ディスクジョッキー
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またAlphaTheta(旧:Pioneer DJ)[7]商標であり、DJ向けのデジタル再生機器の称呼[8][9]
モバイルDJ

モバイルDJ、PCDJまたはPJとは、パーソナルコンピュータまたはスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を使ってDJをする者の通称。あるいは、結婚披露宴、会社のパーティー、学園祭など、様々なイベントに人材・機材などを持ち込みDJをする個人・団体のこと。後者は「出張DJ」とも称され、ビジネスモデルでもある[10]
ターンテーブリスト

ターンテーブリズム(英語版)またはターンテーブリストは、クラブDJの基本技術に加え、ターンテーブルを楽器のように扱うパフォーマンスが主である。ターンテーブル上のレコード盤を手で止めたり、特定の部分だけリズミカルに反復再生し、独特のノイズを出すスクラッチング(またはスクラッチ、スクラブ)は基礎的な奏法のひとつである[11]
この技術を競い合う大会、DMC World DJ Championships(英語版)[12]やRed Bull 3Style[13]が存在する[14]
機材D&Dスタジオ内のDJプレミアの制作スペース
DJミキサー「ミキシング・コンソール」も参照

DJミキサー、またはミキシング・コンソールは、単にミキサー(以下「ミキサー」と略す)とも呼称される。この節ではクラブDJ向けのミキサーについて解説する。音声入出力は最低2台の再生機器からの入力とオプションにマイクなどからの入力、スピーカーへの出力とモニター用出力に分かれる。モニター出力は次の曲を準備、試聴するために利用するもので、メインであるスピーカー出力に混合せず、また遮ることなく曲の確認ができる特別なラインである。また横方向につまみが移動するクロスフェーダーを搭載し、表面中央下部に配置されているのが一般的である。このクロスフェーダーのつまみを中央に移動させると両方の再生機器で再生している音が混ざり、片側に移動させると片方の音が大きくなり、もう片方で再生している音は小さくなる[15][16]


ターンテーブル/レコードプレーヤー「レコードプレーヤー」も参照アナログターンテーブルを使用してスクラッチを行うピート・ロック

DJ向けのレコードプレーヤーは、ターンテーブルと呼称する事もある。一般的なレコードプレーヤーとの違いはターンテーブル部の機構が、ベルトドライブではなくダイレクトドライブである製品が一般的である。これはターンテーブルを手で止めて、盤を小刻みに送ったり戻したりするスクラッチプレイなどを前提としているため、ターンテーブルに直接モーターの力を伝えやすいダイレクトドライブが採用されている。また製品によってモータートルクが異なってくる。このほかに針圧の違い、ピッチ可変が広域である点が違いとして上げられる[17]ベスタクスがかつて販売していたクラブDJ向けターンテーブルには、現場での設置しやすさを考慮して本体を傾斜状態にできるものや±50%という極端なピッチ可変機構や逆回転機構が搭載される機材も存在した。
CDプレーヤー「CDプレーヤー」も参照

DJ向けCDプレーヤーの主な特徴として、プレーヤー上部にレコードプレーヤーのターンテーブルを模したデジタルコントローラが搭載され、これに触れ、回転させたりすることで音源を操作することができる。ターンテーブル部は基本的にモーターは無く、レコードプレーヤーのように自走することもないが、2004年6月21日にTechnicsが販売した、SL-DZ1200には自走するターンテーブルが搭載されていた[18][19]。機器によるが、ターンテーブルの上面に触れて回すと曲の送り戻しとスクラッチ操作、サイド部分に触れて回すと選曲操作ができる。このほかタイムコードなどを表示するモニター、ピッチを可変させるためのスライダーなどが搭載されている。

記録媒体は基本的にCD-DA規格のCDを用いる。機種によるが多機能化したプレーヤーはWAVMP3AACなどの音声ファイルフォーマットを扱えたり、USBポートを搭載し、USBメモリなどから音声ファイルを扱うことができる。

Pioneer CDJ 2000

Technics SL-DZ1200

コントローラー「MIDIコントローラー」および「:en:DJ controller」も参照

DJ向けのコントローラーはターンテーブルを模したものが両サイドに二つ、ミキサーに実装されているようなスライダー、ボリュームのつまみ、各種汎用的なポタンなどが実装されている物が一般的である。コントローラーには実際のターンテーブルやミキサーとしての機能は無く、信号をコンピュータに送信し、ソフトウェアをコントロールさせることで成り立つ機器である。またほとんどのコントローラー機器はMIDI規格に沿い、USBで接続する。それ以外はHIDプロトコル(主にUSBが通信プロトコルとして利用してる名称)を利用する。
ソフトウェア「:en:Vinyl emulation」も参照

PCDJ向けのオーディオプレーヤーは単に音楽を再生するだけではなく、ミキサー、ターンテーブル、エフェクトなどの機能を搭載したソフトウェアである。周辺機器はキーボードやマウスだけでもソフトウェアを操作することが可能であるが、一般的にはMIDIコントローラーと一緒に用いる。コンピュータが各ソフトウェアのシステム要件を満たせる性能であれば筐体は限定されることなく、環境や移動の有無に応じて異なる。
その他
サンプラー
必須の機材ではないが、技法によって用いられることがある。
ヘッドフォン
通常は次の曲を準備するため、曲をモニター(試聴)する際に利用する。



脚注[脚注の使い方]
出典^ NHK 編『放送の五十年 昭和とともに』日本放送出版協会、1977年3月30日、227 - 228頁。NDLJP:12275859/116。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12275859。 
^www.kinenbi.gr.jpにて「ディスクジョッキー」とキーワード検索した結果に表示される記事。“ディスクジョッキーの日”. 一般社団法人 日本記念日協会. 2021年1月5日閲覧。
^ “伝説のDJ・糸居五郎の初出し秘蔵音源で綴る、珠玉の洋楽ヒット曲集が発売決定!”. ニッポン放送 NEWS ONLINE. 株式会社ニッポン放送 (2017年11月8日). 2021年1月5日閲覧。
^ 世相風俗観察会『増補新版 現代世相風俗史年表 昭和20年(1945)-平成20年(2008)』河出書房新社、2003年11月7日、40頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 9784309225043。 
^ “伊集院光の百年ラヂオ『#019 森繁久彌』”. NHK. 2024年3月19日閲覧。
^ Dennis Alcapone『Forever Version』 ライナーノーツ 2007年、Heartbeat


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