デジタル変調
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通常のFSKはデジタルデータ (NRZ) の0と1をそれぞれ、-fと+fに変化させるが、4値の場合は00・01・10・11をそれぞれ、-f・-f/3・+f/3・+fに変化させる。こうすることで、倍の情報が送れる。または、同じ情報であれば、半分の帯域幅で済む。ルートナイキストフィルタを使うことで、GMSKと同じスペクトル効率1bit/s/Hzを達成できた。GMSKよりも良好なBER特性が報告されている。しかし、多値化されているため、変調器の周波数偏移が狂うと復調できなくなる、また復調器(ディスクリミネータ)のF-V特性が狂っても復調できなくなると言う無線機製造上の欠点があった。これらの管理は後に出てくるQPSKのような多値化PSKの方が容易であったため、防衛用無線機(85式野外無線機)やページャに採用されたものの、現在は主流から外れている。

FSK方式研究の終焉

1980年代中頃まではデジタル移動通信用の本命としてFSKが研究の中心であった。当時は何よりも消費電力の観点からC級増幅器の使用が必須であると考えられていたためである。その後、隣接チャネルへの漏洩規格を緩和し、時分割送信 (TDMA) とすることで送信している時間率を下げることで、実用的な消費電力で線形増幅器の使用が可能となったことから、FSKの研究は一気に終焉を迎えることになった。研究は終わったが、GSM、Bluetoothで採用されている方式であり、商用方式としては今でも主流である。


性質

振幅が一定であるため、振幅変動の影響を受けにくい。

変復調回路は振幅変調ほどではないが位相変調より小規模で済む。PAに効率の良いC級増幅器が使える。

伝送品質(C/N比)に対する伝送誤り率はASKより良好だがPSKには劣る。


直角位相振幅変調詳細は「直角位相振幅変調」を参照16QAM

直角位相振幅変調 (QAM、英語: quadrature amplitude modulation) は、多値のASKを直角位相変調することで、位相変化と振幅変化を組み合わせた変調方式である。1シンボルあたり送れる状態数を多くできるため伝送効率が良いのが特徴であるが、反面シンボル間の振幅・位相距離が近くなるため、必要とするC/N比はPSKなどに比べると高い。シンボル当たりの状態数に応じて16QAM・64QAM・256QAMなどと呼ばれる。

組み合わせ個数が多いことを利用し、通信線の状況に合わせて通信速度を変化させることにより、送信誤りでの再送信による速度低下の影響を少なくし送信効率をあげることもできる。7,200・9,600・12,000・14,400・16,800・28,800・31,200・33,600・56,000bpsのメタル回線用のモデムなどで用いられている。また、マイクロ波による地上および衛星通信・携帯電話・モバイル通信でも多用される。

あまり使われていないが16APSK、32APSKというものもある。8PSKの振幅を2段階以上に切り替えて変調したものと考えることができるが、QAMの信号ダイアグラムを複数の同心円の上に並ぶよう再配置して消費電力の変動を小さくしたものとも言える。遅延検波が可能とされる。BSの4K並びに8K放送では16APSKを使っているが、既存の4PSK・8PSKの衛星デジタル放送と比べパラボラアンテナが同心円の数だけ大型化する欠点がある(なお、同放送はフレームレートを倍増した際に必要な帯域の増加が二割未満に留まる事から、一時期は同程度のスロット(地デジで言うセグメント)の割り当てで32APSKを採用してフレームレートを既存のデジタル放送に比べ倍増する事も検討された)。
多搬送波の変調方式
直交周波数分割多重方式詳細は「直交周波数分割多重方式」を参照OFDMの周波数

直交周波数分割多重方式 (英語: orthogonal frequency division multiplex、OFDM) とは多数の搬送波を使用し、変調する信号波の位相が隣り合う搬送波間で直交するようにし、搬送波の帯域を一部重ね合わせて周波数帯域を有効利用する方式。多重化方式の1つであるとも言える。個別の搬送波には直角位相振幅変調が用いられる。参照;英文版OFDM

OFDMは以下の例で使用されている

日本および欧州の地上波デジタル放送方式

デジタルラジオDABにおいて、EUREKA 147、デジタルラジオモンディアル、HD radio、T-DMB、ISDB-TSB。

xDSLモデム

無線LAN方式のIEEE 802.11aIEEE 802.11gIEEE 802.11n

IEEE 802.16 または WiMAX Wireless MAN standard。

IEEE 802.20 または mobile broadband wireless access (MBWA) standard。

電力線搬送通信における通信方式の一つ

携帯電話HSPA LTEなど)

逆離散フーリエ変換

(IDFT、英語: inverse discrete Fourier transformation)

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マルチキャリアCDMA

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関連項目

変調方式

多重化

差動符号化

適応変調
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