トランボ_ハリウッドに最も嫌われた男
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のどかな湖畔の家を売り、都会の家に引っ越した彼は、低予算のキング・ブラザーズ・プロダクションでペンネームを使った上で脚本家として働き、ブラックリストに載っている仲間の作家たちにB級映画の脚本執筆の仕事を回してやる。彼は妻のクレオと10代の子供たちに仕事を手伝わせ、家庭内不和が大きくなる。トランボがペンネームで原作を書いたキング・ブラザーズの映画『黒い牡牛』がアカデミー賞を受賞したが、トランボはそれが自分によるものだとは言えない。ブラックリストに載っている友人のアーレン・ハードは貧窮の中、癌で亡くなる。一方、キング・ブラザーズを脅してトランボを解雇させようとするヘッダ・ホッパーの同調者らの試みは完全な失敗に終わる。

業界ではトランボがゴーストライターとして脚本を沢山書いてきているという疑惑が浮上するが、彼はそれを肯定しないように注意を払う。1960 年、俳優のカーク・ダグラスが彼の大作映画『スパルタカス』の脚本を書くよう彼に依頼し、オットー・プレミンジャー監督は彼に『栄光への脱出』の脚本を依頼する。ホッパーはダグラスを脅してトランボを降板させようとしたが、ダグラスとプレミンジャーの2人はトランボが脚本を書いたと公表する。1961年の初めまでにブラックリストの効力は、米国新大統領ジョン・F・ケネディが『スパルタカス』を称賛するほどまでに下落し、トランボたちは自分たちの名前で仕事を再開出来るようになった。10年後、ハリウッドからの正当な賞賛を漸く勝ち得たトランボは、ブラックリストが如何に彼らを、即ち、自分たちの主張を守って仕事を失った人たち、また、仕事を守るために自分たちの主張を曲げた人たちを犠牲にしたかについて語った。
キャスト

※括弧内は日本語吹替[4][5]

ダルトン・トランボ - ブライアン・クランストン金尾哲夫

クレオ・トランボ - ダイアン・レイン佐々木優子

ヘッダ・ホッパー - ヘレン・ミレン一柳みる): 『スパルタカス』(1960年)にトランボを起用したカーク・ダグラスを批判したコラムニスト。

アーレン・ハード - ルイ・C・K石住昭彦

ニコラ・トランボ - エル・ファニングのぐちゆり): ダルトンの娘。

フランク・キング(英語版) - ジョン・グッドマン宝亀克寿

エドワード・G・ロビンソン - マイケル・スタールバーグ岩崎ひろし): 赤狩りでハリウッドを追放された俳優。

イアン・マクレラン・ハンター - アラン・テュディック: 赤狩りで干されていたトランボのために、自分の名義を貸した。

ヴァージル・ブルックス - アドウェール・アキノエ=アグバエ竹田雅則

カーク・ダグラス - ディーン・オゴーマン土田大): 『スパルタカス』で主演と製作を務め、トランボを実名でクレジットに載せた。

ハイミー・キング(英語版) - スティーヴン・ルート

バディ・ロス - ロジャー・バート鳥畑洋人

ジョン・ウェイン - デヴィッド・ジェームズ・エリオット(英語版)(楠大典): 赤狩りに加担した「アメリカの理想を守るための映画同盟」の一員。

ロバート・ケニー - ピーター・マッケンジー(英語版)

サム・ウッド - ジョン・ゲッツ: 「アメリカの理想を守るための映画同盟」の一員。

ロイ・ブリューワー - ダン・バッケダール(英語版)(宮崎敦吉): 「アメリカの理想を守るための映画同盟」の理事長。

ルイス・B・メイヤー - リチャード・ポートナウメトロ・ゴールドウィン・メイヤーの創始者の一人。


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