ディパーテッド
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15.6億円[2]
$289,373,442[1]
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『ディパーテッド』(The Departed)は、2006年公開のアメリカ合衆国犯罪映画。製作会社はワーナー・ブラザース2002年から2003年に架けて3作品製作された大ヒット香港映画インファナル・アフェア』のリメイク作品[3]R-15指定

監督・製作はマーティン・スコセッシ。出演はレオナルド・ディカプリオマット・デイモンジャック・ニコルソンマーク・ウォールバーグ

第79回アカデミー賞作品賞受賞作品(外国映画のリメイク作品としては史上初である)。原題である「The Departed」 とは「分かたれたもの」転じて「体から離れた死者の魂」の意。単純に、「死んでいったやつら」、「逝った野郎たち」とも訳すことができる。元はキリスト教分野で「死」を表すことが多い単語で、ローマ・カトリック教徒が大多数のアイルランド系アメリカ人と、本当の自分を葬ったその登場人物たちを連想させるタイトルとなっている。R15+指定作品。

この作品でレオナルド・ディカプリオマーティン・スコセッシと3度目のタッグを組んだ。また、この作品のビリー・コスティガン役でニューズウィーク誌に「この役でディカプリオの新たな時代が到来した」と絶賛された。

2006年10月6日に全米で公開、日本では翌2007年1月20日に公開され、日米両方で初登場第1位を獲得した。

キャッチコピーは、「男は、死ぬまで正体を明かせない。」。
概要

警察に潜入したアイルランドギャング組織への内通者の男とアイルランド系ギャング組織に潜入した警察官の数奇な運命を描いたサスペンス映画。それぞれの任務を遂行するために互いの組織への潜入を試みるというストーリーはオリジナルにほぼ忠実であるが、物語の舞台となるアメリカ合衆国の独自色を強めることを目的としてアイリッシュ・マフィアFBIが登場している。

本家の『インファナル・アフェア』は香港闇社会と仏教観念を題材にしているのに対して本作品は、本家の“暗黒街”のモチーフを保ちつつボストンを舞台にアメリカ北東部という土地に根付いた話に造り替えられている。

また、オリジナルでは第1作目を主軸に物語が展開されているが、本作では登場人物を増やしたり結末を異なるものにしたりと本家とは多少異なる作品に仕上がった。

本編ではFBIと警察との対立を描きつつも、アイルランド系アメリカ人が抱える人種問題にもスポットを当てた。

本作によって「無冠の名監督」と呼ばれていたスコセッシ監督がアカデミー監督賞を受賞した。
ストーリー

マサチューセッツ州ボストン南部、通称「サウシー」。警察はこの街に蔓延する犯罪を撲滅すべく最終戦争に突入しようとしていた。標的は犯罪組織のトップ、フランク・コステロ(ジャック・ニコルソン)。その支配力を内部から崩そうと警察は新人警官のビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)を組織に潜入させる。

一方、コステロはスパイとして新人警官のコリン・サリバン(マット・デイモン)を送り込んでおり警察の捜査は筒抜けになっていた。お互い素性を隠して潜入生活を続けるビリーとコリンだったが、やがて警察もマフィアも内部に通報者がいることに気づき、お互いの情報源を使って、通報者を突き止めようとする。
登場人物
ビリー・コスティガン
父親は南部のブルーカラーで親戚に犯罪者の多いアイルランド系の家系に生まれた。警察学校で優秀な成績を収めて刑事となり、その経歴に目をつけたクイーナン警部に危険な任務に相応しいと見込まれ、新人でありながらも5年間に及ぶ暗黒街への潜入捜査を命じられた。
コリン・サリバン
コスティガンと同じくボストン南部で育った。ある商店でコステロと出逢い、彼の助力で幼い頃から正規の教育を受け警察学校に入り着実に階級を上がり"特別捜査課"に配属される。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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