テレビドラマ
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テレビドラマの語源は英語だが、英語圏で"TV Drama"の語は用いられず、単に"Drama"か、連続するテレビ番組を指す「テレビシリーズ(TV series)」を用いる[1]。「テレビシリーズ」はバラエティ番組・ニュース番組・ドキュメンタリー番組など広範に包括する語彙である。
英語圏のドラマとコメディ[ソースを編集]

日本では「ドラマ」も「コメディドラマ」も一括りに「テレビドラマ」とするが、英語圏では「ドラマ(drama)」と「コメディ(comedy)」は「バラエティ」や「ニュース」などと同様にそれぞれ異なる番組ジャンルとして扱う。

英語で drama が映画とテレビ番組の分野として使われる場合、comedy と対比的に用いられることが多く、drama は笑いがない内容を主体とする話を指す。英語は situation comedy と drama を区別して扱う。日本語のドラマはコメディドラマを含むが、英語の comedy drama は笑いを含む話と含まない話が織り交ざる。英語の situation comedy は笑いを含む展開で、日本語のコメディドラマに近い意味がある。
放送形態[ソースを編集]

放送形態別の呼称として、1シーズン限りで完結するテレビドラマは「ミニシリーズ(miniseries)」または「リミテッドシリーズ(limited series)」と呼ばれる。日本の2時間ドラマなど単発のテレビドラマは、英語圏では「テレビスペシャル(TV special)」または「テレビ映画(TV film、TV movie)」などと称する。
ジャンル[ソースを編集]
シットコム(シチュエーション・コメディ)[ソースを編集]「シチュエーション・コメディ」も参照

コメディ・シリーズの定番に「sitcom(シットコム)」というコメディドラマがある。舞台とする家庭に家族が登場して日常生活するなかで、間の抜けた失敗、視聴者に笑いを誘う会話、大げさなジェスチャーで珍妙な台詞、多数の観客の笑い声、などで構成するドラマである。

劇中の子供に大人びた台詞を言わせ、気付いていても気付かないフリをする大人の滑稽さを表し、笑いを誘う流れは多く用いられる。舞台が家庭ではなく学校で級友が登場するもの、舞台が職場で同僚が馬鹿馬鹿しく笑える会話をする、ものもある。

シットコムは派手な演出、特殊撮影、特殊メイクなどは用いず、放送作家ユーモアセンス、俳優同士の掛けあい演技の妙に依る。多くはテレビ局内のスタジオに設けられたセットで撮影され、セットの周囲に階段状の観客席を設けられて観客の反応も同時に収録される。

フルハウス』(1987 - 1995)

となりのサインフェルド』(1989 - 1998)

フレンズ』(1994 - 2004)


HEY!レイモンド』(1996 - 2005)

ラリーのミッドライフ★クライシス』(2000 - )

チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』(2003 - 2015)

超常現象(スーパーナチュラル)[ソースを編集]

超常現象怪奇現象もの」(英語: supernatural、スーパーナチュラル)、「ミステリー」、「ホラーサスペンス」などは、物語中に常識で理解できない超常現象怪奇現象不可思議などが発生し、視聴者は謎や恐怖を楽しむ。

トワイライト・ゾーン』(1959 - 1964)

X-ファイル』(1993 - )

LOST』(2004 - 2010)


スーパーナチュラル』(2005 - )

ストレンジャー・シングス』(2016 - )

探偵(ディテクティブ・フィクション)[ソースを編集]

「探偵もの」(英語: Detective fiction、ディテクティブ・フィクション)は古くから人気があり、主人公の多くは私立探偵や素人探偵である。「私立探偵もの」は小さな私立探偵事務所の男がさまざまな事件を解決し、「素人探偵」ものは推理小説家が実際の事件にかかわり解決する。

ロックフォードの事件メモ』(1974 - 1980)

ナイトライダー』(1982 - 1986)

ジェシカおばさんの事件簿』(1984 - 1996)


こちらブルームーン探偵社』(1985 - 1989)

キャッスル ?ミステリー作家は事件がお好き』(2009 - 2016)

刑事、犯罪(クライム)[ソースを編集]「刑事ドラマ」も参照

刑事や警官が事件を解決する物語 (police procedural) は歴史が長い。2000年以降に、従来の「警察の殺人課」所属の警官や刑事に限らずさまざまな公的な捜査機関のエージェントや捜査官の人生なども並行して描くものも増えた。また、マフィア麻薬カルテルなど犯罪者側に焦点を当てた作品も数多く制作されている。

刑事

刑事コロンボ』(1968 - 2003)

ヒルストリート・ブルース』(1981 - 1987)

CSI:科学捜査班』(2000 - 2015)

24 -TWENTY FOUR-』(2001 - 2010)

犯罪

ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』(1999 - 2007)

プリズン・ブレイク』(2005 - 2009)

ブレイキング・バッド』(2008 - 2013)

法廷(リーガル・フィクション)[ソースを編集]「法廷もの」も参照

弁護士・検事・裁判官などが主人公で、法廷を舞台にして物語が進むテレビドラマ[2]

十二人の怒れる男』(1954)

L.A.ロー 七人の弁護士』(1986 - 1994)


ロー&オーダー』(1990 - 2010)

ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル』(1997 - 2004)

医療(メディカル)[ソースを編集]「医療ドラマ」も参照

医療現場で病院の関係者、患者やその家族などの人間模様を描くテレビドラマ[3]

たどりつけばアラスカ』(1990 - 1995)

ER緊急救命室』(1994 - 2009)


シカゴ・ホープ』(1994 - 2010)

Dr.HOUSE』(2004 - 2012)

日本[ソースを編集]

日本は1週間を通してテレビドラマが放映される。プライムタイムに放送されるものは視聴率が高く、予算も高額で、他の時間帯に比べ質も高い。人気が高い俳優タレントも多く出演して流行やファッションなど多方面に影響する。中心はかつてトレンディドラマと呼ばれた流れを引く現代劇の恋愛ものが多い。小説を原作とした作品も数多いが、1990年代後半以降は漫画原作の作品の比率も増えつつある。

TBS系列日曜劇場や、フジテレビ系列月9ドラマテレビ朝日系列木曜ドラマ[4]などのいわゆる「看板枠」は、特に高視聴率作品が多い。午前に放映されるテレビドラマの中では、NHK総合テレビ連続テレビ小説(朝ドラ)は人気があり、ヒロインを演じた俳優が新人の場合、出演を期に民放各局でプライムタイムのドラマ等に出演が増えて「若手の登竜門」などと言われ方をすることがある。


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