トム・クランシー
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時代設定は『レッド・オクトーバーを追え』よりも前。『パトリオット・ゲーム』の邦題で1992年に映画化。

クレムリンの枢機卿(Cardinal of the Kremlin, 1988)
ソ連の高官に潜むスパイ「枢機卿」が危機にさらされる。ソ連国内の枢機卿救出にライアンが乗り出す。

いま、そこにある危機(Clear and Present Danger, 1989)
コロンビア麻薬カルテル壊滅のために送り込まれたアメリカ軍特殊部隊が政治的思惑で見捨てられる。彼らの救出にライアンが奔走する。1994年に『今そこにある危機』として映画化。

恐怖の総和(The Sum of All Fears, 1991)
歴史的な中東和平に反発するテロリストがアメリカで核テロを実行。疑惑が疑惑を呼びソ連と全面戦争の危機に。邦題『トータル・フィアーズ』で2002年に映画化。

容赦なく(Without Remorse, 1993)
愛した少女が殺害された復讐を果たすため、ジョン・ケリーは麻薬組織に単身対決を挑む。ジャック・ライアン幼少期、ベトナム戦争時代の物語。若き日のジョン・クラークが主人公。2021年に『ウィズアウト・リモース』として映画化。

日米開戦(Debt of Honor, 1994)
日本の関税と同率にアメリカの関税を定める貿易改革法が成立。危機に陥った日本の経済的支配者がアメリカに対して戦争を仕掛けた。ジャンボジェット機を議会議事堂に突入させる描写が、9.11テロ後話題になった。

合衆国崩壊(Executive Orders, 1996)
あくまで一時的に副大統領職を引き受けたつもりが、米国首脳が壊滅した中で生き残ったため、結果的に大統領職を継承することになったライアン。彼を待ち受けたものは、イラクを併合したイランによる卑劣な戦争だった。

レインボー・シックス(Rainbow Six, 1996)
冷戦後の国際テロに対して、極秘にNATOによる多国籍特殊部隊“レインボー”が設立される。それと同時期に、偶然とは言えないほど頻発するテロ。『クレムリンの枢機卿』で初登場したジョン・クラークが主人公(Red Storm Entertainmentのゲーム『レインボー・シックス』と平行して執筆されたもので、設定や登場人物など一致点は多いが細部は異なっており、厳密には「ゲーム原作にあたる小説」と言えるものではなく、スピンオフに近い)。『ウィズアウト・リモース』と2部作での続編映画化が計画されている。

大戦勃発(The Bear and the Dragon, 2000)
バチカン大使が中国警察官に殺害され、その反発で生じた世界各国の中国製製品不買運動で、中国経済が危機に陥る。これに対し中国は、シベリアの資源を狙い、ロシア大統領暗殺とシベリア侵攻を目論む。

教皇暗殺(Red Rabbit, 2002)
ソ連の影響下のポーランドで反政府運動が活発化する。ポーランド出身のローマ教皇は共感を覚え、教皇を辞職して支援に向かおうと考えるが、それを知ったソ連は教皇の暗殺を計画する。実際に起こった1981年ローマ教皇暗殺未遂事件が舞台。『愛国者のゲーム』から半年が経過している。なおベン・アフレック主演の『新ジャック・ライアンシリーズ』の映画化のために書き起こされた小説(トム・クランシー自身が『トータル・フィアーズ』DVDコメンタリー内で執筆中を示唆)であるが、モデルとなった教皇暗殺未遂事件のヨハネ・パウロ2世が2005年4月に死去したため映画化が頓挫した形となっている。

国際テロ(The Teeth of the Tiger, 2005)
4年の任期満了に伴い大統領を辞したジャック・ライアンは、政府とは独立して活動する一般の民間企業を装った諜報機関“ザ・キャンパス”を大統領退任前に極秘裏に設立していた。ライアン元大統領の息子、ジャック・ジュニアや従兄弟のカルーソー兄弟などがこの組織に参加、テロリストと対峙する。

デッド・オア・アライヴ (Dead or Alive, 2007)
イスラム・テロ組織の首謀者アミールは、時間差頻発テロを目論みアメリカに潜入する。アミールの目論見を阻止するために、ジャック・ジュニアやクラークが所属する組織ザ・キャンパスが彼の影を追う。その最中、ジャック・シニアは、再度大統領選挙に出馬することを決意する。

ライアンの代価 (Locked On, 2011)
アミールの捕獲から1年、ジャック・シニアは激しい選挙戦に身を投じていた。一方で新たなテロの脅威と対峙するザ・キャンパス。メンバーが各々活動する中、ジャック・シニアの盟友、ジョン・クラークに魔の手が忍び寄る。

米中開戦 (Threat Vector, 2012)

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