トランスフォーマー_(マーベルコミック版)
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結局メガトロンの命令でデストロンは引き上げたため、計画は失敗し、インパクターも死ぬこととなった。その後のイギリス版では、セイバートロン星に帰還したコンボイをスパイだと疑い、レッカーズとウルトラマグナスを差し向けている。傷ついたアウトバックを救うため降伏するコンボイを見て、疑念を晴らす。アメリカ版にもファーマン移籍後は登場。セイバートロンの抵抗組織の指揮者として、プリテンダー化したグリムロック、バンブル、マイスターらを率いる。この時期のデストロン指揮官サンダーウイングの攻撃でプライマスは目を覚ましてしまい、ユニクロンにその存在を気づかせてしまった。ザロンはユニクロン到来に備え、プリテンダーにマトリクス探索を命じるが、彼らはサンダーウイングと交戦。ユニクロンは別次元のガルバトロンを呼び寄せる。ガルバトロンはサイバトロン本部を破壊し、ザロンに迫り、星の最深部、プライマス・チェンバーに案内させる。ユニクロンの支配が我慢ならないガルバトロンはユニクロンを倒す方策を探していた。プライマスの意識はザロンの体に憑依し、全てのトランスフォーマーをセイバートロンに呼びよせる。侵攻したユニクロンによってザロンは破壊された。
インパクター / Impactor
イギリス版78号より登場した、サイバトロンの攻撃チームであるレッカーズの指揮官。サイバトロンには珍しく紫と金のカラーリングで、右手に銛を構え、肩に大砲を備える。劇中変形はしなかったが戦車か砲台ではと推測されている。実績ある荒々しい戦士。上官のザロンが老獪であるためそりが合わない。そのザロンが自身を囮とした、デストロン指揮官トラニス暗殺計画を立ち上げた時は、後方支援を担当するはずのウルトラマグナスが、地球でのコンボイ消滅事件調査のため不在となり、部下の身を案じ離反しようとした。結局、トリプルチャンジェーたちをデストロンに化けさせ、インパクターを襲わせることで、デストロンの油断を誘う作戦に変更となった。だが、メガトロンが地球侵攻のため、全デストロン兵士を引き上げる命令を出したため、作戦は失敗。ところが、一人の若いデストロンが、功名心からザロンを撃ち、インパクターは彼をかばって銃弾を受けた。ザロンの腕の中、インパクターはレッカーズ指揮官の後任にスプラングを指名し、死亡した。後にイギリス版166号で狂ったサイバトロン科学者フレイムによりゾンビとして復活させられる。ザロンやレッカーズも捕まり、脱出しようとしたスプラングがインパクターのゾンビを発見する。169号にて、フレイムがセイバートロンを兵器化しようとしたのを阻止するため再度死亡した。
ジアクサス / Jhiaxus
G-2コミックに登場。元デストロンのセイバートロン帝国指揮官。宇宙戦闘機に変形。冷徹な性格で、人類などの有機生命を生命として認めていない。最も強いトランスフォーマーの一人とも言われ、実際この時期のメガトロンを破っている。セイバートロニアンと自分達を呼ぶ、自己増殖能力を取り戻したトランスフォーマー、最初期の一人。帝国の勢力拡大のため、数多くの惑星をサイバーフォーミング(無機機械化)により滅ぼしてきた。種族間での争いを軽蔑し、統合されたセイバートロニアンによる宇宙平定を目指していたが、後述のスウォームにより、過去の自身の暴力衝動を思い出してしまった。自分の理想と、暴力衝動の狭間で狂気に陥り、仲間の支持をも失う結果となる。執拗に旧来のサイバトロン、デストロン達を滅ぼしにかかり、サンフランシスコを壊滅させ、コンボイを打ち倒すが、結局スウォームに飲み込まれ消滅した。
スウォーム / Swarm
G-2コミックに登場する、真っ黒な霧のような、大量の微粒子。惑星を渡り歩き、機械生命体の命を喰らい、情報を吸収していく。正体は、トランスフォーマーの遺伝物質の微細な粒子が集合進化したもの。太古、生まれたばかりのトランスフォーマーは自己増殖能力を持っていたが、ある程度の人口に達するとそれは失われた。これは創造主プライマスの意向であったともされる。だがコンボイらのセイバートロン離脱時期に、同様に星を離れたデストロンの一群は、外宇宙で暮らすうち、その力を取り戻した。彼らは自己増殖を繰り返し、帝国を名乗るまでに勢力を伸ばすが、この増殖分裂の過程で飛び散った微細な遺伝物質が、集まったものがスウォームである。思考はせず、本能のままに、多くの星と生命を喰らったスウォームだったが、コンボイが自分もろともマトリクスを喰らわせたことで、知性を得て浄化された。彼らはコンボイを再生し、宇宙の彼方へ去っていった。
リージ・マキシモ / Liege Maximo
ジアクサスたち、G-2デストロン(セイバートロニアン)の黒幕。プライマスに生み出された最初の13人の一人。初期のトランスフォーマーは自己分裂で増殖しており、メガトロンは彼から生まれた。コンボイらが地球で休眠中に活動を再開し、デストロンに自己増殖の能力を呼び起こさせ、外宇宙へと導いた。生命を根絶やしにすることで、その帝国を拡大しており、グリムロックは後に、少なくとも17の世界が彼らに滅ぼされたことを確認している。正式登場は最終号だが、4号でジアクサスによって言及されている。
主なスタッフ
ボブ・バディアンスキー / Bob Budiansky
マーベルコミックス編集部所属(当時)の編集者兼ライター。世界観やキャラクター名などトランスフォーマーシリーズの根幹となる設定の多くを作成。最初の4号の編集を手掛けた後、5号から55号までミニシリーズを含めた殆どの号で脚本を担当。また最後に担当した55号本編の作画および一部の号のカバーアートも担当している。
サイモン・ファーマン / Simon Furman
イギリス版オリジナルエピソードのメインライター。バディアンスキーの推薦により、アメリカ版でも56号からも脚本を担当している。
フランク・スプリンガー / Frank Springer
コミックアーティスト。最初の4号とヘッドマスターズミニシリーズ、第33号の作画を担当。
ホセ・デルボ / Jose Delbo
コミックアーティスト。シリーズ内で最多となる36号から67号までの間のうち25号分の作画を担当した。
ドン・パーリン / Don Perlin
コミックアーティスト。13号から35号までの間のうちの19号分とコミカライズ版『ザ・ムービー』の作画を担当。これはデルボに次ぎ2番目に多い担当数となる。
日本語版

