テレビアニメ
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2010年代なかばに入ると、テレビ東京とBSテレ東[注釈 26]、あるいはTOKYO MXなどの主要独立局とBS11やBSフジ[注釈 27] などのBS局との組み合わせによる、それぞれ「大都市圏は(独立局の)地上波、地方はBS」といった役割分担の形で、低コストでの全国同時ネットを実現させている番組が、特に後者において徐々に増加している(BS11の調査では同局の視聴者の8割が地方在住者であった[13])。

また、同じく少数派ではあるが「関東・関西圏の独立局のみでの同時ネット」は、TOKYO MX・KBS京都サンテレビでの『有頂天家族(第1期のみ)』『ご注文はうさぎですか??』『ラブライブ!サンシャイン!!』『ろんぐらいだぁす!』『BanG Dream!(第1期のみ)』『カードファイト!ヴァンガード(2018年版)』などが挙げられる(いずれもBS局や広域局・他地域局で放送される場合は遅れネット)。

インターネット配信の場合、地上波全国同時ネット番組であっても視聴率の兼ね合いもあり基本的に最速テレビ放送の後になる(「見逃し配信」と銘打つケースも多い)。ただし日本テレビ製作深夜アニメ作品やMBS製作『TIGER & BUNNY』、TOKYO MX・BS11・ABC共同製作『アルドノア・ゼロ』、『ReLIFE』『ひなこのーと』などのように、最速放送局と同時配信、あるいは(有料ながらも)最速放送局より先行配信[4]、更に近年では最速放送局よりも更にいち早く無料配信を行うケースも登場している。また、『亡念のザムド』などWebアニメとして配信されたものを後日テレビ放送するケースも散見される。
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民間放送で放送する場合、製作費・放送費用・CM広告料を「提供」するスポンサーが必要不可欠となる。スポンサーの要望が作品設定に多大な影響を与え(これは子供向け特撮番組でも同様である)、これを作品に違和感なく反映させることが担当アニメーターの力量を測るバロメーターとなっていた。

商業テレビアニメの開始時から1990年代まで大半が子供番組でもあったため[注釈 28]、商品単価の低い子供向け商品玩具文房具食品生活用品教材コンピュータゲームなど)の製造・販売を手がける企業が主要スポンサーであった。原作の版元主題歌を扱うレコード会社もスポンサーに付きやすい。原則として30分の放送枠であることから、テレビ局の営業収益面において不利であり、同時間帯で20%?30%台の高視聴率のアニメより、視聴率10%強のクイズ番組トーク番組ドキュメンタリー番組テレビドラマなど、商品単価が高く収益の大きい家電自動車化学工業などの大手企業が主要なスポンサーの番組が営業収益面で有利な傾向があった。また『世界名作劇場』シリーズや『サザエさん』など、一社提供番組もあったが、時と共に減少して行った。

深夜アニメの場合、ビデオグラム版(DVDブルーレイなど)の販売促進を主とした戦略となる都合上、どの作品であってもビデオグラム版の販売元がスポンサーに付く傾向にある。製作委員会関連のものだけでなく「スポットCM枠を埋められるか」も重要になるため、経済力の低い地域や民放衛星放送では、なかなか埋められるだけのスポンサーを獲得する事が厳しい状況にある(後者の場合はローカルスポンサーが付きにくい性質を抱えているため)。
放送技術・素材の変化
放送素材の変化
フィルム
草創期からフィルム撮影で原盤を制作し、原版から放送局に納品するフィルムを作成して放送する形態が長年続いていた。この手法はフィルムの経年劣化や、再放送での連続使用による劣化の問題が生じている。
VTR
1990年代、音声多重放送が一般化する頃とほぼ同時期に放送局納品の素材がフィルムからVTRに切り替わる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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