DVB規格のTS信号を、放送機器間や有線・衛星回線で局間伝送するために使われている。 映像、音声規格の他にDVBのデータ規格である(DVB-DATA)がある。通信規格としてDVB-RC*がありこれはDECT(デジタルコードレス電話規格の一種)、GSM(欧州規格第二世代携帯電話)、電話回線(ISDNも含む)、衛星回線(DVB-RCS)が使われる。また通信プロトコル規格としてDVB-IPI(インターネットプロトコル)、DVB-NPI(Network Protocol Independent)がある。これらはマルチメディア規格であるDVB-MHP(Multimedia Home Platform)や電子番組表(EPG)で使用される。 アナログ放送からDVBに移行された規格であるDVB-TXT(文字放送)、DVB-VBI(垂直ブランキング情報)もあるがそれらを発展させさらに字幕表示にも対応したDVB-SUBがよく使われる。 DVBには色々なインターフェイスがあるが限定受信(DVB-CA)方式として有料放送で使われるDVB-CSA又はDVB-SIMを提唱しており、インターフェースの統一による限定受信カードの共通化を図るためにDVB-CIを採用する。 またDVB-S、DVB-C、DVB-T等のデジタル放送のサービス・番組情報用規格としてDVB-SIがあり世界のデジタル放送システムに採用されている。 前述の通り、欧州全域で採用されている。 北アメリカ大陸(アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ)では地上デジタル放送はATSCを採用しているが、衛星デジタル放送とケーブルテレビではDVBが一部で採用されている。ブラジルは日本のISDBを発展させたSBTVD-Tを採用している。 ヨーロッパ以外で採用している国家としてオーストラリア、南アフリカ共和国、インドでは全域でDVBで放送されているが、一部地域に限定されており将来全域に拡大する予定の国家もある。 また多くのアジア、アフリカ諸国で衛星、ケーブルテレビの規格として採用されている。大韓民国がATSCを採用している他は、地上デジタル放送の方式をまだ決定していない国が多い。なお中華人民共和国は地上デジタル放送は独自方式(DMB-T/H)、衛星とケーブルテレビはDVBを採用。 日本ではスカパー!プレミアムサービス、SOUND PLANET( music AirBee)、NHKではテレビ国際放送(NHKワールドTV、NHKワールド・プレミアム)でDVB-S、DVB-S2が使用されている。 JCSAT-2Bを利用したSPACE DiVAにおいても使用されていた。 スカパー!の前身の一つである、ディレクTVでも採用されていた。
DVB-SPI(Digital Video Broadcasting - Synchronous Parallel Interface)
同期パラレルインタフェース
DVB-SSI(Digital Video Broadcasting - Synchronous Serial Interface)
同期シリアルインタフェース
DVB-ASI(Digital Video Broadcasting - Asynchronous Serial Interface)
非同期シリアルインターフェース
双方向性
採用している地域
欧州
米州
アジア太平洋・アフリカ地域
日本
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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