企画は2008年2月頃に噂されたが[4]、その後2009年3月にコーエン兄弟が監督に決まるまで音沙汰が無かった[5]。本作の脚本は父を殺された少女の視点となっており、1969年版よりも原作に近くなっている[6]。イーサン・コーエンは「リメイクした理由はチャールズ・ポーティスの原作に強く惹かれたから」、「オリジナル版は子供の頃に観たきりで全く覚えていないため、影響は全く受けていない」と明かしている[7]。
2009年11月にマティ・ロス役のためのキャスティング・セッションがテキサスで行われ、1万5000人の候補者から選考されたが中々見つからず、最終的にロサンゼルス出身のヘイリー・スタインフェルド(当時13歳)に決定した[7][8][9]。
撮影は2010年3月から4月にかけてテキサス州グレンジャー
及びオースティンと、ニューメキシコ州サンタフェで行われた[10]。撮影中は天候に恵まれなかった[7]。2010年12月22日にアメリカとカナダで公開され、初週末3日間で2483万443ドルを稼いで初登場2位となった[11]。2週目も2位を維持し[12]、3週目には1位となった[13]。2011年2月24日までに北米で1億6479万7553ドルを稼いでおり[1]、コーエン兄弟の監督作では最大のヒット作となっている[14]。また、西部劇映画としては『ダンス・ウィズ・ウルブズ』に次いで歴代2位の北米興行収入である[15]。 Rotten Tomatoesには259件のレビューで支持率が96%、平均点が8.3/10となった[16]。Metacriticでは41のレビュー中肯定的なものが39で、平均点は100点満点で80点だった[17]。 ロジャー・イーバートは4つ星満点中3.5つ星を与えた[18]。『ローリング・ストーン』誌のピーター・トラヴァースが選ぶ2010年の映画トップ10では4位となった[19]。他に映画監督のクエンティン・タランティーノも本作を2010年のベストの一つに挙げている[20]。 第83回アカデミー賞では作品賞を含む10部門にノミネートされたが、無冠に終わった。
批評
出典^ a b c d “True Grit (2010)
^ 「キネマ旬報」2012年2月下旬決算特別号 211頁
^ “ ⇒Coen Brothers’ True Grit to Open the 61st Berlinale”. berlinale.de. 2010年12月15日閲覧。
^ “ ⇒Joel and Ethan Coen saddle up for truly gritty remake of Western classic”. Daily Mail. 2010年2月16日閲覧。
^ “ ⇒Coen brothers to adapt 'True Grit'”. Variety. 2010年2月16日閲覧。
^ “ ⇒True Grit Exclusive ? Movies News at IGN”. IGN. 2010年2月16日閲覧。
^ a b c “コーエン兄弟を直撃、初めてのウエスタン作品について語る!