デジタルオーディオプレーヤー
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2017年のshuffle、nanoの販売終了に続き、2022年のiPod touchの販売終了を最後にiPodの歴史に幕を下ろした[4]
携帯電話との融合

携帯電話機は高機能化により音楽再生機能の搭載が一般的になり、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの音楽再生機能付き携帯電話「ウォークマン携帯」などは2007年1-3月期だけで1890万台(世界)を販売するなど、台数ベースでは単独デジタルオーディオプレーヤーを大きく上回る状態になっている。

その後は高機能化が更に進み、スマートフォンへの発展や動画再生機能、WEB検索やワンセグなど別の附加機能もクローズアップされ、音楽再生機能に特化した音楽携帯というカテゴリ自体は縮小している。新規に発売されるほとんどの携帯電話の機種が音楽ファイルをダウンロード・再生する機能を備えている。アップルは2022年でiPod touchの販売終了により音楽専用端末は終焉を迎え、スマートフォンであるiPhoneが主流となっていく。
その後

2000年代を通してデジタルオーディオプレーヤーは動画再生などの機能を拡張したデジタルメディアプレーヤーと共に利用され続けていたが、2010年代に入って一般的に利用されるようになっていったスマートフォンや2011年より流行を見せているタブレットコンピュータに置き換えられるようにして、YouTube Musicのアップロード機能[5]Google Play Musicのロッカー機能などのクラウドサービス、一般のユーザーが耳を楽しませる役割を他の機器に譲っている。

これらの機器は音楽再生はもちろんデジタルメディアプレーヤーのように動画再生が可能なだけではなく、さまざまなアプリをユーザーの目的に沿って導入することが出来、携帯ゲーム機のように利用したり、電子手帳携帯情報端末)から電子辞書のような機能や電子書籍を閲覧するための電子ブックリーダーとして、またインターネット上のクラウドコンピューティングを利用する端末としてなど、様々な機能が集約されたものとなっている。

しかしその一方で廉価なデジタルオーディオプレーヤーはコモディティ化し依然として販売されているほか、また携帯型ナビゲーションシステムデジタルフォトフレームなど何等かの機器の付加機能として組み込まれていたりしており、他方では熱狂的に優れた音響機器を欲するオーディオマニア向けのハイレゾリューションオーディオに対応した高価なデジタルオーディオプレーヤーも依然として新製品が市場に投入され続けている。近年ではAndroidを搭載したウォークマンなども投入されている。
市場の動向

デジタルオーディオプレーヤーは、フラッシュメモリに記録するタイプとハードディスクドライブ (HDD) に記録するタイプに大きく分けられる。2007年現在ではフラッシュメモリを使用するプレーヤーが世界の出荷台数の9割程度を占める。

近年、HDDの低価格化などから大容量のMP3プレーヤーが増えてきており、また、じわじわと市民権を得た事もあって、国内外で、特にMDが利用されていない地域で多く利用されている。また、低価格化、小型化も進み、最近はFMラジオが聞けるMP3プレーヤーや、ボイスレコーダー搭載などの多機能製品も出回っている。

AMラジオは、ノイズが乗りやすく、プレーヤーに内蔵するとラジオ側がプレイヤー側のプロセッサなどが発するデジタルノイズの影響を受けやすいことや、アンテナ部分の小型化がネックとなるために搭載するのが難しい。しかし、トーク番組バラエティ番組プロ野球大相撲競馬などのスポーツ中継などは、ほとんどがAM放送であり、それらをよく聴くリスナーにとっては、AMラジオが搭載されていないことに対して不満の声もある[注 3]
なお、デジタルオーディオプレーヤーの中には、サン電子の ⇒トークマスターシリーズや、MP3プレーヤーとしては筐体の大きいシャープミュージックキャリーをはじめとするラジカセタイプ(ステレオスピーカー内蔵)の製品など、AMラジオが搭載されているものもある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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