日本で過去に放送された、また現在放送されているテレビドラマについては、日本のテレビドラマ一覧を参照。
日本のテレビドラマの輸出[ソースを編集]
日本のドラマの国際展開はアニメなどと対照的に極めて低調である。
そもそも日本のテレビ番組の海外輸出比率は2011年で0.15%と非常に低い。理由としては、国内だけで十分収益が上げられるマーケットがあるため海外輸出に熱心でないこと、日本の音楽の著作権や出演者の肖像権などが強く守られていること、他国で制作されているドラマと比べて放送回数が少ないこと[注 3]などが海外の買い手にとって扱いにくいコンテンツになっていることなどが挙げられる[5]。
全く売ってこなかったわけではなかったが、欧米人は白人出演者を好むため「たとえば日本人のアナウンサーが出てきた時点で、もう、売れなくなってしまう」と言われるほど売れず、また字幕も不評であるが、かといって英語版を作ったとしても売れるものではない難しい市場である。アジアには2000年代は売り込めていたものの韓国ドラマに市場を奪われた[19][20]。日本人が演じていると売れないため、現地俳優でのリメイク路線での売り込みも行われている[20]。『恐竜戦隊ジュウレンジャー』より生まれた『パワーレンジャー』はその代表的な例である[21]。
内容面では、デーブ・スペクターは日本のテレビドラマについて「日本のドラマは論外。演技も良くないし、ストーリーに工夫がない。アクションも白々しい。ドラマの質や現実感とは関係なく人気モデルなどを起用し、力のある芸能プロが売り込む俳優やタレントを使わざるを得ない業界構造がある。それでは本当にいいドラマは作れない」と述べている[19]。また、アジアの視聴者からは、日本のドラマは(心理描写が多く)観ると疲れるという評価がマイナス要因になっている[20]。「日本国外で放送された日本のテレビドラマ」も参照
脚注[ソースを編集][脚注の使い方]
注釈[ソースを編集]^ 2クールでは撮影期間も含めておおよそ8か月程スケジュールを確保しなければいけないため、俳優によっては他作品のオファーがあってもそれを理由に断らざるを得ないなど、不利な状況となることがある。
^ 枠移動によるものについてはここでは除外する。
^ 日本制作のテレビドラマ1シーズンの放送回数は全10回前後なのに対して、アジアや欧米各国制作のテレビドラマは全20回以上となっている。
出典[ソースを編集]^ “「2010s」著者・宇野維正と考える、“消費”ではなく”参加”するポップ・カルチャー。コロナ以前/以降を横断する1万字インタビュー - 4ページ目 - 映画 Movie Walker”. Movie Walker. 2020年6月7日閲覧。
^ Journal, A. B. A.. “Why Hollywood loves lawyers” (英語). ABA Journal. 2020年6月7日閲覧。
^ “ ⇒Andrew Garfield-starred true-life medical drama 'Breathe' jointly goes to Bleecker Street, Participant Media”. ASZ News (2016年9月15日). 2020年6月7日閲覧。