トヨタ・ランドクルーザー
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生産当初は幌モデルのみでスタートしたが、現在は、5ドアの大柄な車体と先進および高級装備を持つ「ステーションワゴン」、主に業務用途向けとして多彩な車種を展開する「70ヘビー系」(ヘビーデューティ)、そして、「70ライト系」(ライトデューティ、日本国内での車名はランドクルーザーワゴン)から発展した「ランドクルーザー プラド」→「ランドクルーザー250」という、車格仕様も異にする三系列が並行して生産・販売されている[注 3]。現行のステーションワゴン系の車種は、ランドクルーザー300であり、100系、200系時代は、欧州など仕向け地によっては車名がランドクルーザー V8となっていた(100系の欧州名はアマゾン = Amazon)。

現在のヘビー系車種は、三系列体制となって以来、依然として70系である。長大な車体を持つ78と79を中心に世界各国に向けて輸出が続けられている。日本国内向けでは、排気量の縛りがなく、維持費の低廉な貨物登録(1、4ナンバー)のディーゼル車であったため[注 4]マニアックな層に人気があったが、自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法およびPM規制条例により、2004年(平成16年)7月に販売を終了していた。復活を望むファンの強い要望に応え、70系誕生30周年を記念して2014年(平成26年)8月25日?2015年(平成27年)6月30日生産分までの期間限定で約10年ぶりに国内販売[3]、それから約8年後の2023年(令和5年)11月29日に日本国内向けでは2004年(平成16年)の販売終了以来約14年4ヶ月ぶりの搭載となるディーゼルエンジン仕様とし、外内装デザインの変更や予防安全を含めた新たな機能も盛り込まれ、通年モデルとして再度日本国内での復活を遂げた[4]。なお、2021年(令和3年)発売の300系で日本国内向けにも、乗用車の排出ガス規制に適合するディーゼルエンジンが復活している。

2012年(平成24年)までのランドクルーザーシリーズの総合生産台数は約729万1000台となっている[5]

2019年(令和元年)9月20日に、ランドクルーザー プラドやレクサスブランドで発売されているLX及びGXを含めたシリーズのグローバル累計販売台数が同年8月末時点で1,001.5万台となり、初代BJ型の発売から68年間で1,000万台を突破したことが発表された[6]
系譜ランドクルーザーの系図

以下の系図はトヨタ公式ページ(歴代ランドクルーザー
)を参考にしている。なお、当ページ以降に発売されたモデルは、型式番号や公式発表などから連続性を確認した上で繋げている。

各枠内には型式番号を当てはめている。

括弧内の数字は、発売された年を表している。

BJ (1951)



20 (1955)



55 (1967)40 (1960)



60 (1980)70(VAN) (1984)70(WAGON) (1985)



80 (1989)70 Prado (1990)



100 (1998)90 Prado (1996)



200 (2007)70 (2007)120 Prado (2002)



"70" (2014)150 Prado (2009)



300 (2021)"70" (2023)250 (2024)



Station WagonHeavy DutyLight Duty


前史

太平洋戦争中に陸軍の指示によってトヨタが少数を生産した四式小型貨物車こと「AK10型」四輪駆動車は[7] [8]フィリピン鹵獲された通称「バンタム・ジープ」をコピーして設計された。その際軍部から、方との識別のため「外観はジープに似せないこと」とする旨の指示があった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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