テレビ愛知は、在名民放テレビ局では唯一愛知県全域のみを放送対象地域としているため、瀬戸デジタルタワーから放送している地上デジタル放送では、送信出力が広域(岐阜県・三重県をエリアに含む)民放である4社と比べて抑えられている(NHK名古屋総合も愛知県域放送であるが、広域民放4社と同じ出力で放送している)上、スピルオーバー抑止のための指向性がかけられているため、愛知県内でも難視聴地域が一部で発生した。そのため、2010年(平成22年)2月10日にはJRセントラルタワーズ(名駅地区)・名古屋国際センターに建てたデジタル中継局に予備免許が与えられ、4月30日に試験放送を開始[9]。そして、6月23日に運用および本放送を開始した[10](当初は6月30日を予定していた)。これは瀬戸デジタルタワーから見て高層ビル群の影にあたる名古屋市西部および南部・清須市・あま市などの難視聴区域の解消を狙ったものである。名古屋市内にデジタル放送の中継局を設けたのは、NHK名古屋放送局とともに、民放では同社が初ということである。なお、同年秋には名古屋市緑区大高[要曖昧さ回避]に中継局を建てることも発表した[11]。さらに、NHK名古屋放送局のみ開局を予定していた一部中継局でも、デジタル難視聴を解消させるために開局している。その結果、当局のデジタル中継局は、愛知県内では広域民放4社より7局多い17局が設置されている。
沿革
1982年(昭和57年)
7月13日 - 予備免許交付。
12月1日 - 設立。当初は「テレビ名古屋」(略称 TVN:TV Nagoya[注 2])の社名で開局を目指していたが、登記時社名がテレビ朝日系列の名古屋テレビと酷似しているとして却下され、さらには名古屋テレビに商標権を登録されていたため、「愛知」を社名に使用した[12]。
1983年(昭和58年)
社屋竣工:地下1階、地上6階建て。敷地面積は1,430u、総床面積は6,994u[12]。
8月25日 - サービス放送を開始。同時にカラー放送(中京地区では同時が2番目・トータルが5番目)と音声多重放送(JOCI-TAM、在名民放5局中4番目)を開始。
9月1日 - 午前5時58分にテレビ本放送を開始。日本の民放テレビ局では100局目の開局となる。
開局後初めて放送された番組は清元・四季三葉草。初めて放送されたネット番組は午前6時30分からのビジネスマンNEWS。7時5分から放送のおはようスタジオは開局を記念して名古屋からも生放送した(テレビ愛知社史より参考・引用)。
1985年(昭和60年)5月12日 - 大分県の新大分球場で行われた広島東洋カープ主催試合を自社制作による初の中日ドラゴンズ戦中継として放送した。翌1986年(昭和61年)にはヤクルトスワローズ(現在の東京ヤクルトスワローズ)の放送権を獲得する(テレビ愛知社史より参考・引用)。
1995年(平成7年)9月1日 ‐ マスコットキャラクター『ティーバ・ファミリー』がデビューする。
1996年(平成8年)5月7日 - プロ野球・中日ドラゴンズ戦の中継で、在阪局以外では初となった阪神甲子園球場での対阪神タイガース戦を中継した(テレビ愛知社史より参考・引用)。
1997年(平成9年)
それまで他局でも採用されていた天気予報のスタイルから、日本気象協会とテレビ愛知をケーブルで結び、昼夜問わず協会職員による生音声の予報を実現した「気象情報番組自動送出システム」でのスタイルに変更(気象協会側に放送機器を操作するスタッフが必要なことから、子会社のアイプロから派遣)。