テレビアニメ
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これは2010年代に入るとインターネット配信ビジネスにおける国内外不問で配信業者への販売価格が「(特に日本の首都圏での)地上波での放送した、という実績」の有無に大きく影響されることにあり、「地上波で放送されたことのない番組」の販売価格が不利な傾向になるためである[4]

一方でNHKではBS放送向けに企画・製作されているものも多い。

2000年代以降、4大ネットワーク(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビの各系列)の系列局における同時ネットの放送番組が減少傾向にある一方で、上記に記したコアなファン向けに急増した深夜アニメなどのローカルセールス枠放送番組の場合、大都市圏(特に東名阪地区)以外では余り放送されておらず、地方局で放送されても遅れネットの幅が大きい番組も多く見られる(クール単位あるいは年単位=4クール以上の遅れに至る事例もある)。

また、製作局での本放送時間帯が諸事情で変更ないし放送期間の延長などで編成の折り合いが付かず、一部の地方局ではシリーズ途中で打ち切られる例もたまに見られる[注釈 60]

なお、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}長らく作品の舞台となる実在する地域(またはモデルの地域)や、原作者の出身地である地元局で放送されない事例が多かった[注釈 61][要出典]。しかし舞台となる地元側から地域おこしの一環としての要望[注釈 62] や、ファンによる聖地巡礼(舞台探訪)文化の定着などから製作側が当初から舞台地元局での放送を念頭に置く事例[注釈 63] が増加し、さらに青森県弘前市を舞台にした『ふらいんぐうぃっち』では青森放送[46]香川県を舞台にした『うどんの国の金色毛鞠』に西日本放送が、それぞれの製作委員会に参加している。
テレビ東京系列「テレビ番組#テレビ東京系列」も参照

子会社BS局であるBSテレビ東京(旧・BSジャパン)でのアニメ番組の放送は、開局当初から親会社のテレビ東京の全日帯アニメ(一部の作品除く)を積極的に放送していた一方で、深夜アニメの放送実績は2010年代半ばまでは全体的に乏しかった。なお深夜アニメに関しては現在、一部を除いて毎クール1-3本ずつ放送しているが、全日枠アニメについては2020年に入ると放送本数が減少している(それ以前に2010年代前半においても一時新番組本数が減少したことがあった)。

同系列の地上波全てのアニメ番組が(テレビ東京及び系列局の参加の有無に問わず)、「BSテレ東を含めた無料BS局」で放送されるとは限らず、同一シリーズ作品であっても(無料BS局で)未放送となる事例[注釈 64]も多い。BS他局(BS11BS日テレ等)での放送に関しては2021年4月期以降、内容を問わずテレビ東京(系列)と同時期に放送されるようにはなっている(一部の番組の制作も必ずしもテレ東が参加しているとは限らない)[注釈 65]

「テレビ東京(系列局)・BSテレ東との同時ネット」は『プリティーリズム・オーロラドリーム』で初めて実施されたが、現状ではこの形式のネット形態番組はごく少数に留まっている。

また、テレビアニメ自体の話ではないが、テレビ東京で放送される関連性のあるアニメ・ゲーム情報番組声優バラエティ番組などの番組[注釈 66] もテレビ放送では関東ローカルの事例が多い(下記の独立テレビ局においても同様の事例が多いが、こちらはBS11やBSフジなど民放BS局でネットされる場合もある)。

インターネット配信においては2010年代以降、時間帯を問わず多くの番組で実施されるようにはなっているが、(最速のテレビ東京を基準に)1週間以上遅れるか、有料配信のみの事例もある。
独立テレビ局

1990年代末頃から三大都市圏にある独立局での放送を念頭に置いた新作テレビアニメ、いわゆるUHFアニメの放送が始まり、2000年代半ばになると急激に増加傾向を見せた。

一部の作品は関西・中京圏ではキー局系列広域局で放送されたり、一部の地方局でも放送される事例は存在するが、これも地上波による地方の格差を拡大させる一因となった。長年優位に立っていた関東圏内でさえ、東京都放送対象地域とするTOKYO MXの送信所が東京スカイツリーへ移転後、同局への一極集中が加速した結果、同局が受信できない地域では大きな格差が生じることになった。端的な例では関西圏では広域局で放送に対し、関東圏はTOKYO MXのみで放送、という作品も珍しくなくなっている。

2010年代に入り、BS11を始めとするBS各局が遅れ(もしくは同時)ネットを多くのUHFアニメで行うようになった結果、現在ではBSアンテナなどの受信環境を整えていれば、おおむね視聴可能にはなっている。また、インターネット配信も独占配信を含めて殆ど全ての作品で実施されている。
BS/CS放送の現状と弱点詳細は「日本の衛星放送#衛星放送の問題点」を参照


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