トヨタ・ソアラ
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1981年(昭和56年)7月にはM-TEU型直6SOHC・2,000ccターボ(145ps・21.5kg/m)を搭載する2000VRターボ・2000VIIターボを追加。

1982年(昭和57年)3月[3]の部分改良で5M-GEU搭載のAT車に変速を電子制御にて行うECTおよびエンジンをコンピューターで統合制御するTCCSを同時に採用。最廉価モデルである2000VIが廃止になり、全グレードがデジタルメーターとなった。専用本皮バケットシート、テクニクス製オーディオ、車速感知式オートドアロック、専用カーペット、照明付バニティーミラー、ESC(後輪のみアンチロック制御のABS)及びヘッドライトウォッシャー、リヤワイパーなどを標準装備、専用2トーン色などを特別に奢られた最上級グレードの2800GTリミテッドを追加。またオーディオのイルミネーションにもオン・オフスイッチがあった。AMラジオの周波数は上限1,602kHz付近であり、ハイウェイラジオの1,620kHzには対応されていない。

1983年(昭和58年)2月[4]にマイナーチェンジを行い、新たに1G-GEU搭載の2.0GTが追加されM-TEU搭載車はグレード名として「2.0ターボ」に統合された。2800GTエクストラは廃止された。内外装に大幅な変更が行われ、外装では前後バンパー、モール、グリル、テールランプのデザインが変更されて全長が20mm延長され前輪揚力係数の低減を実現している。内装では2800GTリミテッドのみ採用だったバケットタイプのシートを2.0GTおよび2.0ターボに拡大採用(2.8GTにオプション)。内装飾の変更、新デザインのデジタルメーター。左右ドアにポケットの追加。ステアリングホーンパッドの意匠変更などである。

ショックアブソーバーの減衰力をマイコンで自動制御(スイッチにより任意に切り替えも可能)するTEMSが2.8GT、2.8GTリミテッドに採用された。タイヤは60扁平タイヤが認可されたため205/60R15サイズが2.0ターボおよび2.0GT、2.8GT系に採用されホイールも新デザインの15インチにサイズアップされた(VII、VR、VXは前年と変更なし)。GTリミテッドのみピレリP6が装着された。また、スペアタイヤに認可されたTタイプ応急用タイヤ(現在使用されている薄型のタイヤ)を採用しトランク容量が増加。60扁平タイヤ採用に伴いボディ剛性の向上が図られた。

エンジンは1G-GEU型直6DOHC・2,000cc(160ps・18.5kg/m)がラインアップされ、M-TEU型は水冷インタークーラー装着により160ps、23.5kg/mとなる。TCCSは5M-GEU搭載車をはじめ、1G-EU、M-TEU、そして新たに採用された1G-GEUに採用を拡大。


1984年(昭和59年)1月[5]の部分改良で電動ドアミラー(格納は手動)が設定され、AT車のノブ形状が変更されオーバードライブスイッチが付く。エクステリアではフロントおよびリヤスポイラーがオプション採用。5M-GEUエンジンは圧縮比を8.8から9.2に上げ175ps、24.5kg/mとなった。

1985年(昭和60年)1月[6]の部分改良では、2.8Lの5M-GEUから新たに3Lの6M-GEU(190ps、26.5kg/m)が搭載(MZ12型)された他、1G-EUがバキュームセンサーを採用、圧縮比アップにより130psにパワーアップが可能となった。

「トヨタ エレクトロ マルチビジョン」を3.0GTリミテッドのAT車にオプション。小型ブラウン管による地上アナログテレビ、タコメーター表示、シフトポジションを表示する他、燃費、オイル交換時期などのメンテナンス時期、ダイアグノーシスを表示する。外観上ではトランクフード脇の左右2本のテレビ受信用のオートアンテナが特徴。

3.0GT系のアルミホイールのデザインが変更された他、フロントブレーキディスクの大径化(14インチから15インチに)を実施。

販売終了前月までの新車登録台数の累計は8万7973台[7]
2代目 Z20型(1986年-1991年)

トヨタ・ソアラ(2代目)
GZ20 / MZ2#型
前期型 2.0GT ツインターボ
後期型 2.0GT ツインターボL

概要
販売期間1986年1月 - 1991年5月
ボディ
乗車定員5人
ボディタイプ2ドアクーペ
2ドアオープン
エンジン位置フロント
駆動方式後輪駆動
パワートレイン
エンジン直列6気筒 3.0/2.0L
変速機4速AT/5速MT
サスペンション
前ダブルウイッシュボーン
後ダブルウイッシュボーン
車両寸法
ホイールベース2,670mm
全長4,675mm
全幅1,725mm
全高1,335mm
車両重量1,510kg
その他
ブレーキ4輪ベンチレーテッドディスク
データモデル3.0GT 4速AT(後期型)
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1986年(昭和61年)1月発売。キャッチコピーは「世界にひとつ、日本にソアラ。」。「SUPER GRAN TURISMO」は先代からの流用。

先代のスタイルを継承し、曲線を巧みに取り入れた。販売時期がバブル景気と重なったため高価格にもかかわらず販売は好調で、発売から約5年間で30万台以上を売り上げる大ヒット作となった。グレードは下からVZ、VX、2.0GT、2.0GTツインターボ、3.0GT、3.0GTリミテッド。

エンジンラインナップは2,000ccが1G-EU、1G-GEU1G-GTEU、3,000ccが7M-GTEUをラインアップ。2代目ソアラ用に新規開発された7M-GTEUは6M-GEUを1気筒あたり4バルブとしたDOHCヘッドの採用とともに、ターボチャージャーと空冷インタークーラー装着により当時日本のメーカーでは最高の230PS/33.0kg・m(SAEネット値)を発生していた。

サスペンションはトヨタとしては2000GT以来の4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。電子制御サスペンションTEMSを継続採用すると共に、3.0GTリミテッドのエレクトロマルチビジョン装着車にオプションで金属バネの代わりに空気のバネを採用した電子制御式エアサスペンションを世界で初めて搭載。

デジタルメーターを虚像表示としたスペースビジョンメーター。車速感応型パワーステアリング。4輪ESC(ABS)、エアコン、ラジオ、カセットの3モードを1枚の液晶タッチパネルに切り替え表示できるマルチコントロールパネルなど、先端技術も積極採用された。

フロントドアは、開いたときにヒンジ側がボディ外側に膨らみながら開く「イージーアクセスドア」となっており、狭いスペースでの乗り降りが容易となっている。

「エレクトロマルチビジョン」は、付属のデータカセットテープをロードすることで「車両装備の取扱い説明」「高速道路地図」の画像をディスプレイに表示するものだった。


1987年(昭和62年)1月、7M-GTEU搭載車に5速M/T追加。


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