デジタル・デビル・ストーリー
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イザナミ神の形質と強大な理力(念動力と発火能力)を受け継ぎ、高濃度の生体マグネタイトを保有する特殊体質[3]ゆえに、それを人間界に留まる縁とする魔族から狙われる身となってしまう。イザナミ神に憑依されていたとはいえ、愛する朱実を手に掛けてしまったことに絶望し、イザナミ神に決別の言葉をぶつけ朱実の後を追って自らの命を絶ってしまう。イザナミ神亡き後、大和の神・タニグクの反魂の術によって転生復活するが、朱実を失った心の傷は甚大で、精神の均衡を失っていた。狂気に蝕まれたまま、魔族や大和神族に道具のごとく利用されていたが、明日香たちの助力と朱実の言葉でようやく正気を取り戻した。その後はケルベロスと共に惑星黄泉に留まり、朱実の転生復活を待ち続けることを決意する。
小原(おばら[4]
声 - 横尾まり(OVA)十聖高校の古文教諭。モデルを思わせる妖艶な美女。教え子の朱実によってロキの生贄として捧げられ、その子を身ごもってしまう。ロキを失った後もその恋慕と執着心は凄まじく、ついにはCAIルームに残されていた悪魔召喚プログラムを盗み出してしまった。愛するロキを倒した朱実と弓子に復讐するため、二人の家族に危害を加えるも、最後は弓子の念動力によって致命傷を負い、ロキの子を産み落として息絶えた。
ロキ
声 - 大塚芳忠(OVA)朱実によって人間界に召喚された最初のデジタル・デビル。奸智と美貌で知られた北欧神話の神。生贄として献上された小原を操り、人間界を我が物にせんと企んでいる。自らの肉体を不定形の原形質に変化させたり、ブロンズのように硬質化させることができる。また、蝿を使い魔にし、彼らから情報を収集する能力も持っている。人間界に実体化した際に弓子やクラスメイトたちを殺害するが、イザナミ神からヒノカグツチの剣を授かった朱実によって倒された。
ケルベロス
朱実によって召喚された電子獣。ハンドヘルドコンピュータを介して召喚、実体化させることができる。悪魔としての強さはロキよりずっと劣るが、召喚者に忠実で朱実たちに忠義を尽くす。一時は狂気に染まった朱実を見限って魔界に去るが、朱実が遺した悪魔召喚プログラムによって再び人間界に召喚され、礼子たちを救った。
イザナミ
声 - 勝生真沙子(OVA)日本創造の女神。神々の母であると共に黄泉の統治者でもある。イザナギ神とは兄妹にして夫婦で、弓子の前世の姿。自身と夫の転生である弓子と朱実に助力し、悪魔達と戦うための力を与える。黄泉の女神であるゆえ、人間界に直接降臨することはできないが、弓子に憑依してその身体を操ることはできる[5]。夫であるイザナギ神の復活と自らの器としての弓子に最後まで固執し続け、彼女を守るためにやむなく朱実を殺害したことで弓子に完全に見限られてしまう。自ら命を絶った弓子の肉体を得て現世に降臨し、単独で魔族に勝ち目のない戦いを挑む直前、朱実の亡骸を惑星黄泉に運び込み安置した。
チャールズ・フィード
マサチューセッツ工科大学(MIT)教授(工学博士)にして、米国魔術界の総帥。ISG(インターナショナル・サタニスト・ガーデン)を組織し、魔術や錬金術を科学に役立てようとしている。魔族の侵略に対抗するため、シリーズ全編にわたって主人公たちに助力する。
成川(なるかわ)
内閣情報調査室特務二部の捜査官。武芸百般にも優れ、内調の中でも最も優秀な男と評されている。フィード教授を護衛する任に就くが、中島朱実と出会った時から不思議な既視感覚を覚え、仕事の範囲を超えて彼に協力することになる。三貴子(みはしらのうずのみこ)の一柱・ツクヨミ神の転生で、夜の光を操る力を受け継いでおり、光の束でレーザーメスのように切り裂いたり、矢のように投擲するなど、遠距離攻撃を得意とする。朱実とフィード教授をセトの魔手から逃がすために自ら囮となり、単独でセトに勝ち目のない戦いを挑んだ。