2018年より『トランスフォーマークラシックス』のタイトルで、ヒーローXより発行。翻訳は石川陽介。IDWパブリッシングから発売された同名書籍を底本としている。

実写映画版公開以降は日本でも原語版に準拠した固有名詞を使うことが多くなっているが、本作は原作が刊行されていた当時の状況を反映して、サイバトロン(Autobot)、デストロン(Decepticon)、コンボイ(Optimus Prime)といった当時の固有名詞で訳されている。

Vol.1は大洋図書から、Vol.2からはメディアボーイ[注釈 1]、Vol.5からは竹書房より販売されている。

発売日タイトル収録カバーイラスト販売元
2018年2月23日Vol.1#1 - #4大嶋優木大洋図書
2018年11月29日Vol.2#5 - #8市川裕文メディアボーイ
2018年11月29日スペシャル:ヘッドマスターズHeadmasters #1 - #4グイド・グイディ
2019年2月26日Vol.3#9 - #12高荷義之
2019年3月15日Vol.1 Encounter#1 - #4大嶋優木
2019年5月31日Vol.4#13 - #16安國一将
2023年6月22日Vol.5#17 - #24アンドリュー・グリフィス
安國一将(カラーリング)竹書房
2023年12月21日Vol.6#25 - #32安國一将

マーク・ワッツ(原案)
2024年4月25日[2]Vol.7#33 - #36

G.I. Joe and The Transformers #1 - #4金子ナンペイ

注釈^ Vol.1も『Vol.1 Encounter』のタイトルで再販。

出典^ “Transformers Generations 2011 vol.2 - comic page 1 by GuidoGuidi on DeviantArt” (英語). www.deviantart.com. 2021年3月17日閲覧。
^ 『トランスフォーマー クラシックス - 竹書房』。https://www.takeshobo.co.jp/book/b10080585.html。


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