この映画はデヴィッド・クローネンバーグの監督としてのキャリアのターニングポイントになったと評価された。この映画の(興行的)成功と(作品に対する)好意的な評価は、クローネンバーグに1986年の映画『ザ・フライ』のような大きな作品の仕事をもたらした。
この映画は(公開当時)クローネンバーグの以前の作品を評価していたロジャー・イーバートによって公正に評価され、星3つと半分を獲得した。またスティーヴン・キングも、自らの小説をオリジナルとする映画の中でも好きな作品であると認めており、「デヴィッドは僕が思いつきもしなかった素晴らしいアイデアを付け加えてくれた」とも語っている[3]。
各国での高評価にもかかわらず、日本では完成から2年後の第1回東京国際映画祭で限定上映された後、更に2年後の1987年にミニシアターのみの封切りとなった[3]。
賞歴
1984年第12回アボリアッツ・ファンタスティック映画祭
批評家賞受賞
黄金のアンテナ賞受賞
ヒッチコック・サスペンス映画賞受賞
1983年度第11回サターン賞
ホラー映画賞受賞
トリビア
保安官助手のフランクが猟奇殺人を行なう東屋ガゼボは、カナダオンタリオ州ナイアガラ・オン・ザ・レークにある公園の永久的な構造物である。
スティーヴン・キングが希望したジョニー・スミスはビル・マーレイだった。
ジョニーが冒頭で朗読している詩はエドガー・アラン・ポーの「大鴉」である。またジョニーはこのシーンで教え子たちにスリーピー・ホロウを読むように薦めている。後年、クリストファー・ウォーケンはこの映画の首なし騎士を演じた。
クリストファー・ウォーケンは、サタデー・ナイト・ライブのコント(スケッチ)で自らの役柄のパロディを演じた。
グレグ・スティルソンが赤ん坊を盾にしているのをスクープしているカメラマンは、演者マーティン・シーンの実の息子、ラモン・エステベス・ジュニアである。
バナーマン保安官役のトム・スケリットはテレビドラマ版デッドゾーンの最終回にハーブ・スミス(ジョン・スミスの父親)役としてゲスト出演した。
脚注^ [1]
^ a b ⇒『デッドゾーン』の世界花の絵 2014年6月6日
^ a b c COMPLETE STEPHEN KING、白夜書房、1988、ISBN 4-89367-121-9
^ ⇒デッドゾーン』の世界 [続き]花の絵 2014年6月8日
^ “The Dead Zone”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年7月21日閲覧。
^ “The Dead Zone Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年7月21日閲覧。
関連項目
デッド・ゾーン (テレビドラマ) - 小説を原作としたテレビドラマ。
外部リンク
スペシャル・コレクターズ・エディションDVDの ⇒レビュー - en:Dread Central(英語)
デッドゾーン - allcinema
⇒デッドゾーン - KINENOTE
The Dead Zone - オールムービー(英語)
The Dead Zone - IMDb(英語)