ディスプレイ_(コンピュータ)
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画面の横と縦の長さ(あるいは画素数)の[4]。一般的には「横:縦」のように「:」をつかう書式で表記する[4]。たとえば解像度が640×480ピクセルの場合アスペクト比は「4:3」と表記するなど、互いに素整数の比で表示することが一般的。まれに縦を「1」に固定して「1.33:1」などと表示することもある[4](つまり「4:3」と「1.33 : 1」は同じアスペクト比である)。

ブラウン管ディスプレイのアスペクト比は4:3が主流だった。液晶ディスプレイのほうは、1990年代はおもに4:3や5:4(1280×1024ドット)だったが、2000年代半ばから16:10のワイド画面が特に家庭向けで多くを占めるようになり、さらに2008 - 2009年ころにデジタルハイビジョン放送・薄型テレビと同じアスペクト比である16:9が主流になった。

参考までに、映画館の巨大スクリーンの比率は21:9である。
応答速度詳細は「応答時間」を参照
液晶パネルの種類詳細は「液晶ディスプレイ#液晶パネルの種類(アクティブ・マトリクス駆動)」を参照
グレアとノングレア詳細は「液晶ディスプレイ#多様な技術」を参照



サブピクセルアンチエイリアス技術

LCD等、ディスプレイ技術によっては、原理的に色のレジストレーションずれ(RGB各色の輝点の中心が完全にはそろわないこと)がある。このため、色によって、輝点の中心が異なる事になる。2001年頃から、ソフトウェア設計者が鮮明なテキストイメージを表示するためにこのレジストレーションずれをうまく利用しはじめた。その例としてマイクロソフトClearTypeアドビのCoolTypeがある。macOSでもQuartzにより同等の機能が実装されている。

人間の目が、輝点の位置の認知については鋭敏だが、色については鈍感であることを利用し、文字表示についてのみ実際の画面解像度以上の解像度を擬似的に利用することが可能である。以前から、同様の技法として、ジャギーの周囲に、周辺色との混色を配置するアンチエイリアシングが存在したが、この手法を、1ピクセル以下の領域で行うのがクリアタイプである。ただし日本語文字フォントではこの機能は働かない場合がある。

ディスプレイの解像度が低すぎてイタリック表示ができない場合でも、文字を移動させればイタリック表示になりうる。見かけ上ピクセルの何分の一かの移動は、その分の時間軸を遅延させることにより実現できる。
VESAマウント

VESA規格で定められたディスプレイ取り付け基部。モニターアームとの接続に使用する。
画面回転(ピボット)機能

液晶ディスプレイの一部には画面を90度回転し縦長の状態で使用できる製品がある。縦長な印刷物の制作などに適している。ただし回転させるとサブピクセルの配列の見え方が異なるため、細かい文字等の表示に違和感が生じたり、上記のようなサブピクセルレンダリング技術は適切に動作しない。

ピボット機能をもつ液晶ディスプレイはスタンドに回転機構が備わっているが、そうでないディスプレイでも別売のモニターアームなどを使って回転させることができる。

OS側を画面回転に対応させるために、かつては専用のユーティリティソフトウェアを使用する必要があったが、近年ではビデオカードのドライバやOS自体にその機能が含まれており特別なソフトウェアをインストールすることなく対応できる場合が多い。

CRTモニタでは、奥行きが大きいため縦長画面にして安定的に設置できる場合がある[※ 1]アーケードゲーム移植した縦スクロールシューティングゲーム等では縦長表示に対応しているものがあった。
ディスプレイの歴史

ディスプレイの歴史について説明するにあたりディスプレイの前史、ディスプレイが無かった時代のコンピュータの出力装置にも軽く触れておくと、古いほうから並べると豆電球を並べたもの、紙テープせん孔装置(Tape punch)、紙カードせん孔装置[5](Card punch)、テレタイプ端末などが使われていた。

コンピュータにディスプレイが使用され始めたのは1960年代のことであり、IBMUNIVACRCA等の米国メーカーが先行し、その後に日本のコンピューターメーカーがそれに追従した。

当初はベクタースキャン方式のディスプレイとラスタースキャン方式のディスプレイが別系統のディスプレイとして別々に存在していて、ベクタースキャン方式のディスプレイは主に幾何学図形を表示するのに使いラスタースキャン方式のディスプレイは主に文字を表示するのに使う、などという役割分担が設定されていた時代がある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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