トニー・スターク
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本項は、“アース616”(正史の宇宙)におけるトニー/アイアンマンを主軸として表記する。
キャラクター像

『アイアンマン2』の序盤までは“スターク・インダストリーズ”のCEOとして、以降は同社の会長として登場し、『アベンジャーズ』以降は“アベンジャーズ”の中心的存在としても活躍する。また、アベンジャーズの結成前には“S.H.I.E.L.D.”の“相談役”としての任を請け負っていたこともあった。

全米から注目される天才発明家慈善家であり、17歳で MITを首席卒業し、工学理学士号を取得[9]。21歳の時、スターク社の先代CEOだった父親のハワード・スタークの死後、後を継いで同社CEOに就任。その才能を活かして数々の兵器開発に携わってきた。

飄々としながら斜に構え、自身を「天才、億万長者、プレイボーイ、慈善家」と認める[9]ナルシストであり、754億3000万ドルの財産を有し[9]アドレナリン中毒かつレース狂でもある[10]。その一方で、公私双方のパートナーであるペッパー・ポッツや、親友のジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシンハッピー・ホーガンとは深く信頼し合っているものの、他者を信用しきれない性格をしており、手渡しが嫌いで差しだされた物を直接受け取らないこともある気難しい内面や、家事全般が苦手な様子に加え[注釈 1]、想定外の事態や窮地に陥ると、激しく意気消沈したり羽目を外してしまうなどメンタルが弱く衝動的な人物でもある。

輝かしい経歴を持つ傍らで、ヒーローとなる以前は、私生活で雑誌“マキシム”の表紙モデル12人と毎月関係を持っていたという噂が流れ、アポジー賞の授賞式をすっぽかしてカジノで豪遊するなど、無類の遊び人としての顔を見せつつ、「“一度使えば勝負が決まる武器”が最強」との考えを持ち、軍事技術で世界平和の実現を積極的に望む男でもあった。

だがスターク社製兵器が、世界平和とは逆の結果に繋がるきっかけを生んでいた事実を複数目のあたりにし、兵器を無闇に売り捌かないことを誓うほどそれまでの価値観を改め、償いと真の世界平和のために、自らパワードスーツを開発・装着して、兵器を悪用する輩と戦うことを決意。マスコミによって命名された“アイアンマン”と自称して自警活動を開始した。やがて、幾多の事件やヒーローに対する世情などによる苦悩と心情の変化と共に、ニック・フューリーによって邂逅したスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカソーをはじめとする他の超人ヒーローたちと結成したアベンジャーズの一員として、地球のみならず全宇宙の平和を守るための戦いにまで身を投じることとなる。

こういったキャラクター像とステータスから、彼と信頼し合う友や一目置く人物だけでなく、嫌う者・明確に敵視するヴィランも多数登場する。

また、ペッパーとは、多くの出来事を経て入籍し、彼女との間に一人娘のモーガンを授かった。
『ホワット・イフ...?』版

声 - ミック・ウィンガート

日本語吹替 - 森川智之
トニー・スターク / アイアンマン(アース51825)
アース51825”におけるトニー/アイアンマン。正史のトニーと同様にアベンジャーズ候補であるが、毒素に身体を蝕まれている現状に苦しんでいる。
トニー・スターク / アイアンマン(アース89521)
アース89521”におけるトニー/アイアンマン。正史のトニーと同様にアベンジャーズの中心格であるが、“量子ウイルス”に感染してゾンビと化してしまう。
トニー・スターク(アース32938)
アース32938”におけるトニー。基本的な性格とスターク社CEOであることを除いて、後述の経緯から正史のトニーと異なり、アイアンマンにはならず、自社の軍需産業も継続させている。
トニー・スターク / アイアンマン(アース29929)
アース29929”におけるトニー/アイアンマン。正史のトニーと同様にアベンジャーズの中心格であり、ウルトロンも生み出してしまった。
トニー・スターク / アイアンマン(アースTRN908)
アースTRN908”におけるトニー/アイアンマン。具体的な人物像の描写は多くないが、基本的な性格と軍需産業から手を引いたという正史のトニーと同等と思しき言動を見せている。
能力

現代の最先端設備や新品の素材だけでなく、劣悪な環境下で市販の工具と廃材のみでも高性能な武装やツールを創り上げることができるほど、発明家としての頭脳と工学技術は非常に秀でている。戦闘では自ら開発した“アイアンマン・アーマー”を装着し、アーマーの機能を使いこなして敵に挑み、他のヒーローたちとの戦況を覆す連携作戦や、アーマーが手元にない状態でもフォーミュラカーの残骸・ガソリン電化製品といった周囲のものを利用して反撃に出るなど、咄嗟に効果的なアイデアも披露する。また、素の身体能力と格闘戦能力は他のヒーローたちに劣るように見えるが、場合によっては生身で軽やかな身のこなしを見せ、スティーブやバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーと繰り広げてしまった死闘では、アーマーを装着した状態で怒りに支配されていたことも手伝って、超人兵士である彼らと極めて激しい殴り合いを繰り広げている。
ツール・ビークル
アイアンマン・アーマー
トニーが自ら悪と戦うために創り上げ、装着するパワードスーツ。トニーはこのアーマーをマーク1から85まで開発・運用した[注釈 2]
アーク・リアクター/リパルサー・テック・ノード[10]
スターク社が開発した半永久発電装置である“アーク・リアクター”の小型版。当初トニーは、ミサイルの破片が食い込みかけた自身の心臓を保護するペースメーカーとしてこの装置を創り上げ、胸部に移植したが、後に開発したアイアンマン・アーマー各種の動力源としても利用される。
スターク・メディカルスキャナー(Stark Medical Scanner)
アーク・リアクターの
パラジウムに身体を蝕まれていた頃のトニーが、自身の血中毒素の数値を測るために度々使用していたポケベル風の小型計測機。球体状パーツに使用者の指先を押し当てることで、微量の血液を採取・計測し、画面に血中毒素の数値をパーセント表示する。血液採取は僅かな痛みを伴うようで、トニーは使用し終える度に顔を歪めている。
スマートフォン
トニーが愛用する、透明のボディが特徴の高性能携帯端末の一台。
インターネット電話や、テレビモニターをジャックして遠隔操作及びアイアンマン・アーマー用格納庫を展開するリモコン機能、3Dホログラムディスプレイまで複数の機能を備えている。
リパルサー[簡易型](Repulsor)
2012年のクリスマスシーズンにトニーが護身用として所持していたツール。右掌に装備され、1発分だけ生身で“リパルサー・レイ”を発射することができるが、一度使用すると破損してしまう使い捨てのツールであり、それに加えて使用したトニーが熱がっていたことなど、武器としての信頼性は今ひとつであることがうかがえる。“
ローズヒル”でエリック・サヴィンに対して使用する。
武器セット
アイアンマン・アーマーを使用できない状態のトニーが、
ハーレー・キーナーの励ましを受けて、ホームセンターで買い漁ったさまざまな資材と最小限の工具で作り上げた即席の武器一式。完成した武器は、ネイルガンスタンガン、電流グローブ、紐付分銅、爆薬を仕込んだクリスマスボールであり、これまでのトニーの発明品に比べれば一見ローテクだが、どれも生身の人間を倒すには充分な性能を有し、トニーはマイアミにあるマンダリン(トレヴァー・スラッタリー)豪邸に侵入した際に、これらを巧みに使いこなして、武装したガードマンを蹴散らす。


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