デスクトップパソコン
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この点はディスプレイ面に直接触れて操作するタッチパネルの普及により、ようやく改善が果たされつつある。

各構成品が分離されている、あるいは容易に交換できる仕様になっているため、ディスプレイやキーボードを好みの製品を選択できる、さらにはパソコン本体内部の構成部品(ハードディスク、メモリ、光学ドライブなど)に到るまで、市販の汎用部品・製品が容易に入手でき、各構成部品・製品の交換や修理、さらにはグレードアップ(メインメモリの増設や大型ディスプレイへの交換など)が比較的容易・安価に行えるメリットがある(ただし、メーカー製PCによってはディスプレイと本体の接続に特殊なコネクタを用いている場合がある)。また、パソコンの冷却は空冷方式が一般的だが、市販の冷却パーツを使用することで静音性の高い水冷方式にすることも可能である。

こうした選択自由度と拡張性が活きるのが研究開発用やシミュレータ用途で、特に現行のモバイルPCには複数のコンピュータを連動させるリアルタイムシステムの構築に要求される、外部接続が可能な高速バスが備わっておらず、この種の用途ではまだデスクトップPCはその牙城を保持している。

また、2010年代に入って以降、低価格なスマートフォンやタブレット端末がノートPCの市場を侵食してきているため、デスクトップパソコンの独自の立ち位置が際立ち始めている。デスクトップパソコン自体も、一般のコンシューマー向けのものでは、CPUなどの省電力化とこれによる発熱量の減少・拡張性の切り捨て[2]によるケースの小型化(弁当箱程度や、さらに後述USBメモリスティック形状まで小型化)など、それまでは簡素で無機質なものが多かったケースのデザインの発達などが進み、市場での居場所を確保している。
一体型パソコン液晶ディスプレイ一体型パソコン.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、一体型パソコンに関連するカテゴリがあります。

オールインワンの設計思想を導入して、ディスプレイまたはキーボードが筐体と一体になっているパソコンを一体型パソコンと呼ぶ。8ビットCPUの時代は、キーボード一体型が全盛であった。また、ディスプレイ一体型は現在に至るまで省スペース家電的な販売がされている。

ほとんどの場合、拡張性が犠牲になっているが、省スペースで配線の手間が省けることや、液晶ディスプレイ一体型の場合、液晶ディスプレイ単体とほとんど変わらないスペースに設置でき、省スペース性が高い。機種によってはノートパソコン以上に省スペースであり、企業内に大量に導入されることも多い。VESAの液晶取り付け規格に対応していれば、「壁掛けパソコン」が実現できるモデルもある。しかしメモリの増設など、パソコンの内部を見る際に付属のパーツごと持ち上げたりしなければならず、拡張時に手間がかかる事が多い。また、ディスプレイが壊れるとその他の部分が故障していなくても事実上使えなくなる(外付けディスプレイをつなげれば使えるが、省スペース性が損なわれることになる)。

日本メーカーから国内向けに販売される機種が多かったが、その省スペース性から、HPデルASUSなどからも低価格の一体型パソコンが販売され、アメリカ合衆国などでも一般家庭向けデスクトップパソコンの主流になりつつある。なお、低価格パソコンの一端には「インターネットに接続して必要最小限なブラウジングが可能」というインターネット端末としての廉価版を目指したジャンルもあり、これを指して「ネットブック」とも呼ぶ。
スティック型パソコンスティック型パソコン (インテル Compute Stick)ウィキメディア・コモンズには、スティック型パソコンに関連するカテゴリがあります。

スティック型パソコンは、スティック型をした小型の本体をディスプレイやテレビに接続し、パソコンとして利用するもの[3]2012年頃よりオペレーティングシステムAndroidを採用した製品が登場し、2014年にはWindowsやUbuntuなどを採用した製品も流通し始めた[3]。CPUやメモリ、ストレージといった部品を、長さ100ミリメートル、幅40ミリメートル、重さ40グラム程度の小型な筐体に収め、別途マウスやキーボードを接続して操作する[3]。一例としてインテル2015年から日本で販売を開始する「Compute Stick」(32ビット版Windows 8.1搭載モデル)の場合、CPUにAtom Z3735F 1.33GHz、2GBのメモリ、32GBのストレージ(別途マイクロSDXCスロット搭載)、無線LANIEEE 802.11 b/g/n)、Bluetooth 4.0対応という仕様で、これをディスプレイやテレビのHDMI端子に接続して利用する[4]

スティック型Android端末

スティック型Android端末の内部

Google Chromecast

USB端子を介して電源供給を受ける (Amazon Fire TV Stick)[5]

ミニPC

この節の加筆が望まれています。

近年、デスクトップパソコンにおいて、内蔵ハードディスクを手のひらサイズにしたコンパクトタイプ(キーボードやモニターは別途USBHDMI接続が必要)のものが投入されてきている。[6]
脚注[脚注の使い方]^デスクトップPC時代の終焉は近い?――アナリストが市場減退を指摘 Archived 2012年6月14日, at the Wayback Machine.


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