イスマ・フィード
チャールズの弟。白魔術を実践する兄とは逆に邪悪な野望を抱き、魔族と手を結んで世界支配を企む冷酷非道な黒魔術師。小原が盗み出した悪魔召喚プログラムを独自に改良し、デジタル・デビル「セト」の実体化を図る。セトに捕らわれた弓子を盾にして朱実を脅し、戦意を失くした彼に止めを刺そうとするも、ツクヨミ神として覚醒した成川の痛烈な一撃を受けて防御魔術を使う暇もなく焼き尽くされた。
セト
ロキの次に出現したデジタル・デビル。エジプト神話にて全ての神々を敵に回し互角に戦い抜いたと伝えられる、恐るべき邪神。イスマとの契約によって小原が産み落としたロキの子を依り代にして人間界に降臨し、大量の生体マグネタイトを得るために弓子をはじめとした大勢の人々を体内に取り込んで巨大化する。退魔プロジェクトを率いるフィード教授らにより、静止衛星スタースコーピオンに搭載されたコンピュータで悪魔召喚プログラムを稼動されたことにより宇宙空間に放逐されて巨大な蛇の姿で実体化するも、イザナミ神から空を翔ける衣を授かった朱実と体内に取り込んでいた弓子に外と内から同時に攻撃をかけられあっけなく倒された。
ルシファー
かつて天界を追放された堕天使にして、数多の魔族を従える魔王。金髪碧眼の美しい若者の姿だが、黄金色のオーラを身に纏い、魔王の名に違わぬ風格と強大な理力を有している。セイレーンや夢魔などの配下の小悪魔たちを使い、悪魔の知略で朱実と弓子を追い詰めていく。敵対する大天使ミカエルから最高神[6]の預言[7]を託され、人類の滅亡を望んでいない彼は世界崩壊を回避するため、大天使ガブリエルと共闘することになる[8]。自らの呪いを成就させるため、数多の怨霊を率いて東京に核ミサイルを撃ち込もうと画策する崇徳上皇と、東京上空で壮絶な死闘を繰り広げる。
新デジタル・デビル・ストーリー
北 明日香(きた あすか)
新シリーズの主人公。十聖高校に在籍する2年生の男子生徒。中学時代に校門でかいま見た弓子に憧れを抱き、同校に進学した。少々短気で理屈よりも感情で動く性格。成績は優秀だが受験至上主義の校風に馴染めず授業をサボったり飲酒や喫煙をするなど、素行はあまり良くない。大和の神によって転生復活した弓子の行方を追って、クラスメイトの木戸礼子たちと共に魔都と化した新宿特別区に潜入する。三貴子の末弟・
スサノオの転生で、朱実と弓子の両名とは深い因縁によって結ばれている。当初は弓子の恋人である朱実に強い敵愾心を抱くが、朱実の霊に何度も命を救われたことで彼の思いと苦悩を理解し、弓子に憧れる気持ちが単なる恋ではなく母親への思慕に似た感情だと気付いていく(エディプスコンプレックス)。弓子と同じような念動力を行使し、潜在的に死者の魂を引き寄せる力を持っている(それがナリの憑依、中島朱実と崇徳上皇復活の一因ともなる)。
木戸 礼子(きど れいこ)
明日香のクラスメイト。弓子とは対照的にボーイッシュで可愛らしい容姿[9]をしているが、性格は案外古風で理想や目的のために自身の感情を抑え込む傾向がある。正義感が強いところがあり、気にくわない教師が受け持つ授業をサボる明日香をたしなめたり、暴行されているキララを助けるよう進言している。魔族に抵抗する秘密組織「十字軍」のメンバーでもあり、治安警察に連行されそうになったところを明日香に救われ、以後彼と行動を共にするようになる。三貴子の長姉・アマテラスの転生で、朱実と弓子、明日香とは深い因縁で結ばれている。弓子や明日香のように戦闘に特化した力は持たないが、あらゆるエネルギーを体内に取り込んで光や防護壁に変えることができる。
キララ
明日香たちが新宿特別区に潜入した際に出会った、少女を思わせる中性的な美貌を持つ少年。
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