インターネット環境の普及と共に、番組公式サイトを製作会社もしくは製作局で開設している。現在ではTwitterなどSNSでの専用アカウントも開設する事例が殆どである。
表現の自主規制「表現の自主規制#映像作品」も参照
公共性の高いテレビ放送で視聴するため、性的・暴力・流血などの刺激的な表現、商標(企業名・商品名・ブランド名)などについて、料金を支払い視聴、購入する映画や漫画などの書籍より厳しい基準による自主規制が行われている。なお、アニメ映画のテレビ放送には映画倫理委員会の映画のレイティングシステムが適用される。 放送事業者が自主的に放送基準・番組基準(放送コード)を定めて運用することが電波法、放送法により規定されている。将来、映像コンテンツ倫理連絡会議が設置が予定されている。 欧米諸国や豪州ではテレビ番組に対して明確なレイティング認定を行う公的機関があるが、日本には同様の公的機関が存在しない。 代わりに「番組を監視して罰するのではなく、放送事業者が自主的に問題を解決するために視聴者と放送局の仲介をする」[15] NHKと民放連加盟会員各社による任意団体「放送倫理・番組向上機構」(BPO)がその役割を担っており、「放送事業者は放送倫理・番組向上機構判断に従い忠実に守るとの合意」[15] 上に番組制作が行われている。 自主規制の要となる団体から、回答要請が出ることは放送事業者にとって重要な意味を持っている。 上記のように日本国内の放送事業者全体で統一された表現規制基準は存在せず、製作局もしくはネット局でバラつきが見られるのが現状である。 2000年代以降、全般的には表現規制が緩い傾向がある深夜番組であるはずの深夜アニメでも、一部放送局を中心に表現規制が厳格化する傾向にある。「深夜アニメ#表現規制」および「UHFアニメ#UHFアニメの各種問題」も参照 基本的に、原作・脚本・構成の段階で問題になる用語や表現は削除するか、支障のない表現に変更される。また、同様の理由でアニメ化に際し、問題のあるタイトルの語句が変更される場合もある[注釈 39]。一方で演出上あえて意図的に抵触する言葉を使い「自主規制音」や隠喩的な表現で演出をする作品も存在する。 しかし、制作当時に「自主規制の対象外であった言葉や表現が使用された作品」の再放送とパッケージ化がされる場合、自主規制対象と判断された部分がカットされ、会話が途切れるなどの問題が発生した。その後、著作権の一種である著作者人格権を考慮し、「原作者のオリジナリティを尊重して原版のまま放送する」「作品の時代設定を考慮する」「差別を助長する意図はない」などの諸注意の文面を入れた上で、該当語句をノーカットで放送する場合もある。 上記の一件以降、特に点滅の表現が厳しく規制されており[17]、銃撃戦のシーンなど減光や残像処理が行われている。過去の作品の再放送やパッケージ化においても同様の処理が行われることが多くなっている。
自主規制の基準
放送倫理・番組向上機構(BPO)
放送倫理・番組向上機構 (BPO)の回答要請
2001年:『らいむいろ戦奇譚』
編成上の都合でアダルトゲームを原作としたアニメを18時台に放送したことに対し、独立局のサンテレビが回答要請を受けている。
2002年:『機動戦士ガンダムSEED』
性行為を思わせるシーンが18時に放送されたことに対し、製作局であるMBSが回答要請を受けている。2005年には続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が「放送と青少年に関する委員会」で議題となったが、回答要請までは至らなかった。
2014年:『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』
女子高生の自慰行為またはそれを想起させる内容がプライムタイム(22時台)で放送されたことで、TOKYO MX、サンテレビが回答要請を受けた。両放送局とも回答を待たずに第5話以降の放送を深夜枠へ変更した(BS11では最初から翌3時台で放送した)。委員会は、民放連・放送基準第18条で記されている「児童および青少年の視聴に十分配慮する」時間帯が「21時まで」とされていることは踏まえた上で、一方、「21時を過ぎれば青少年への配慮をしなくてよいということではない」と結論付けた[16]。
自主規制の運用
自主規制の内容
放送問題用語詳細は「放送禁止用語」を参照
映像演出詳細は「ポケモンショック」を参照
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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