トランスフォーマーのテクノロジーを解析して自己のものにしようとする反トランスフォーマー組織「Kinetic Solutions Incorporated(KSI)」。表向きは同じ略称を持つ、ロボット工学の一流企業ということになっている。
「シカゴの惨劇」をきっかけにオートボット否定派の勢いが増したなか、その流れに乗るカタチで設立された。「墓場の風 〈Cemetery Wind〉」はディセプティコン狩りという名目で動く対オートボット実働部隊で、CIAとも繋がりを持つ(「墓場の風」設立は「KSI」より先だが「KSI」設立後はその実働部隊ポジションとなっており、「KSI」にオートボットの死体を提供する見返りに最新装備を提供されている。)。
反トランスフォーマー(オートボット)を謳う一方で兵器としての彼らの有用性も見出しており人造トランスフォーマーを開発生産する。その結果としてディセプティコンを自らの手で新生させることになってしまう。なお、「墓場の風」がオートボット狩りをしていることはCIAの高官アティンジャーの指示と政治的圧力でもってアメリカ政府やアメリカ軍には極秘としている。
ジョシュア・ジョイス
演 - スタンリー・トゥッチ[9][14] / 吹き替え - 梅津秀行「KSI」の経営者で、事業の成功により財を成した資産家。アティンジャーの指示と支援を受けて「KSI」を設立し「墓場の風」による秘密裏のオートボット狩りも認識した上で協力していたが、「墓場の風」やCIAとは互いに利用しあう関係を保っている。トランスフォーマーたちのボディを成す金属から、プログラム可能な可変金属“トランスフォーミウム”を発見し、それによってスティンガーやガルヴァトロンをはじめとする人造トランスフォーマーの開発を行なった。センチネルとメガトロンの頭部から、トランスフォーマーの歴史、情報を抽出することを思いついたばかりに、実は生存していたメガトロンの復活、それによる人造トランスフォーマーの反乱など、結果的にディセプティコンの新生に手を貸すこととなってしまう。ジョシュア自身はトランスフォーマーを生物ではなく機械やテクノロジーとして認識しており、人造トランスフォーマー開発成功によって、後に対面したオプティマスに対しもはやオートボットは不要な存在だと挑発的な意見を投げ掛けた。その際にオートボットによって会社の研究施設を破壊されたため、(アティンジャーに強引に後押しされたこともあり)退却するオートボットにガルヴァトロンを差し向けるが、それにより無関係の民間人にまで被害が及び、死傷者が出てしまう。独自のセンスに基づいたテクノロジー観の持ち主で、プライドが異常に強い完璧主義者。基本的に部下や他人問わず周囲には威張ったり、毒づくなど、強気な態度を崩さないが、反面、自分の思う通りにいかなかったり、自分が挑発し返されたり、否定されるなどすると、癇癪を起こし、想定外な事態が起きたり、自分の身が危険に晒されるとパニックを起こしたり、極端に悲観的になるなど、子供じみた一面や小心者な一面もある。このようにクセの強い人物ではあるが、根は「世の中をより良くしたい」という理想を持った発明家であり、ガルヴァトロンにより犠牲者が出たことやケイドの言葉を受けて自分のしていることに疑問を抱き、人造トランスフォーマーから手を引くことを考え、ロックダウンとの取引で入手していた人造トランスフォーマー製造に必要なトランスフォーミウムを作り出す「シード」を持って逃亡するが、それによりアティンジャーたちから裏切り者とみなされ、以降「墓場の風」から命を狙われることとなる。