これらの機器は音楽再生はもちろんデジタルメディアプレーヤーのように動画再生が可能なだけではなく、さまざまなアプリをユーザーの目的に沿って導入することが出来、携帯ゲーム機のように利用したり、電子手帳(携帯情報端末)から電子辞書のような機能や電子書籍を閲覧するための電子ブックリーダーとして、またインターネット上のクラウドコンピューティングを利用する端末としてなど、様々な機能が集約されたものとなっている。
しかしその一方で廉価なデジタルオーディオプレーヤーはコモディティ化し依然として販売されているほか、また携帯型ナビゲーションシステムやデジタルフォトフレームなど何等かの機器の付加機能として組み込まれていたりしており、他方では熱狂的に優れた音響機器を欲するオーディオマニア向けのハイレゾリューションオーディオに対応した高価なデジタルオーディオプレーヤーも依然として新製品が市場に投入され続けている。近年ではAndroidを搭載したウォークマンなども投入されている。 デジタルオーディオプレーヤーは、フラッシュメモリに記録するタイプとハードディスクドライブ (HDD) に記録するタイプに大きく分けられる。2007年現在ではフラッシュメモリを使用するプレーヤーが世界の出荷台数の9割程度を占める。 近年、HDDの低価格化などから大容量のMP3プレーヤーが増えてきており、また、じわじわと市民権を得た事もあって、国内外で、特にMDが利用されていない地域で多く利用されている。また、低価格化、小型化も進み、最近はFMラジオが聞けるMP3プレーヤーや、ボイスレコーダー搭載などの多機能製品も出回っている。
市場の動向
AMラジオは、ノイズが乗りやすく、プレーヤーに内蔵するとラジオ側がプレイヤー側のプロセッサなどが発するデジタルノイズの影響を受けやすいことや、アンテナ部分の小型化がネックとなるために搭載するのが難しい。しかし、トーク番組やバラエティ番組、プロ野球や大相撲、競馬などのスポーツ中継などは、ほとんどがAM放送であり、それらをよく聴くリスナーにとっては、AMラジオが搭載されていないことに対して不満の声もある[注 3]。
なお、デジタルオーディオプレーヤーの中には、サン電子の ⇒トークマスターシリーズや、MP3プレーヤーとしては筐体の大きいシャープのミュージックキャリーをはじめとするラジカセタイプ(ステレオスピーカー内蔵)の製品など、AMラジオが搭載されているものもある。ラジカセタイプだとAMは外部アンテナがほとんどであるため実現できたといえる。これらラジオ内蔵タイプでは放送録音機能を持つものが多く、語学放送教育番組の録音に特化して時間指定で特定放送局の録音が可能だったり、あるいは、外部マイクやライン
フラッシュメモリのタイプの特徴としては、小型で軽量、振動に対して音飛びが発生しない、回転部がないために電池の持ちが比較的良いために低電圧の汎用乾電池で動作する物が多い、などが挙げられる。