テレビドラマ
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探偵(ディテクティブ・フィクション)

「探偵もの」(英語: Detective fiction、ディテクティブ・フィクション)は古くから人気があり、主人公の多くは私立探偵や素人探偵である。「私立探偵もの」は小さな私立探偵事務所の男がさまざまな事件を解決し、「素人探偵」ものは推理小説家が実際の事件にかかわり解決する。

ロックフォードの事件メモ』(1974 - 1980)

ナイトライダー』(1982 - 1986)

ジェシカおばさんの事件簿』(1984 - 1996)


こちらブルームーン探偵社』(1985 - 1989)

キャッスル ?ミステリー作家は事件がお好き』(2009 - 2016)

刑事、犯罪(クライム)「刑事ドラマ」も参照

刑事や警官が事件を解決する物語 (police procedural) は歴史が長い。2000年以降に、従来の「警察の殺人課」所属の警官や刑事に限らずさまざまな公的な捜査機関のエージェントや捜査官の人生なども並行して描くものも増えた。また、マフィア麻薬カルテルなど犯罪者側に焦点を当てた作品も数多く制作されている。

刑事

刑事コロンボ』(1968 - 2003)

ヒルストリート・ブルース』(1981 - 1987)

CSI:科学捜査班』(2000 - 2015)

24 -TWENTY FOUR-』(2001 - 2010)

犯罪

ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』(1999 - 2007)

プリズン・ブレイク』(2005 - 2009)

ブレイキング・バッド』(2008 - 2013)

法廷(リーガル・フィクション)「法廷もの」も参照

弁護士・検事・裁判官などが主人公で、法廷を舞台にして物語が進むテレビドラマ[2]

十二人の怒れる男』(1954)

L.A.ロー 七人の弁護士』(1986 - 1994)


ロー&オーダー』(1990 - 2010)

ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル』(1997 - 2004)

医療(メディカル)「医療ドラマ」も参照

医療現場で病院の関係者、患者やその家族などの人間模様を描くテレビドラマ[3]

たどりつけばアラスカ』(1990 - 1995)

ER緊急救命室』(1994 - 2009)


シカゴ・ホープ』(1994 - 2010)

Dr.HOUSE』(2004 - 2012)

日本

日本は1週間を通してテレビドラマが放映される。プライムタイムに放送されるものは視聴率が高く、予算も高額で、他の時間帯に比べ質も高い。人気が高い俳優タレントも多く出演して流行やファッションなど多方面に影響する。中心はかつてトレンディドラマと呼ばれた流れを引く現代劇の恋愛ものが多い。小説を原作とした作品も数多いが、1990年代後半以降は漫画原作の作品の比率も増えつつある。

TBS系列日曜劇場や、フジテレビ系列月9ドラマテレビ朝日系列木曜ドラマ[4]などのいわゆる「看板枠」は、特に高視聴率作品が多い。午前に放映されるテレビドラマの中では、NHK総合テレビ連続テレビ小説(朝ドラ)は人気があり、ヒロインを演じた俳優が新人の場合、出演を期に民放各局でプライムタイムのドラマ等に出演が増えて「若手の登竜門」などと言われ方をすることがある。

子供番組としての30分程度のドラマ(児童向けドラマ)も、1980年代までは比較的多く製作されていた。現在では、Eテレ(NHK教育テレビ)において、道徳教育ドラマを就学年齢の児童生徒向けの学校放送として放送している。またテレビ朝日では、日曜朝9時から10時までの1時間枠を「スーパーヒーロータイム」(特撮枠)と称し、「仮面ライダーシリーズ」と「スーパー戦隊シリーズ」をそれぞれ30分ずつ放送している。

古くから続いているテレビドラマでは、NHK総合テレビの大河ドラマがある。歴史ドラマを恒常的に毎週放映するのはNHKだけである。民放にも1970年代までは連続歴史ドラマが見られたが、現在は正月特番などの単発作品程度に限られている。架空キャラクター(もしくは水戸黄門、大岡越前などの実在人物の一部設定だけを借用したフィクション)による連続時代劇も民放ではかつてほど製作されることがなく、しばしば存亡の危機が取りざたされる。

1980年代までは当初1クールまたは2クールの制作予定を組み、人気が出ると延長されて最終的に2、3年間続く作品が多く見られたが、1990年代以降は出演俳優のスケジュール確保[注 1]や視聴率低迷による途中打ち切りのリスク回避の観点から、人気が出ても当初の放送予定を変えずに(変更は最終回の放送時間拡大程度)いったん終了させて、概ね3か月から1年間のインターバルを経てから次のシリーズが製作されているものが大半を占めている[5]。各クールの切り替わりの1、2週間は改編期ということで特別番組が放送されることが多くなっており、1クールの作品でも全13話で構成を組むのではなく、数週分減らして全9話から全11話という作品が多い。また、視聴率不振による途中打ち切りの不面目を避けるため、放映回数を発表せずにスタートする例も多い。

大きな人気や高い評価を受けた作品の場合、新たに劇場公開用の映画作品として製作されることがある。テレビ放送初期は『三匹の侍』、『若者たち』のようなテレビ局のディレクターが映画版でも監督を務めるなど、一部スタッフの関わりを除けばテレビ局が関与しないことがほとんどであったが(テレビドラマ作品を「原作」として扱った)、1969年に映画『御用金』でフジテレビがテレビ局として初めて映画製作を手がけたことを皮切りに、テレビ局は映画事業に本格的に進出。現在ではテレビ局が主体となってテレビドラマ作品(特に連続ドラマ)の世界観を継承した新たなエピソードを、映画作品として製作するケースが多くみられる。その一方で近年では、テレビドラマ作品そのものが、再編集を経るか、またはそのままの形で劇場公開されるケースもある(単発ドラマにみられる)。

2010年代後半に入ると、動画配信サービスへのコンテンツ供給や海外向けへの番組販売などを背景として、テレビドラマ枠の増加が相次いでおり、ゴールデンタイム・プライムタイム帯(19時台から22時台)におけるドラマ枠新設[注 2]だけに限っても、2015年4月から日本テレビが『日曜ドラマ[6]、2022年4月からNHKが『夜ドラ[7]、同月からフジテレビが『水曜10時枠の連続ドラマ[8]、同年10月からテレビ朝日が『火曜9時枠の連続ドラマ[9]、2023年4月から朝日放送テレビが『日曜10時枠の連続ドラマ[10]、同年10月からフジテレビが『金曜9時枠の連続ドラマ[11]、2024年4月(予定)から日本テレビが『土ドラ9[12]をそれぞれ新設している。


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