デジタルオーディオプレーヤー
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2000年代を通してデジタルオーディオプレーヤーは動画再生などの機能を拡張したデジタルメディアプレーヤーと共に利用され続けていたが、2010年代に入って一般的に利用されるようになっていったスマートフォンや2011年より流行を見せているタブレットコンピュータに置き換えられるようにして、YouTube Musicのアップロード機能[5]Google Play Musicのロッカー機能などのクラウドサービス、一般のユーザーが耳を楽しませる役割を他の機器に譲っている。

これらの機器は音楽再生はもちろんデジタルメディアプレーヤーのように動画再生が可能なだけではなく、さまざまなアプリをユーザーの目的に沿って導入することが出来、携帯ゲーム機のように利用したり、電子手帳携帯情報端末)から電子辞書のような機能や電子書籍を閲覧するための電子ブックリーダーとして、またインターネット上のクラウドコンピューティングを利用する端末としてなど、様々な機能が集約されたものとなっている。

しかしその一方で廉価なデジタルオーディオプレーヤーはコモディティ化し依然として販売されているほか、また携帯型ナビゲーションシステムデジタルフォトフレームなど何等かの機器の付加機能として組み込まれていたりしており、他方では熱狂的に優れた音響機器を欲するオーディオマニア向けのハイレゾリューションオーディオに対応した高価なデジタルオーディオプレーヤーも依然として新製品が市場に投入され続けている。近年ではAndroidを搭載したウォークマンなども投入されている。
市場の動向

デジタルオーディオプレーヤーは、フラッシュメモリに記録するタイプとハードディスクドライブ (HDD) に記録するタイプに大きく分けられる。2007年現在ではフラッシュメモリを使用するプレーヤーが世界の出荷台数の9割程度を占める。

近年、HDDの低価格化などから大容量のMP3プレーヤーが増えてきており、また、じわじわと市民権を得た事もあって、国内外で、特にMDが利用されていない地域で多く利用されている。また、低価格化、小型化も進み、最近はFMラジオが聞けるMP3プレーヤーや、ボイスレコーダー搭載などの多機能製品も出回っている。

AMラジオは、ノイズが乗りやすく、プレーヤーに内蔵するとラジオ側がプレイヤー側のプロセッサなどが発するデジタルノイズの影響を受けやすいことや、アンテナ部分の小型化がネックとなるために搭載するのが難しい。しかし、トーク番組バラエティ番組プロ野球大相撲競馬などのスポーツ中継などは、ほとんどがAM放送であり、それらをよく聴くリスナーにとっては、AMラジオが搭載されていないことに対して不満の声もある[注 3]
なお、デジタルオーディオプレーヤーの中には、サン電子の ⇒トークマスターシリーズや、MP3プレーヤーとしては筐体の大きいシャープミュージックキャリーをはじめとするラジカセタイプ(ステレオスピーカー内蔵)の製品など、AMラジオが搭載されているものもある。ラジカセタイプだとAMは外部アンテナがほとんどであるため実現できたといえる。これらラジオ内蔵タイプでは放送録音機能を持つものが多く、語学放送教育番組の録音に特化して時間指定で特定放送局の録音が可能だったり、あるいは、外部マイクやライン入力からの本格的な生録非圧縮で行える製品も見られる。これはICレコーダー色の強い製品に多い。そうした製品は、『デジタルオーディオレコーダー』とも呼ばれる。このほか、AndroidiOS等を搭載してスマートフォンから電話機能を省いた形式のデジタルオーディオプレーヤーもあり、その場合ネット環境(Wi-Fiテザリング等)さえあればradikoらじる★らじるのアプリを導入することでAM/FMラジオを聞ける製品もある。また中国などアジア大陸・東南アジア産(DEGENTECSUNなど)のメーカーの銘柄によっては、短波放送を受信可能な「マルチバンドレシーバー」タイプのプレイヤーもある。

フラッシュメモリのタイプの特徴としては、小型で軽量、振動に対して音飛びが発生しない、回転部がないために電池の持ちが比較的良いために低電圧の汎用乾電池で動作する物が多い、などが挙げられる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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