2004年末時点で、トゥルク都市圏は319,632人の人口を有し、うち174,824人がトゥルクの自治体域に住んでいた。自治体の人口密度は718人/km2だった[7]。人口の89.4%はフィンランド語を母語とし、5.2%はスウェーデン語を母語としていた。両言語の次に母語話者数の多い言語は、ロシア語(1.3%)、アラビア語(0.6%)、アルバニア語(0.5%)の順である。人口の95.8%はフィンランド人であり、フィンランド国籍に続くのはロシア人、エストニア人、イラク人、イラン人、アルバニア人、スウェーデン人、ソマリア人、中国人、デンマーク人だった。フィンランドの多くの都市と同様に、トゥルク市による調査では居住者の民族や宗教に関する情報を集めていない。スウェーデン語であるオーボ(スウェーデン語: Abo)は、歴史的にスウェーデン語話者が集住していたアウラ川左岸の地区名に由来する。街中の道路標識などにはフィンランド語とスウェーデン語の併記がみられる。
政治トゥルク市庁舎
トゥルク市議会は67議席で構成される。トゥルク市議会議長は国民連合党のミンナ・アルヴェ(フィンランド語版)である。2010年からAleksi Randellがトゥルク市長を務めている。
2017年のトゥルク市議会選挙における各政党の獲得議席数は以下の通りだった[8]。
17議席 国民連合党
14議席 緑の同盟
12議席 フィンランド社会民主党
12議席 左翼同盟
5議席 真のフィンランド人
3議席 フィンランド中央党
3議席 スウェーデン人民党
1議席 キリスト教民主党
2011年フィンランド議会選挙(英語版)における各政党の得票率は以下の通りだった。 トゥルクはトゥルク市地域公共交通委員会(FOLI)によって運営されるバス路線ネットワークを有している。トゥルク近郊の自治体、Kaarina、Lieto、Naantali、Raisio、Ruskoなどに向かうバス路線もトゥルク市地域公共交通委員会が運営している[9]。トゥルクバスターミナルとトゥルク中央駅は離れた場所にあるが、近い将来には両者の一体化が計画されている。 VRグループ(フィンランド国鉄)がトゥルクと他都市を結ぶ鉄道を運行しているが、運行路線数はかつてと比較して減少しており、タンペレとヘルシンキに向かう路線のみが営業している。トゥルクにはトゥルク中央駅があるほか、小規模なトゥルク港駅、クピッター駅もある。3つの長距離列車用鉄道駅を有するのはトゥルクがフィンランド唯一である。1972年にはトゥルク路面電車
23.7% 国民連合党
19.4% フィンランド社会民主党
15.8% 真のフィンランド人
12.7% 左翼同盟
11.4% 緑の同盟
5.8% スウェーデン人民党
4.7% フィンランド中央党
3.1% キリスト教民主党
社会
交通
トゥルク市街地から北に8kmの距離にあるトゥルク空港は、トゥルクとルスコの自治体域にまたがっている。エア・バルティックやスカンジナビア航空など6の旅客航空会社、1の貨物航空会社が就航している。トゥルク港(英語版)からはシリヤラインとヴァイキングラインが、スウェーデン本土とオーランド諸島に向かって毎日定期便を運航している。ボスニア湾を周遊するクルーズ船も運航されている。
トゥルク中央駅に停車中の機関車
かつて運行されていた路面電車
ヴァイキングラインの船舶
教育トゥルク大学
トゥルクはフィンランドのどの都市よりも長い教育の歴史を有している。13世紀後半にはトゥルク大聖堂(英語版)とともにトゥルク大聖堂学校(英語版)が設立された。1640年にはスウェーデンのクリスティーナ女王によって、フィンランド初の大学となるトゥルク帝国アカデミー(英語版)が設立された。トゥルク帝国アカデミーはヘルシンキ大学の前身である。