1972年のGRP設立以降、グルーシンは、パートナーのローゼンとともに、プロデューサーとしてアール・クルー、ノエル・ポインター、トム・ブラウン、デイブ・バレンティン、ボビー・ブルーム、横倉裕、パティ・オースティン、アンジェラ・ボフィル、ダイアン・シューア等数多のアーティストを輩出した。
リー・リトナーとの合作、『Harlequin』収録「Early A.M. Attitude」で第28回(1985年度)グラミー賞ベスト・アレンジメント部門に受賞している。1988年には、映画『ミラグロ/奇跡の地』でアカデミー作曲賞も受賞している。同年にバークリー音楽大学より、翌1989年には母校であるコロラド大学より、名誉博士号を授与されている。
1994年にトミー・リピューマがMCAの取締役に就いたことから、リピューマがGRP社長に就任。その後ローゼンが会長を、グルーシンが副会長を務めている。なお、ビリー・ジョエルなどの作品でグルーシンと関わりのあるフィル・ラモーンによるN2Kエンコーデッド・ミュージックの設立にも関与し、グルーシンはラモーンの制作による『ウェストサイド・ストーリー』をリリースしている。
2000年に再びリトナーとコラボレートし、クラシックをクロスオーバーした『Two Worlds』を発表。2008年にもこのクラシック・クロスオーバーの企画の第2弾『Amparo』を発表している。
受賞歴
グラミー賞
第10回グラミー賞(1968年分) 最優秀作曲(映画もしくはテレビ向け) 『卒業』 - The Graduate , Dave Grusin & Paul Simon(作曲者)
第26回グラミー賞(1983年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲 "Summer Sketches '82"(編曲者)(『ライブ・アット・武道館』 所収)
第28回グラミー賞(1985年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲 "Early A.M. Attitude", Dave Grusin & Lee Ritenour(編曲者)(『ハーレクイン』所収)
第32回グラミー賞(1989年分) 最優秀インストゥルメンタル・バックグラウンド作曲アルバム(映画もしくはテレビ向け) 『恋のゆくえ:オリジナル・サウンドトラック』 - The Fabulous Baker Boys(作曲者)
第32回グラミー賞(1989年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカルあり) "My Funny Valentine"(編曲者)(『恋のゆくえ:オリジナル・サウンドトラック』所収)
第32回グラミー賞(1989年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲『ミラグロ/奇跡の地』 - Suite From The Milagro Beanfield War(編曲者)
第34回グラミー賞(1991年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲 "Medley: Bess You Is My Woman/I Loves You Porgy"(編曲者)(『ガーシュウィン・コネクション』所収)
第36回グラミー賞(1993年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲 "Mood Indigo"(編曲者)(『デュークへの想い』所収)
第37回グラミー賞(1994年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲 "スリー・カウボーイ・ソングス"(編曲者)(『オーケストラル・アルバム』所収)
第45回グラミー賞(2002年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカルあり) "Mean Old Man"(編曲者)(ジェームス・テイラー(『オクトーバー・ロード』所収)
アカデミー賞
"Best Original Score" for 『ミラグロ/奇跡の地』 - The Milagro Beanfield War - 1988年
その他の賞
Charles E. Lutton Man of Music Award Recipient, Phi Mu Alpha Sinfonia Fraternity - 1991年
ディスコグラフィ
1960年代
Subways are for Sleeping 1962年
Piano, Strings, and Moonlight 1963年
Kaleidoscope 1964年
1970年代
Three Days of the Condor (DRG/EMI) 1975年
『ディスカバード・アゲイン!』 - Discovered Again!(1976年6月録音)(Sheffield Lab) 1976年
『ワン・オブ・ア・カインド』 - One of a Kind (Polydor/GRP) 1977年(#3."Catavento"が『鶴瓶・新野のぬかるみの世界』のオープニング・エンディング曲に使用された)