にあった、トバゴ島もイギリスが獲得。トリニダード島は正式にイギリスの領土になる。

1814年 トバゴ島も正式にイギリスの領土となる。

1888年 トリニダード島とトバゴ島を統合。

1956年 エリック・ウィリアムズ博士が人民国家運動(英語版) (PNM) を創設し、総選挙に勝利。支持したのは主として黒人。インド系は対立候補を支持。

1958年 西インド連邦に加入。

1961年 西インド連邦を脱退。

1962年 8月31日、英連邦王国としてイギリスから独立。

1970年 ブラック・パワーによるデモのため、一時緊急事態。

1976年 共和制に移行。エリス・クラークが大統領に就任。

1980年 トバゴ島、独自の国民議会を開催。

1986年 国家再建同盟(英語版) (NAR) 連合が選挙に勝つが、経済の衰退が進行。

1987年 トバゴ島が内政自治権を獲得。クラークに代わり、ノア・モハメド・ハサナリが大統領になる。

1988年 パサオ・パンデーを追逐。左派の統一民族会議(英語版) (UNC) を結成。

1990年 7月ヤシル・アブ・バグル(英語版)の黒人イスラム原理主義組織ジャマート・アル・ムスリメーン(英語版) (Jamaat al Muslimeen) によるTV局占拠のクーデター未遂事件 (Jamaat al Muslimeen coup attempt) が発生し、アーサー・N・R・ロビンソン(英語版)首相が銃で武装したリーダーのビラアル・アブドルにより人質となる。

1991年 PNM、総選挙で政権奪還。

1997年 レイモンド・ロビンソン大統領に就任。

政治国会議事堂詳細は「トリニダード・トバゴの政治(英語版)」を参照

トリニダード・トバゴは、共和制議院内閣制を採る立憲国家である。現行憲法は1976年8月1日に施行された[3]

国家元首大統領であり、大統領は間接選挙(上下両院議員による投票)で選出される。任期は5年で、3選は禁止。その権限は、元首としての儀礼的・形式的なものに限られる。詳細は「トリニダード・トバゴの大統領」を参照。

行政権首相率いる内閣に属する。総選挙の結果を受け、多数派政党の指導者を大統領が首相に任命する。閣僚は議会議員の中から任命される。

立法府上院下院で構成される両院制共和国議会である。上院は31議席で、うち16議席は与党、9議席は大統領、6議席は野党により任命される。任期は最大5年。下院は41議席で、議員は国民による直接選挙で選出され、任期は5年。

トリニダード・トバゴは複数政党制が機能している。主要政党は中道左派の人民国家運動 (PNM) 、左派の統一民族会議 (UNC) であり、二大政党制が機能している。

トバゴ島には独自の議会があり、トバゴ島の内政自治を担う行政府としての役割も果たしている。
国家安全保障詳細は「トリニダード・トバゴの軍事」を参照

国家安全保障省の下にトリニダード・トバゴ国防軍が存在している。人員は2007年時点で約2700人が所属し、陸軍、沿岸警備隊、航空警備隊などが存在する。
国際関係詳細は「トリニダード・トバゴの国際関係(英語版)」を参照

近隣諸国やアメリカとの関係が深いほか、旧宗主国のイギリスとの関係が深く、イギリス連邦加盟国である。国際連合に加盟している。
日本詳細は「日本とトリニダード・トバゴの関係」を参照

1962年: 独立と同時にトリニダード・トバゴ承認

1964年5月: 外交関係開設

1979年: 日本大使館開設(トリニダード・トバゴ側は1971年以来、大使館級の在インド高等弁務官事務所が兼轄)

日本との二国間条約・取極: なし

日本からトリニダード・トバゴへの観光者数は1191人(2015年資料[4])。トリニダード・トバゴから日本への観光者数は624人(2015年資料[4])。
地方行政区分トリニダード・トバゴの行政区画詳細は「トリニダード・トバゴの行政区画」を参照

トバゴ島 (Tobago) は1987年国内自治権が与えられた。

主要都市詳細は「トリニダード・トバゴの都市の一覧」を参照

ポートオブスペイン

サン・フェルナンド

グアイコ(英語版)

アリマ

チャグアナス

スカボロー(トバゴ島)

地理・地質トリニダード・トバゴの地理地形図詳細は「トリニダード・トバゴの地理(英語版)」を参照

トリニダード島とトバゴ島の2島からなる。トリニダード島は面積4827平方キロメートルの山がちな島で、最高地点はアリポ山 (981メートル) であり、南米ベネズエラの海岸からわずか15キロメートルの沖合いに位置している。マノス島(英語版)やチャカチャカレ島などの小島が周囲にある。トバゴ島はトリニダード島から北東約34キロメートルに位置し、面積301平方キロメートルで同じく山がちな島であり、セント・ジルズ島(英語版)やリトル・トバゴ島(英語版)などの小島が周囲にある。首都ポートオブスペインはトリニダード島の西部パリア湾に面した所にある。トリニダード島の北部山地はジュラ紀と白亜紀の変成岩から成る。その南の北部低地はより新しい地質時代の堆積物から成る。中央山地では白亜紀と第三紀の堆積岩が褶曲・断層作用を受けている。南部低地は新第三紀の砂・粘土・礫から成り、その下に石油・ガス鉱床がある。南部山地は新第三紀の砂岩・頁岩・シルト岩が褶曲しており、オイルサンドや泥火山が見られる。
経済詳細は「トリニダード・トバゴの経済(英語版)」を参照ポートオブスペインの港

西インド諸島で唯一、豊かな石油天然ガスの資源があり、それらを利用したメタノール及びアンモニア製造が盛んで、国の経済の中心になっている。GDPの40%、輸出の80%を占めるが、雇用は5%しかない。液化天然ガス (LNG)、石油化学、鉄鋼への投資が近年拡大している。石油から天然ガスへのシフトが見られ、米国のLNG輸入先の70%に達する。

トリニダード島のピッチ湖には、世界最大規模のアスファルトの天然鉱脈がある。トバゴ島は観光産業が盛んである。柑橘類やココアなどの農産物もあるが、代表的なサトウキビ産業は2007年に消滅した。
交通詳細は「トリニダード・トバゴの交通(英語版)」を参照
道路

道路網はよく発達している。島内の移動には個人タクシーか小型バスが使われる。このバスは「マクシ・バス」と呼ばれ、どこでも止める事が出来る。
鉄道

鉄道はかつてトリニダード島全域に政府鉄道があったが、自動車の普及により1968年末に全て廃止されている[5]


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