この時間帯に本放送されるテレビアニメを当項では便宜上「全日枠アニメ」と呼ぶことにする。
プライムタイム(19:00 - 23:00)・ゴールデンタイム(19:00 - 22:00)
地上波キー局系列での19時台で放送作品は年々減少の一途を辿り、2019年秋改編でテレビ朝日系列にて放送されていた『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』が土曜夕方へ時間変更となり、民放キー局で放送している19時台の新作アニメは一旦消滅したが[6][注釈 11]、2020年秋改編でテレビ東京系列にて放送されている『ポケットモンスター(第7シリーズ)』が日曜夕方から金曜19時台に枠移動したため[注釈 12]、民放キー局で放送される19時台のアニメが約1年ぶりに復活する形となった。
NHK Eテレでは以前から平日・日曜の19時台に再放送を中心として複数のアニメが放送されている。上述した民放キー局でのアニメ枠消滅と入れ替わる形で新作アニメの放送も定期的に行われるようになったため、「NHKを含む地上波キー局で放送されるレギュラー放送の新作テレビアニメ」自体は(改編時期を除けば)途切れず維持されているといえる。
アニメ評論家の藤津亮太は「アニメでは視聴率が稼げず、広告主から敬遠される傾向にあるため」と解説している[7]。
一方でTOKYO MXやBS11などのネットワークに属しない独立局ではキー局系列と比べると採算ラインが低いことから、ゴールデンタイム帯で放送される新作アニメもある[8]。
1976年のMBS制作・TBS系列『花の係長』や1984年のフジテレビ系列『ドタンバのマナー』(1986年3月まで)、1987年のテレビ東京系列『マンガ日本経済入門』、1989年のTBS系列『ギミア・ぶれいく』内で放送された『笑ゥせぇるすまん』、2000年のテレビ東京系列『ラブひな』が、22時台に放送されたことがある。その後は、テレビ東京やNHKで22時台末にフライングスタートを実施した深夜アニメが若干ある程度である。
2010年代に入ると、TOKYO MXが新作UHFアニメや再放送枠および関連情報番組を同時間帯(および連続して23時台)に放送している。そのほかKBS京都やサンテレビでもTOKYO MXからの同時ネット番組を中心に新作アニメのプライム帯の放送を行うことがある。
このほか、主に2000年代後半頃から日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』枠やフジテレビ系『土曜プレミアム』枠など、21時?23時前後の2時間枠において単発のアニメ特別番組を年1?2回のペースで定期的に放送している。