テレビアニメ
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その防止策として、企画当初から本編のエピソード数を通常の1クール(12話?13話)より1 - 3話程度削減し、全10話前後で終了する構成の作品も増加している[注釈 25]
基本的な放送パターン

基本的に地上波(ここでは原則として広域放送を含む放送対象地域単位で扱い、同一広域圏内での複数独立局での同時期放送は含めない)およびBSでは1番組につき1放送局の1枠としている(スカパー!では週3回以上のリピート放送を多数行っている)。
下記は初回放送から1週間以内に複数回放送する(または放送された)事例である。
上記のようにスカパー!は除いた。また、キー局では全国ネットでのリピート放送について記載している。

NHK Eテレ『舞妓さんちのまかないさん』『アオアシ』など

TXN『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』『シャドウバース』など

TOKYO MX『東京レイヴンズ』など

BS11『黒子のバスケ』『DAYS』など

魔界戦記ディスガイア』(GBS・CBC)、『響け!ユーフォニアム2』(KBS・ABC)、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(BBC・ABC)の場合、地上波放送では同時期に独立局と広域局で、『BanG Dream!』(第1期)の場合、BSではBS11とBSフジの2局でそれぞれ同時期に放送するという、変則的な体制を取っていた。

民放アニメの放送・配信の順番

ここでは基本的に放送に関してはローカルセールス枠番組の場合で解説する。

基本的にほとんどの作品が在京キー局や、首都圏独立局(TOKYO MXなど)で先行して放送され、続いて近畿中京圏など主要地域の民放で放送される。その他の地方局やBS放送ではさらに遅れネットか未放送となる傾向が強く、地上波未放送地域では有料のアニメ専門チャンネル頼みになるケースも未だ見られる。

ただしフジテレビ系列深夜アニメ『ノイタミナ』枠の場合は、2015年4月現在ではサガテレビを除いて地上波レギュラーネット局で同日ネットとなっている(一部局では同時ネット。かつてはBSフジでもネットしていたが打ち切りとなった)。MBSの深夜アニメ枠『アニメイズム』も、2015年4月より地上波レギュラーネット局で同日ネットとなった。また、AT-Xなどアニメ専門チャンネル製作委員会参加番組の一部には、出資局で最速放送となる事例もある。

2010年代なかばに入ると、テレビ東京とBSテレ東[注釈 26]、あるいはTOKYO MXなどの主要独立局とBS11やBSフジ[注釈 27] などのBS局との組み合わせによる、それぞれ「大都市圏は(独立局の)地上波、地方はBS」といった役割分担の形で、低コストでの全国同時ネットを実現させている番組が、特に後者において徐々に増加している(BS11の調査では同局の視聴者の8割が地方在住者であった[13])。

また、同じく少数派ではあるが「関東・関西圏の独立局のみでの同時ネット」は、TOKYO MX・KBS京都サンテレビでの『有頂天家族(第1期のみ)』『ご注文はうさぎですか??』『ラブライブ!サンシャイン!!』『ろんぐらいだぁす!』『BanG Dream!(第1期のみ)』『カードファイト!ヴァンガード(2018年版)』などが挙げられる(いずれもBS局や広域局・他地域局で放送される場合は遅れネット)。

インターネット配信の場合、地上波全国同時ネット番組であっても視聴率の兼ね合いもあり基本的に最速テレビ放送の後になる(「見逃し配信」と銘打つケースも多い)。ただし日本テレビ製作深夜アニメ作品やMBS製作『TIGER & BUNNY』、TOKYO MX・BS11・ABC共同製作『アルドノア・ゼロ』、『ReLIFE』『ひなこのーと』などのように、最速放送局と同時配信、あるいは(有料ながらも)最速放送局より先行配信[4]、更に近年では最速放送局よりも更にいち早く無料配信を行うケースも登場している。また、『亡念のザムド』などWebアニメとして配信されたものを後日テレビ放送するケースも散見される。
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民間放送で放送する場合、製作費・放送費用・CM広告料を「提供」するスポンサーが必要不可欠となる。スポンサーの要望が作品設定に多大な影響を与え(これは子供向け特撮番組でも同様である)、これを作品に違和感なく反映させることが担当アニメーターの力量を測るバロメーターとなっていた。

商業テレビアニメの開始時から1990年代まで大半が子供番組でもあったため[注釈 28]、商品単価の低い子供向け商品玩具文房具食品生活用品教材コンピュータゲームなど)の製造・販売を手がける企業が主要スポンサーであった。原作の版元主題歌を扱うレコード会社もスポンサーに付きやすい。原則として30分の放送枠であることから、テレビ局の営業収益面において不利であり、同時間帯で20%?30%台の高視聴率のアニメより、視聴率10%強のクイズ番組トーク番組ドキュメンタリー番組テレビドラマなど、商品単価が高く収益の大きい家電自動車化学工業などの大手企業が主要なスポンサーの番組が営業収益面で有利な傾向があった。また『世界名作劇場』シリーズや『サザエさん』など、一社提供番組もあったが、時と共に減少して行った。

深夜アニメの場合、ビデオグラム版(DVDブルーレイなど)の販売促進を主とした戦略となる都合上、どの作品であってもビデオグラム版の販売元がスポンサーに付く傾向にある。製作委員会関連のものだけでなく「スポットCM枠を埋められるか」も重要になるため、経済力の低い地域や民放衛星放送では、なかなか埋められるだけのスポンサーを獲得する事が厳しい状況にある(後者の場合はローカルスポンサーが付きにくい性質を抱えているため)。
放送技術・素材の変化
放送素材の変化
フィルム
草創期からフィルム撮影で原盤を制作し、原版から放送局に納品するフィルムを作成して放送する形態が長年続いていた。この手法はフィルムの経年劣化や、再放送での連続使用による劣化の問題が生じている。
VTR
1990年代、音声多重放送が一般化する頃とほぼ同時期に放送局納品の素材がフィルムからVTRに切り替わる。これはセルアニメからデジタルアニメに制作方法が移行したことによる。テロップ挿入などが容易になる利点もあり、VTR移行前後にはテロップを多用するアニメも見られた[注釈 29]
デジタル記録媒体
ハイビジョン対応(高解像度)の液晶テレビBDプレーヤーBDレコーダーPS3PS4PS5Xbox OneXbox Series X/S)の普及により、アニメの記録媒体はVHSなどのビデオテープからDVD、さらにはBlu-ray Discへと切り替えられている(旧作を、より高画質のBlu-ray Discに最適化するようHDリマスターを施されるケースも増えている)。
放送技術の変化

16:9のワイド画面の登場、ハイビジョン放送に対応した液晶テレビ機種の登場・BSデジタル放送地上波デジタル放送(地デジ)の開始によりハイビジョン環境が普及するようになると、それに合わせて16:9サイズ制作作品が増えていったが、登場当初はハイビジョン対応の制作・放送機材などが非常に高価で、NHK BS-hiでの放送作品以外はSD画質アップコンバートするものが主流であった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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