トランスフォーマー_(2007年の映画)
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マイケル・ベイは監督オファーの話が来た際、子ども向け玩具を原作とする本作品の監督をすることに難色を示していたが、ハズブロのトランスフォーマーに関する研修を受けさせてもらい、映像資料などを観ていくうちに考えを改めたという[18][19]。終盤においてメガトロンに指一本で弾き飛ばされた男性はエキストラ出演したマイケル・ベイ本人である。

ILMVFXチームは、同時期に『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』のVFX制作の依頼が来ていたが、スタッフのほとんどがトランスフォーマーのファンだったため、同映画の制作を蹴って本作品を選んだ[要出典]。

ダイ・ハード4.0スパイダーマン同様、少年が困難に対処する中で男気を発揮し、最後に憧れの女性の心をつかむというサクセス・ラブロマンスの形式となっている。
コンセプト・デザイン

作中でバンブルビーが変形する新型カマロを使用するにあたり、ゼネラルモーターズが自社ブランド自動車の使用を条件に出したことから、オプティマス・プライムとバリケードを除く主要車種がGM社の車で統一されている。

キャラクター作りはタカラトミーから間接的な協力を得て[16]、オリジナルにできるだけ忠実ながら実在性を考えてデザインされた。総勢20人ほどのデザイナーが集められデザインされている。

本作品の製作中にオプティマス・プライムの実写用のコンセプトデザインがネットに流出した際、マイケル・ベイはそのデザインに不満を抱いたファンから脅迫を受けたことがある(「マイケル・ベイを捕まえて殺す」など)[20]
VFX

トランスフォーマーたちの変形シーンはマイケル・ベイのワンカットでみせたいという要望に応え細部までリアルに作り込まれている。最大で2万個以上の部品[21]が動く複雑な変形シーンのアニメーションはCGアーティストの山口圭二が担当した[22]。一体辺り数万という破格の部品数で構成されていたことから、製作当初動かそうとしただけでILM300台のパソコンが一斉に停止するという事態を引き起こした。

本作品のトランスフォーマーたちの動きにモーションキャプチャは使われておらず、全てアニメーターたちの手作業により動きを付けられている。ただし、戦闘シーンに関してはスタントマンたちによって行われた実際の立ち回りのテストショットをベースにしている。また合成に必要なブルーバックなどもほとんど使用されなかった。

超時空要塞マクロス』(同じショットが連発されている)など[23]、日本のロボットアニメーションも参考にしている[24]
演出アメリカ軍が参加した撮影風景

本作品ではトランスフォーマーの巨大感を出す演出に際し、遠くに居る場合は遅く、近くに居る場合は素早くといった演出方法を取っている。これはカメラから遠い場合は遅い動きの方が重量感が出るが、カメラに近ければ巨大なロボットがスピード感のある演出で動き回っても違和感がないという判断に基づいた演出である[25]

脚本が軍を好意的に描いているため戦闘シーンはアメリカ軍の全面協力を得ることが出来、エキストラの多くに現役軍人や退役軍人などが参加している。またF-22MH-53 ペイブロウV-22 オスプレイA-10 サンダーボルトIIAC-130 ガンシップなどは模型CGではなく本物が貸し出され、他の映画では見られない、これらの兵器が大活躍している臨場感ある稀少なシーンを撮影することが出来た。

カタールでスコルポノックとの戦闘でアメリカ国防総省を呼び出す際に、クレジットカードの使用の有無で手間取っていたが、これは湾岸戦争において実際の戦闘であったエピソードをモチーフにしている。
評価
受賞

第34回サターン特殊効果賞、第17回MTVムービー・アワードではベスト作品賞を受賞。

スクリーム賞では最優秀SF映画賞に選ばれ、オプティマス・プライムとメガトロンの最終決戦が「"Jump-From-Your-Seat" Scene of the Year」に輝いた。

第80回アカデミー賞では録音賞、音響編集賞、視覚効果賞に候補としてノミネートされた。
テレビ放送

地上波放送履歴回数放送局放送枠放送日放送時間(JST)放送分数吹替版平均世帯
視聴率備考
1フジテレビ土曜プレミアム2009年6月20日21:00 - 23:55175分劇場公開版15.3%
2テレビ朝日日曜洋画劇場2011年7月24日21:00 - 23:24144分13.2%
32013年1月20日13.1%
4日本テレビ金曜ロードSHOW!2014年8月8日11.0%
5フジテレビ土曜プレミアム2018年7月14日21:00 -23:10130分6.6%


視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。

Blu-ray・HD DVD・DVD

2007年12月19日パラマウントよりHD DVD版とDVD版の2フォーマットをリリース。2009年5月22日にはBlu-ray Disc版をリリース。

Blu-ray・HD DVD

トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション ※2枚組/通常版[26]

※ Blu-ray版では日本公開当時に販売されていたパンフレットの縮小復刻版が同封されている。※ Blu-ray版ではHD DVD同様インタラクティブ機能を収録した他、Blu-ray版だけの特典BD Liveも収録。

DVD

トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション ※2枚組/通常版[27]

トランスフォーマー オプティマスプライムBOX ※2枚組/10,000BOX限定販売

2007年当時、パラマウントがHD DVD支持を表明し、映画『トランスフォーマー』のBlu-ray Disc版を発売しないと発表したことについて、同作品のマイケル・ベイ監督が自身のブログでパラマウントを厳しく批判し、その後謝罪する騒ぎがあった[28]。その後、Blu-rayとHD DVDのフォーマット戦争(規格争い)が終わり、Blu-rayへと規格統一されたことにより、2009年にBlu-ray版も発売された。

DVD版のオプティマス・プライムBOX[29]は、予約の時点で完売という事態が起きた。










オリコン年間DVD総合チャート第1位(2008年度)
1990年代

99 アルマゲドンブルース・ウィリス

2000年代

00 マトリックス 特別版キアヌ・リーブス

01 M:I-2トム・クルーズ

02 千と千尋の神隠し(アニメーション)

03 ハリー・ポッターと秘密の部屋 特別版ダニエル・ラドクリフ


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